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「Ryzen Threadripper 2950X」到着。第2世代の16コア32スレッド対応CPUは今回も特殊な製品ボックス入りだ
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印刷2018/08/06 22:00

テストレポート

「Ryzen Threadripper 2950X」到着。第2世代の16コア32スレッド対応CPUは今回も特殊な製品ボックス入りだ

 別途お伝えしているとおり,AMDが「2nd Gen. Ryzen Threadripper」(以下,第2世代Ryzen Threadripper)の製品ラインナップと価格を公表した。
 これに合わせてAMDから4Gamerに,同社が「PCマニアとゲーマー向け」と位置づける「X」シリーズの16コア32スレッド対応モデル「Ryzen Threadripper 2950X」,そのレビュワー向け評価キットが届いたので,さっそくその中身を確認してみたいと思う。

Ryzen Threadripper 2950Xの製品ボックス
画像集 No.002のサムネイル画像 / 「Ryzen Threadripper 2950X」到着。第2世代の16コア32スレッド対応CPUは今回も特殊な製品ボックス入りだ

 レビュワー向け評価キットは,ロゴマーク入りの巨大な化粧箱で届いた。サイズは実測約410(W)×255(D)×540(H)mmで,大きさ的には「奥行きの短いミドルタワーPCケース」的なインパクトがある。
 もっとも,第1世代のときの「ローリングケース」と比べてずいぶん大人しくなっている,とは言えるだろう。

レビュワー向け評価キットの箱。端的に述べてデカい。右は第1世代Ryzen Threadripperの製品ボックスと並べてみたところだが,これでサイズ感は分かってもらえるだろうか
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 箱は上部3分の2くらいがカバーとなっており,これを持ち上げて開けると,中からは「2950X」の目立つプレートが出てきた。表から見ても「X」のデザインが目立つが,背面に回ってみると,このデザインに合わせた「X」字状のアクリルパネルで製品ボックスが固定してあったので,ずいぶんと“X推し”である。

評価キットの上部カバーを取り外すと,取っ手付きのプレートに固定された形でCPUの製品ボックスが出てくる。右はその背面に回ったところで,橙色のアクリルパネルが製品ボックスを固定しているのが分かるだろう
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プレートの1か所に切れ目が入っており,ここを上手く使ってアクリルパネルを引き剥がし,さらに,二重になっているプレートのツメを外すと,製品ボックスを取り出せるようになっていた。何と言うか,一度取り出したら次にしまうことはあまり考えていない感じの作りだ
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 というわけで,製品ボックスとのご対面である。発泡スチロール製の黒い筐体や,透明なカバーの奥にCPUのパッケージ入りケースが見える外観といった基本デザインは第1世代Ryzen Threadripperの製品ボックス踏襲しているものの,まず,横長になったのが最大の違いと言えるだろう。実測サイズは約295(W)×205(D)×108(H)mmだ。

 また,第1世代ではRyzen Threadripperのロゴがより目立っていたのに対し,第2世代ではCPUがより目立つようになっているのも大きな違いで,三角形を多用した内部のデザインからは,「洞窟の奥に眠る第2世代Ryzen Threadripper」的な印象も受ける。

第2世代と第1世代でRyzen Threadripperの製品ボックスを並べてみたところ。製品ボックスの素材や配色など,両者で似た要素も多いのだが,形状からして異なるため,全体として似た印象はあまりない。右のカットは側面から撮影したもので,第2世代Ryzen Threadripperの製品ボックスはずいぶんとスリムになった
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こちらは第2世代Ryzen Threadripperの製品ボックス,前面(左)と背面(右)。「洞窟の最深部に眠るお宝」感を筆者は強く感じるのだが,どうだろうか
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 ちなみにこの製品ボックスだが,AMDによると,「第1世代では一部のユーザーから『開けにくい』という不評の声が上がっていたので,そのあたりを改善した」とのこと。実際,CPUは,

  1. 第1世代Ryzen Threadripperのときと同様に,「RIP HERE」のところを引いて紙の帯を切る
  2. 出てきたスライド式ロック機構を三角形マークの方向に引く(もしくは押す)。これで前面アクリル扉のロックが外れる
  3. 本体前面のアクリル扉を手前に倒す
  4. 手を突っ込んでRyzen Threadripperの小型カバーを掴んで引く

という一連の流れで簡単に取り出すことができる。第1世代Ryzen Threadripperのときは紙の帯に説明書きがあったりするほど凝った取り出し方法になっていたので,それと比べると確かに今回はとても直感的である。
 以下,一連の流れを写真で示してみるので,参考にしてもらえれば幸いだ。

