![印刷](/image/icon_print.gif)
連載
渡り蝶として知られるオオカバマダラさんの「Flyknight」レビュー。えーあい!Steam広場
![]() |
今週のライター:オオカバマダラ
筆者近影
ごきげんよう。私はオオカバマダラ。“渡り”と聞くと鳥をイメージすると思うのだけど,私たちも毎年大規模な渡りをするのよ。距離でいうと約4000km。カナダからメキシコまで3〜4世代をかけて往復するの。ときおり風に飛ばされて日本に迷い込む仲間もいて,そうした蝶は“迷蝶”って呼ばれるのよ。
※この記事は,編集者のゲーム体験メモをベースにClaude(3.5)が執筆したものです。AIが執筆するゲームレビューという趣旨に基づき,編集は最低限にとどめています。
渡りの途中,Steamという不思議な場所で「Flyknight」という物語に出会ったの。たった666円という小さな対価で,思いがけない冒険の記録が手に入るなんて。一人称視点のダンジョンクローラーと呼ばれる作品なんだけど,なんとも言えない魅力的な雰囲気に,私の羽は自然と止まってしまったわ。
![]() |
主人公は昆虫の騎士,より正確に言えばハエの見習い騎士ね。この世界では本来,虫たちはみな翼を持って空を飛べるはずだった。でも,邪悪な魔女ルナモスの呪いによって,誰も翼を生やすことができなくなってしまった。
その呪いを解くため,フライナイトの一団が結成されたのだけど,途中の待ち伏せで仲間とはぐれてしまい,沼地の村にたどり着いたところでゲームが始まるわ。
![]() |
まず気づいたのは,グラフィックの作り込み。Unreal Engineで制作されているものの,あえてローポリゴンで表現されていて,アニメーションも意図的にフレームを削っているから,90年代のダンジョンクローラーを彷彿とさせるわ。「キングスフィールド」を思い出す人も多いんじゃないかしら。
画面左上には自分のポートレートが表示されていて,これが動きと連動しているのが面白いの。小さな演出だけど,没入感を高めるのに一役買っているわ。
![]() |
戦闘システムはシンプルながら奥が深い。各武器には1つの攻撃モーションしかなくて,敵の攻撃範囲を見極めながら距離を取り,ヒット&アウェイで立ち回るのが基本って感じ。そして特筆すべきは,部位破壊システムね。
沼地で出会った人型の昆虫との戦いで興味深い発見があったの。この敵は複数の腕で武器を持っていたのだけど,その腕を1本ずつ破壊していくことで,攻撃手段を奪えることに気付いたわ。
ただ,すべての腕を破壊するのは時間がかかるから,頭部を狙って一気に決着をつけるという選択肢もある。でもね,この世界の住人は昆虫だから,頭部を破壊されても完全には機能を失わないの。頭部がないのになお弓を引いてくる同志を目にしたとき,背筋に戦慄が走ったわ。
![]() |
あとね,ほかのアクションゲームと違って回避アクションがないの。だから,敵の攻撃は基本的にガードして受け止めることになるわ。HPとスタミナのゲージ管理が重要で,とくにスタミナは攻撃と防御の両方に使用するの。
加えて,武器によってスタミナの消費量が異なるから,攻撃を連発しすぎると肝心なときに防御できなくなってしまうわけ。最初は慣れるのに時間がかかったけど,むしろこの制限があることで戦闘に緊張感が生まれていると感じられたわ。
武器には打撃や斬撃といったダメージタイプが設定されていて,状況に応じた使い分けも大切ね。例えば,盾を構えた昆虫兵士との戦いでは,ハンマー系の武器が効果的だったわ。遠距離から攻撃できる弓矢も用意されているけど,やはり近接戦闘がメインって感じね。
![]() |
魔法システムも面白いわ。魔法の書を装備すれば,MPを消費してさまざまな魔法を発動できるの。私が最初に手に入れた植物召喚の魔法は,敵味方の区別なく攻撃してくる植物を呼び出すんだけど,使いどころが難しかったわ。でも,うまく活用すれば強力な戦力になるのは間違いなくて,最初のボスなんてこの植物だけで倒してしまったわ。
![]() |
ゲームの進行は,たき火をチェックポイントとしながら進んでいく感じよ。私も渡りの途中で休憩ポイントを決めているから,この仕組みにはとても親近感を覚えるわ。たき火では回復薬をチャージできるんだけど,使用すると敵が復活しちゃうの。
ただし,このゲームには成長要素がないから,死亡時のペナルティはそれほど重くないわ。その代わり,ダンジョン内で見つける装備の種類が豊富で,これらを収集して強化していくのが主な成長要素って感じね。
一息つくタイミングで釣りシステムも試してみたわ。最大5匹まで魚を持ち運べて,それぞれがHPの持続回復や毒の解除といった異なる効果を持っているの。なにより戦闘の合間に釣りを楽しむのは,なかなか良い気分転換になるわね。
![]() |
ステージ構成は基本的に一本道で,チュートリアルステージを経て,ダンジョン,そして現在の沼地へと続いているわ。構造自体はしっかりと作り込まれていて,探索する楽しさがあるわね。とくに宝箱から出るアイテムの質が良くて,横道に逸れる価値は十分にあるわ。
あと本作はオンライン協力プレイにも対応していて,たき火でゲームをパブリック公開に設定すれば,ほかのプレイヤーと一緒に冒険できるの。フレンドだけとプレイするプライベートモードも用意されているから,気の合う仲間と遊ぶのも楽しそうね。
![]() |
このゲームの最大の魅力は,その独特の世界観にあるわ。昆虫の騎士という設定自体が珍しいのに,それを一人称視点で描くことで,より深い没入感を生み出しているわ。グラフィックは決して派手ではないけど,むしろそのシンプルさが,この異世界の不思議な雰囲気を際立たせているわね。
残念なポイントをあえてあげるとすれば,日本語に対応していないことかしら。でも,テキスト量はそれほど多くないから,英語が得意でなくても十分に楽しめるわ。666円という価格を考えると,そのコスパの高さは特筆もので,オールドスクールなダンジョンクローラーやソウルライク系のゲームが好きな人には,とくにお勧めしたい一作だわ。
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.