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Mionix「NAOS QG」ファーストインプレッション。生体センサー搭載マウスの見た目と握りやすさをまずはチェックする
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印刷2016/10/31 00:00

テストレポート

Mionix「NAOS QG」ファーストインプレッション。生体センサー搭載マウスの見た目と握りやすさをまずはチェックする

NAOS QG
メーカー:Mionix
問い合わせ先:ゲート(販売代理店) 03-5280-5285
実勢価格:1万4500〜1万6200円程度(※2016年10月31日現在)
画像集 No.002のサムネイル画像 / Mionix「NAOS QG」ファーストインプレッション。生体センサー搭載マウスの見た目と握りやすさをまずはチェックする
 2015年1月に初めてその存在が明らかとなり,その後,Kickstarterで10万ドル以上もの出資金を集めて話題になったMionix製ゲーマー向けワイヤードマウス「NAOS QG」(ナオスQG)。それがようやく完成し,国内発売となったのは,先週末,2016年10月28日のことだ。
 ゲーマー向けマウスとして史上初めて,心拍数や発汗状態の検出に対応するという面白い機能を備えており,4Gamerでも目下テスト中だが,まずは「そもそもマウスとしてどんな製品なのか」をお伝えすべく,ファーストインプレッションをお届けしてみたい。


本体形状は「SteelSeries Ikari」のクローンと述べてほぼ差し支えない


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本体重量の実測値はケーブル込みで150.5g。本稿執筆時点では分解できていないので,ケーブルを除く正確な重量は計測できていないが,重量計からケーブルをどかして計測してみるざっくり計測だと,おおむね100g台後半くらいのようだ
画像集 No.004のサムネイル画像 / Mionix「NAOS QG」ファーストインプレッション。生体センサー搭載マウスの見た目と握りやすさをまずはチェックする
こちらがIkari。2007年のマウスだ
 NAOS QGは,右手用のワイヤードマウスだ。本体サイズは実測で約85(W)×132(D)×40(H)mm。本体向かって右側が膨らんだデザインということもあり,最近のゲーマー向けマウスとしては比較的大きい。

 というか,記憶力のいい読者は気付いたかもしれないが,NAOS QGは,かつてSteelSeriesがマウス市場へ参入したときの第1弾製品「SteelSeries Ikari Optical」「SteelSeries Ikari Laser」(以下,まとめてIkariと表記)にとてもよく似ている。もちろん,そのままコピーしているということはなく,握ってみると形状は異なり,そもそもボタンの数も違うのだが,Ikariのファンだった筆者としては,いわゆるクローン的な製品が出てくれること,それだけで嬉しかったりする。

4Gamerの比較用リファレンスマウスである「Gaming Mouse G500」と並べてみたところ。全体のサイズ感は似通っているので,大柄ということになる
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 具体的に見ていきたい。
 NAOS QGにおける最大の特徴となるセンサーは,ムース(ヘラジカ)の心臓を模したというMionixロゴの本体手前側(=後方側)向かって左右に散っている。
 左は心拍数センサー,右に2個並んでいるのは発汗量を計測するセンサーだ。

Mionixロゴの左が心拍数センサー,右が発汗量センサー。後者は本体から若干ながら突き出たような格好になっている
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 左右メインボタンは中指側のほうが本体奥側(=前方側)へとせり出していて,かつ,指を配置しやすいように凹んだ形となっている。このあたりは昨今の流行に沿った形状と言っていいだろう。

左右メインボタン周り。いずれのボタンも左右中央部が凹み,自然と指を配置しやすくなっている
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画像集 No.022のサムネイル画像 / Mionix「NAOS QG」ファーストインプレッション。生体センサー搭載マウスの見た目と握りやすさをまずはチェックする
 左側面は底面に向かってスカートが広がり,2個ある左サイドボタンとの間で弧を描くような凹みが生まれている。この凹み部分に親指を配置し,適宜,サイドボタンへアクセスするわけだ。サイドボタンは側面から実測約1mm突き出ていて,かつ,若干の膨らみもあって,押しやすく,また押し分けやすい。
 ちなみにサイドボタンの実測サイズは,奥側(=左右メインボタン側)が前後方向約20mm,縦方向約8mmで,手前側(=本体後方側)が順に22mm,8mmと,手前側のほうが少し大きかった。

サイドボタンは少々高めに配置されているため,親指は大きく動かす必要があるように感じた
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 先にIkariのようだと紹介した本体右側面は,まさにIkariよろしく,薬指と小指を配置しやすい,階段状の凹みが付いている。この手の,横に広がったグリップは「かぶせ持ち」との相性が非常によいのだが,実際,このおかげで,手をマウスに乗せたとき,自然とベストポジションに手が収まり,また,センサーに手のひらが当たるようになっている。
 では,「つまみ持ち」「つかみ持ち」といった持ち方ではどうかというと,人によっては相性が悪いかもしれない。というのも,つまみ持ちやつかみ持ちは,グリップ時に横方向から力を入れることになるわけだが,右側面の階段状グリップが,その力を削ぐ方向で機能することがあるからだ。
 ただ,持てないほどの違和感を得るかというと,そこまでではない。気持ち斜めに握る感じで持つとちょうどいいだろう。