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1.「RIP HERE」のところを引いて紙の帯を切る
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2-A.アクリル扉のスライド式ロック機構が出てくる
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2-B.スライド式ロック機構を三角形マークの示す方向に引く(※写真の場合は「押す」)。引く場合でも押す場合でも大した力は必要ない
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3.ロックが外れたところでアクリル扉を開ける。立てた状態の底面側にヒンジがあり,そこを軸に回転して開く仕様だ
4.手を突っ込んで,CPUをカバーごと取り出す(左)。掴んだ状態で軽く下に力を入れると取り出しやすかった。右の写真は取り出した後
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取り出したCPUケース
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ちなみにこちらは第1世代Ryzen Threadripperの製品ボックスに入っていたCPUケース。クリップと黒色カバーの二重ストッパーを採用していた
 取り出したカバーは,三角形マークのあるところへ指を引っかけて上に引き上げるようにすれば簡単に開けられる。ちょっと硬めなので,爪を引っかけるよりも指の腹を使ったほうが安全だと思うが,いずれにせよ難しい作業ではない。少なくとも,第1世代Ryzen ThreadripperでCPUが入っていたケースと比べると圧倒的にシンプルだ。

 Ryzen ThreadripperのCPUパッケージは,AMDが「Carrier Frame」(キャリアフレーム,以下カタカナ表記)と呼ぶオレンジ色の樹脂フレームに取り付けられた状態でケースに入っている。ケースから取り出すときも,マザーボードへ取り付けるときもこのキャリアフレームごと行うので,エンドユーザーがこのキャリアフレームを取り外す必要はない。

ケースを開けて(左),キャリアフレームごとCPUを取り出したところ(中央),うっかりCPUをキャリアフレームから取り外してしまった場合は両者にある三角形を合わせて再度取り付ければいい(右)
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CPUを引き出したところでその下にある紙箱を引き出す
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 ところで,第1世代のユーザーであれば体験的に「Ryzen Threadripperをマザーボードへ取り付けるためにはトルクス(Torx)ドライバーが必要」なことを知っていると思うが,第2世代Ryzen Threadripperでも,第1世代に付属していたのと同じドライバーが付属する。
 製品ボックスの下部に紙製の箱が埋め込んであり,これを引き出すとドライバーや取り付けマニュアルにアクセス可能だ。第1世代の製品ボックスには,一部のSocket TR4用CPUクーラーを取り付けるのに使うブラケットが付属していたが,それは今回も変わらない。

こちらが紙箱の中身。トルクスドライバーとブラケット,AMD製CPU各種に対応する汎用のCPU取り付けマニュアルとRyzen Threadripperロゴシール,Ryzen Threadripperの少し大きなシール,「第2世代Ryzen ThreadripperはX399マザーボードに対応するが,利用するにはBIOSのアップデートが必要」という注意書きシートが入っていた
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第1世代Ryzen Threadripperに付属していたのと同じだと思われる,トルクスドライバーとブラケットが付属している(左)。右はBIOSアップデートに関する注意書き。おそらく日本ではマザーボードメーカーやショップがBIOSのアップデートサービスをしてくれると思うが,注意は必要だろう
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 以上が第2世代Ryzen Threadripper“開封の儀”となるが,実のところ,レビュワー向けの評価キットはCPU製品ボックスの台座部にもアイテムが入っていた。
 具体的には,AMDとCooler Master Technologyが共同開発したという専用CPUクーラーと,G.Skill International Enterprise製のPC4-25600 DDR4 SDRAM 8GBモジュール2枚セット「F4-3200C14D-16GFX」が2組,4枚差しで合計容量32GBを実現する組み合わせである。

評価キットの台座部にはクッションがあり,その下の黒い箱にCPUクーラーが入っていた。隙間部にはメモリモジュール2枚セットが2つ突っ込んである。右は取り出した箱とメモリモジュールだ
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 クーラーのほうは標準でシリコングリスが塗布してあるので,取り付けるときには注意したい。メモリモジュールのほうはこれまでもAMDのレビュワー向け評価キットに付属していたものなので,ある意味お馴染みと言える。

評価キット付属のRyzen Threadripper推奨空冷クーラー(上段左,上段右,下段左)。標準でシリコングリスが塗布してあり,箱から出すときは注意しないとグリスが指やケーブルに付いてしまう。CPUの熱は合計14本のヒートパイプで2か所の放熱フィン部へ運ばれ,そこで,放熱フィンに挟まれた格好のファンで強制冷却される仕様だ。右下はF4-3200C14D-16GFXの計4枚を並べたところ
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ゲーマー向けとなる第2世代Ryzen Threadripperは目下テスト中


 今回はひとまず,入手した第2世代Ryzen Threadripperを写真で紹介してみた。今回入手したのがゲーマー向けという位置づけになるXシリーズの第2世代Ryzen Threadripperなので,当然のことながら4Gamerとしてはゲーム用途においてHEDT(High End Desk-Top)市場向けCPUが持つ価値を探ることになるわけである。
 テストはすでに開始しているので,いずれ結果をお届けできるはずだ。その日を楽しみに待ってほしい。

画像集 No.034のサムネイル画像 / 「Ryzen Threadripper 2950X」到着。第2世代の16コア32スレッド対応CPUは今回も特殊な製品ボックス入りだ

AMD,第2世代Ryzen Threadripperのラインナップと価格を発表し,実動デモも披露


AMDのRyzen Threadripper製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Ryzen(Zen,Zen+)

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