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ハロー!Steam広場 第141回:友の仇もボスキャラも仲間にできるハチャメチャ感。The Behemothの新作ターン制ストラテジー「Pit People」
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印刷2017/01/24 12:00

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ハロー!Steam広場 第141回:友の仇もボスキャラも仲間にできるハチャメチャ感。The Behemothの新作ターン制ストラテジー「Pit People」

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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,敵の視線を感じると,頭の中で勝手にフレクサトーンが鳴り響く上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第141回では,「Castle Crashers」でおなじみのThe Behemothの新作ターン制ストラテジー「Pit People」をメインに紹介する。仲間の仇であるボスですら仲間にできてしまうというシステムが特徴的だ。このほか,銀河の追放者として惑星を旅するSF RPG「Freeman: Star Edge」もあるので,お見逃しなく。

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ボスさえも仲間にして無秩序の世界を戦い抜け。The Behemothの新作ターン制ストラテジー「Pit People」


 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,「Castle Crashers」や「BattleBlock Theater」で知られるThe Behemothの新作ターン制ストラテジー「Pit People」を紹介しよう。

 本作の舞台となるのは,謎の巨大グマが衝突したことで,緑色の血の雨が降るようになった,とある惑星。ストーリーモードでは,この出来事に便乗して,さらに秩序を乱そうとする神に振り回される人々の姿が描かれていく。そして,神に人生を滅茶苦茶にされた最初の1人が,主人公の農夫HORATIOだ。ゲームは,神によって息子を殺されたHORATIOが,あてもなく旅を始めるところからスタートする。

家に避難したHORATIOの息子を“うっかり”で殺してしまうという,正真正銘のクズである
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 ここまでの流れだけ見ると,ゲームはシリアス寄りの作品に見えるだろうが,このゲームのデベロッパがThe Behemothであるということを思い出してほしい。
 そもそも,クマが惑星に衝突して世界秩序が乱れるという“クマ・アポカリプス”とでも言えそうな設定からして,かなりイカれ……いや,ユニークなのだが,そこに加えて,落書きタッチなアートワークや,ぶっ飛んだ世界観,ブラックジョーク,メタ発言,そして唐突なゴア表現など,なんでもござれなところはさすがThe Behemothといった感じだ。

あながち間違ってはいない
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 本作は,拠点となる町で旅の準備をして,フィールドを探索,戦いで手に入れた戦利品を拠点に持ち帰ってキャラクターを強化し,さらに探索範囲を広げていくというプレイサイクルで構成されており,フィールドではシンボルエンカウントで戦闘がスタートする。
 戦いの舞台となるフィールドは六角形のマス(ヘクスタイル)で区切られており,プレイヤーから指示を受けたユニットは,実行フェーズで一斉に動き出す仕組みだ。

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 この戦闘システムで特筆すべき点は,プレイヤーが指示するのは移動先のみというところだろう。各ユニットは,実行フェーズ時に自分の射程内にいるターゲットに対して自動で攻撃をするのだが,もし射程内に敵が複数いる場合は,各ユニットが勝手に判断して攻撃する敵を決めていく。
 ただ,「弱ってる敵を狙おう」とか「弱点を付ける方を狙おう」といったルーチンは持ち合わせていないようで,狙うべき方を攻撃してくれないもどかしさを感じることもあるが,これはこれでユニットが自分達の意思で動いているように見えて面白い。

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 別に運任せなゲームではなく,ある程度慣れてくれば,狙うべき敵に攻撃を向ける移動のさせ方というのが分かってくるので,ストラテジーゲームとしてプレイヤーが思考する余地は十分に用意されている。
 このように,世界観こそぶっ飛んではいるが,ストラテジーの部分を見るとゲームとしてはかなり堅実に作られている印象だ。

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 そして,本作を語る上で忘れてはならないのが「リクルート」だ。このゲームでは,それがたとえモンスターであろうがボスであろうが,縄と檻を使うことで捕縛でき,街に持ち帰ると味方ユニットとして運用できるようになる。
 主人公を始めとする通常ユニットの性能は装備に依存するのだが,モンスターは別に特殊な能力を持っていることが多く,それを活かすことで戦略の幅がぐっと広がるのだ。

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 リクルートシステムが開放されてからは,見たことのないモンスターを発見しては捕縛して仲間にするという,新しい楽しみ方が追加されるので,こういった仲間モンスター的な要素が好きな人は,とことんハマるだろう。ヒロインの親の仇である極悪な敵キャラさえ仲間にできてしまうが,彼女の気持ちを思うといろいろときついものがある(ゲス顔)。

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 本作はとにかくブラックユーモアに溢れる作品で,悲惨な舞台背景とは裏腹にクスっとしてしまうところが多い。そういった意味で,次はどんな展開が待っているのか,どんな風に笑わせてくれるのかという期待が,ゲームプレイにおけるモチベーションにつながっていたりもする。
 それゆえに,現時点ではすぐにストーリーが終わってしまうのが惜しいところ。とはいえ,サイドクエストや,バトルだけが楽しめる闘技場「Pit」など,ストーリークリア後も楽しめるコンテンツは用意されているので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。


「Pit People」Steamストア(1480円)

※リンク先へ飛ぶにはSteamクライアントが必要です。クライアントがない場合,ページ移動が行われません。


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銀河の追放者として惑星を旅するSF RPG「Freeman: Star Edge」


 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回はKK Game Studioが手掛ける「Freeman: Star Edge」を紹介しよう。

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 本作はSFをテーマにしたオープンワールド型のRPGだ。プレイヤーは銀河の果てに放り出された追放者となって,惑星間を旅することになる。ゲームの目的はプレイヤーによってそれぞれであり,軍を結成して惑星を征服してもよし,傭兵になってならず者を退治してもよし,気に入った惑星でのんびりと過ごすのもよしだ。

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 と言いつつも,ゲームの根本にあるのはロールプレイであり,プレイヤーはいずれかの能力に特化したスペシャリストを育てていくことになる。それは,銀河を股にかけたトレーダーだったり,攻撃的なウォリアーだったりと,本作では合計9クラス用意されるようだ。

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 また,公開されているトレイラーでも大きく取り上げられるように,本作では自分の家を持つことが可能で,家具の配置なども自由に決められる。こういったハウジング要素のほかにも,素材を集めてアイテムを作ったり,NPCから物を盗んだりと,オープンワールドと聞いて思い描ける要素は,ほぼ詰め込まれているようだ。


 風呂敷を広げすぎな感じは若干あるものの,本当に完成までこぎつけられるのであれば,SF RPGとして注目を集める作品になるはず。そんな本作はすでにGREENLIGHTを通過しており,2017年3月にデモ版を,第四半期に正式版をリリース予定となっている。興味のある人はフォローボタンを押しておこう。

「Freeman: Star Edge」GREENLIGHTページ

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