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「3DMark」にCPUのマルチスレッド性能を計測する「CPU Profile」テストが加わる
新バージョンは,新しいFeature test(要素テスト)として,PCのCPU性能を計測する「3DMark CPU Profile」(CPUプロファイル)を,3DMarkの有料版であるAdvanced EditionとProfessional Editionに追加したのが特徴である。
CPUプロファイルテストは,使用するCPUのコア数やスレッド数によって,処理性能がどれくらい変化するかを計測するテストであるという。標準設定でテストをスタートすると,まず始めにCPUで使用可能な最大スレッド数で計測を行う。その後,16,8,4,2,最後に1とスレッド数を変化させながら,6通りの計測を行って,それぞれのスコアを算出する。
なお,CPUが同時に処理できるスレッド数(対応スレッド数)が8スレッドや4スレッドだったとしても,CPUプロファイルテストは6通りの計測を行う。単に,対応スレッド数を超えたテストシークエンスでは,対応スレッド数のテストシークエンスとスコアがあまり変わらないだけだった。
カスタム実行では,実施するテストシークエンスをユーザーが変更できるので,CPUの対応スレッド数を超えたテストは必要ないという場合は,オフにすることも可能だ。
CPUプロファイルテストの概要は以上のとおりだが,得られたスコアをゲーマーはどう評価すればいいのだろうか。もちろん,すべてのスレッド数で高いスコアが出るのが理想的とはいえ,それがゲーム用途において価格対性能比でバランスが取れているのかは,また別の話である。ゲームで使われないCPUコアがたくさんあっても,ゲームの快適さにはあまり影響がでないからだ。
スコアの評価について,UL Benchmarksは分かりやすい指針を挙げている。それによると,16スレッド以上のスコアは,映像や写真,高品位の3D CG制作といったコンテンツ制作用途や,科学技術計算,シミュレーションといった極めてCPU負荷の高い使用例における性能を測定するのに適しており,ゲーム用途にはあまり適当ではないそうだ。
一方,8スレッドはマルチコアCPUを有効に活用するDirectX 12世代のゲーム性能を推測するのに適しているとのこと。また,2〜4スレッドはDirectX 9世代のように古いゲームエンジンを使うゲームにおける性能を推測するのに役立つと,UL Benchmarksは述べている。
ゲームに使っているPCを買い換えたり,PCのCPUをアップグレードしたりするときに,CPUプロファイルテストの結果を参考にしてみると良さそうだ。
新世代「3DMark」のPC版がついに登場。4Gamerでミラー開始
ついに,新世代「3DMark」が登場した。正式な発表は日本時間2013年2月5日3:00の予定だが,公式ミラーサイトには1時間前の掲載が許可されたので,インストーラをUpしつつ,新しい3DMarkの概要を紹介してみたい。「モバイルデバイス対応」が最大のウリながら,そのほかにも見どころは少なくない印象だ。
ULによる当該ニュースリリース(英語)
3DMark 公式Webページ
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