階段状の右側面は小指と薬指をくっつくて並べることができないため,人によって良し悪しが分かれるはずだ
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ホイールの手前側に2連ボタンを搭載。標準ではDPI設定変更用になっている。カスタマイズは可能だが,ゲーム中に使うようなボタン配置ではないので,標準のままでいいのではなかろうか
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 スクロールホイールはセンタークリック機能付きタイプで,幅は実測約8mm。LEDの光を透過するため,半透明のプラスチックを採用しつつ,その中央約6mmをラバーコートするという,よくある実装だ。
 ラバー部は約2mmおきに約1mmの溝が彫ってあり,あまり力を入れずともグリップよく回転させられる。同時に,カチカチとしたノッチ感があり,操作性は良好と言える。

 本体底面は四隅に形状の異なるソールが貼ってあるタイプで,中央より若干手前側にPixArt Imaging製の光学センサー「PMW-3360」が配置される仕様だ。
 最後にケーブルだが,こちらは布巻き仕様で,直径は実測約4mm。マウスの根本からUSBコネクタの先端までの全長は実測約2mだった。ケーブル自体は柔らかめで,梱包時のちょっとしたクセが軽くある程度なので,実際に使っていて,硬度からくる「引っ張られるような違和感」は覚えない。

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ソールは底面部のせり出した部分を支えられるよう,大きなものが貼ってあった
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ケーブル部。最近あまり見なくなったノイズ対策のフェライトコアがUSBコネクタ側にある


その形状はつかみ&かぶせ持ち向き。つかみでも操作はできるが……


 ファーストインプレッションの最後は,NAOS QGを手に持ったときの感覚をまとめてみたい。すでに前段で右側面のグリップについては簡単に触れているが,ここでは全般的な話を,以下,写真をキャプションでまとめてみた。

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つまみ持ちの例。少し深めに持つことで問題なく操作できるが,掌が本体から離れていることもあり,肝心の心拍数や発汗量を計測することができなくなる
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つかみ持ちの例。親指はスカート部,薬指と小指は段々畑状の場所にしっかりと配置でき,操作性に問題なし。生体データの計測も問題なく行える
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かぶせ持ちの例。手をベタ置きしても問題なく操作でき,身体データも計測可能だ
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筆者独自の親,指と小指,薬指を若干立たせる「BRZRK持ち」。小指と薬指が窮屈に感じられてストレスになってしまった

 つまみもちは操作こそ可能ながら,肝心の生体センサーに手のひらが触れないので,本末転倒な感じになってしまう。NAOS QGという特殊なマウスの握りとしては推奨できない。
 一方,筆者独自の持ち方だと,右側面グリップ側の指配置がかなり窮屈になってしまった。NAOS QGのコンセプトを活かして使っていくには,つかみ持ちもしくはかぶせ持ちが必須ということになるだろう。


生体センサー(など)の挙動は目下検証中


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 繰り返すが,Ikariのファンだった筆者は,NAOS QGを手にして,まるでIkariを手にしているかのようなフィット感を前に,好ましさとノスタルジックな気持ちを抱いている。その形状と生体センサーの位置的に,握り方は選んでしまうが,つかみ持ち派やかぶせ持ち派なら,むしろ一般的な形状よりも持ちやすいはずだ。

 いつものマウスセンサー検証,そして生体センサー周りは,現在,鋭意検証中。とくに生体センサーのテストでは実際にいくつかのゲームを例に計測した結果をお伝えしたいと考えている。しばしお待ちを。

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MionixのNAOS QG製品情報ページ



●NAOS QGの主なスペック
  • 基本仕様:光学センサー(「PMW3360」)搭載ワイヤードタイプ
  • ボタン:左右メイン,センタークリック機能付きスクロールホイール,スクロールホイール隣接×2,左サイド×2
  • トラッキング速度:100IPS
  • 最大加速度:30G
  • フレームレート:最大12000fps
  • 画像処理能力:未公開
  • トラッキング解像度:最大12000 DPI
  • レポートレート(ポーリングレート):1000Hz
  • データ転送フォーマット:未公開
  • リフトオフディスタンス:未公開
  • 実測本体サイズ:約85(W)×132(D)×40(H)mm
  • 実測重量:150.5g(※ケーブル含む)
  • マウスソール:PTFE
  • ケーブル長:2m
  • 対応OS:未公開
  • 関連タイトル:

    Mionix

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