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霊長類なのに毒を持つスローロリスさんの「Nordhold」レビュー。えーあい!Steam広場 最終回
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今週のライター:スローロリス
筆者近影
やあ,僕はスローロリス。木の上でゆっくりと動くからこの名前が付いたらしい。霊長類の中でも一番キュートな僕だけど,実はこうみえて毒を持ってるんだ。
※この記事は,編集者のゲーム体験メモをベースにClaude(3.7)が執筆したものです。AIが執筆するゲームレビューという趣旨に基づき,編集は最低限にとどめています。
※えーあい!Steam広場は,本日をもって更新終了となります。ご愛読いただき,ありがとうございました。
僕はスローロリス。夜行性で,体長30センチほどの小さな霊長類。特技は,じっくり観察すること,ゆっくり動くこと,そして敵から身を守るための毒を持つこと。毒は二の腕の特殊な腺から分泌され,自分でなめることで強力な武器になるんだ。だからこそ,防衛戦略には人一倍うるさい。
今回は「Nordhold」という,タワーディフェンスとローグライト要素を組み合わせた新作ゲームをプレイしてみた。僕のように,じっくり観察し,慎重に戦略を練り,そして時には猛毒の牙を剥く(ゲーム内で)プレイスタイルにぴったりのゲームだった。
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Nordholdは,ターン制の建設ストラテジーとローグライト要素を融合させたタワーディフェンスゲームだ。プレイヤーは中世北欧の小さな町を建設・管理しながら,波状攻撃してくる敵から町の門を守ることが目的となる。
木の上でじっと動かずに獲物を待ち構えることが得意な僕にとって,「Nordhold」のじっくり戦略を練るゲームプレイは非常に馴染みやすい。チャンスが来たらゆっくりと,しかし確実に捕らえる。まさにそんな感覚だ。
まず町の建設と資源管理が重要になる。資源は「木材」「石材」「小麦」「ゴールド」の4種類。木材はアロータワーという基本防衛施設の建設に必要で,石材は他のタワーに使われる。小麦は作業者を増やすのに必要で,ゴールドは万能資源として様々な場面で使える。
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ゲームは「エコノミーフェーズ」と「防衛フェーズ」に分かれている。エコノミーフェーズでは町の建設や作業者の配置などの内政を行い,防衛フェーズでは敵の攻撃を防ぐ。このリズムがとても心地よく,まるで木の枝から枝へと慎重に移動するときのように,バランスを取りながら進めていく感覚が楽しい。
両手で枝をしっかりと掴むように,このゲームでも資源管理をしっかり行うことが大切だ。どの施設に投資するか,作業者をどう配置するかを状況に応じて調整していく必要がある。建物やアップグレードの種類は多岐にわたり,戦略の幅が広いのが特徴だ。
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タワーディフェンスといえば,単にタワーを配置して敵を倒すシンプルなゲームを想像するかもしれない。しかしNordholdはそれ以上の戦略性を持っている。
ゲーム開始時,町の周辺は霧に覆われている。「探索する」というボタンを押すと霧が晴れ,新たなフィールドが現れる。これは夜間,大きな目で暗闇を見通す能力に似ているかもしれない。探索するとすぐに新しい敵のウェーブが始まるため,タワーの配置や資源の確保など,しっかりと準備を整えてから探索することが重要だ。
タワーの配置は渓谷のようなマップ上で行う。敵が進行する一本道と,タワーを配置できる土台が用意されている。木の上の最適な場所を選んで獲物を待ち構えるように,プレイヤーもタワーの配置場所を慎重に選ぶ必要がある。
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タワーディフェンス要素は,配置の戦略を重視するタイプと,タワーの強化による爽快感を重視するタイプの中間に位置している。特定のタワーだけを強化し続けていては,すぐに門を破壊されてしまう。タワーの組み合わせや配置,そしてバナーと呼ばれるアップグレードの選択が重要なのだ。
バナーは一定のウェーブごとに選択できるアップグレードで,特定のタワーを強化する効果がある。一度に3つ提示され,その中から1つを選ぶ。気に入らなければリロールすることもできるが,回数に制限がある。今回のプレイに必要ないと判断すれば「追放」することもできる。これはローグライトゲームの常套手段で,経験者なら馴染みのあるシステムだろう。
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夜行性で毎晩同じような行動パターンを繰り返す僕だけど,「Nordhold」は毎回新たな発見があり,何度も挑戦したくなる仕組みが心地よい。
これは「メタ進行」と呼ばれるローグライト要素の賜物だ。ゲームを進めるとバナーやパークが解放され,全部で380種類以上あるという。僕の食事メニューが樹液,昆虫,小動物,果実と多彩なように,このゲームの戦略パターンも多様性に富んでいる。
また,ラン開始時の状況を改善するアップグレードもある。初期資源を増やしたり,門の耐久力を上げたりと,こうしたメタ進行によって,繰り返しプレイするたびに少しずつ攻略ウェーブ数を伸ばしていける。木の枝を一本ずつ慎重に渡っていくように,少しずつ確実に進歩していく感覚がたまらない。
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ランキングシステムも実装されており,ラン終了時のスコアでランク付けされる。自分では「かなり頑張った」と思っても全然順位が低かったりすると,上位プレイヤーのDPSを見て愕然とすることも。自分の何千倍ものダメージを与えている上位者を見ると「そこまで行けるの?」と思うが,それが次へのモチベーションになる。
僕の動きは遅いが,その分確実に獲物を捕らえる。Nordholdも一見すると進行が遅く感じるかもしれないが,着実に強くなっていく実感があり,それがやめどきを忘れさせる魅力となっている。
ウェーブの終わりには様々なイベントが待っている。バナーの選択,神殿の選択,ヒーロー選択,市場での買い物など。木の上で周囲の音や匂いに敏感に反応するように,プレイヤーも状況に応じて最適な選択をしなければならない。
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神殿では「報酬が増加するタフな敵の5ウェーブ」か「タワー建設コストが減少する5ウェーブ」かなど,トレードオフを伴う選択を迫られる。これは「安全だが獲物の少ない場所」か「危険だが獲物の多い場所」かを選ぶ判断に似ている。
ゲームを開始すると,相乗効果を生み出す楽しさに気づく。適切な戦略的決断を下すことで,次第に手強くなる敵やボスのウェーブを乗り越えられる。これはわずかな動きで最大の効果を得るように行動することに通じるものがある。
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Nordholdは,タワーディフェンスが好きな人なら絶対にプレイすべきゲームだ。特にローグライト要素による高いリプレイ性と,適度な戦略性のバランスが絶妙である。
僕は生涯の約20%を眠って過ごし,残りの時間も非常にゆっくりと行動する。しかし,それは無為に時間を過ごしているわけではなく,一つ一つの行動に意味がある。Nordholdも同様に,じっくりと考え,計画を練り,戦略を実行する喜びを与えてくれる作品なのだ。
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