北米時間の2021年10月21日に,Razerが発表したゲーマー向けマスク「
Razer Zephyr」(以下,Zephyr)。その製品版が編集部に届いたので,早速写真で紹介したい。
Zephyr
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製品の概要については,
ニュース記事を参照してほしいが,ここでも簡単に紹介しておこう。
Zephyrの製品ボックス
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Zephyrと同梱物。持ち運び用のポーチや充電用USB Type-C to Type-Aケーブル,交換用フィルター,くもり止め用スプレーなどが入っていた
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Zephyrは,内蔵する小型ファンを使って外気を吸引し,口元から排気する「アクティブ換気」機能を備えたマスクだ。同種の製品はRazer以外の企業からも登場しているので,見たことがある人もいるだろう。
既存の換気機能付きマスクに対するZephyrの特徴は,1にも2にもその見た目だ。他社製品は,ファンを目立たせないようにしたデザインが多いが,Zephyrはマスク部分からファンを突出させたうえで,カラーLEDイルミネーションを組み込んで派手に光らせられるという,真逆の方向性を追求しているのである。それに加えて,マスク部分を半透明の樹脂製とすることで,口元が外から見えるようにしたうえで,口の動きが外からでも見えるようにしているのもポイントだ。
マスク本体は半透明なので,口の動きが外から見える
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かなり人を選ぶ見た目なのは間違いないが,いかにもRazerらしいマスクと言えよう。
首像にZephyrを装着した状態。固定するバンドは,後頭部とその下側の2か所で保持する仕組みだ。
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装着状態の左右側面。バンドのひもは柔らかいが,長時間着用していると耳が少し痛くなるかもしれない
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装着時,顔に直接触れる部分はソフトな樹脂素材となっており,取り外して洗浄できる。また,吸気孔と排気孔にはフィルターを入れる必要があるのだが,メッシュで覆われたカバー部分は磁石で本体に貼り付いているだけなので,簡単に取り外して交換できる仕組みだ。見た目は奇抜だが,実用性を高める工夫がこらされている。
マスクの内側。灰色の部品が顔に触れる部分だ
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顔に触れる部品は,簡単に取り外して洗える
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顔に触れる部品を外すと,吸気孔内側の小型ファンとLED(ファンの左右に見える灰色の部分)が見える
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右吸気孔の手前側に小さなボタン「Multi function Button」がある(左)。電源オフ状態で,軽く押すと電源オン,長押しするとBluetoothのペアリング状態に入る。電源オン状態で軽く押すとファン回転数切り替えになり,長押しすると電源オフとなる。右写真は充電用のUSB Type-Cポートだ
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製品に取り付けるフィルターは,左右の吸気孔に1つずつと,顎の先にある排気孔の1つで,計3つ必要だ。1セットのフィルターは3日間の使用を想定しているとのこと。製品ボックスには3セット分(=9日間分)が付属しているので,交換用のフィルターも定期的に購入する必要がある。
吸気孔と排気孔のカバーを外した状態。磁石で取り付けているだけなので,簡単に外せる
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製品ボックスに付属するフィルター(左)。外側は黒,内側(顔に向ける側)は白になっている(右)
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吸気孔にフィルターを乗せた状態(左)。右は交換用フィルターセット「N95 Grade Filter Pack」。10セット分入っているので,ほぼ1か月分だ
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ZephyrのカラーLEDイルミネーションは,スマートフォンアプリの「
Razer Zephyr」でカスタマイズ可能だ。吸気孔を囲むリング状LEDと,内側のLEDをそれぞれ個別に設定できる。また,バッテリー残量もアプリで確認できる。
Razer Zephyrアプリの画面。きちんと日本語化されている
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さて,実際にZephyrを使ってみた印象だが,ファンの回転音がかなり気になった。Razerの資料によると,Zephyrのファンは,回転速度「高」だと6200rpm,「低」だと4200rpmで回転するという。小さいファンなので,高速で回転させないと十分な吸排気を実現できないのだろう。実際,「高」回転時はファンの騒音がかなり耳に付く。一方,「低」回転にすると,音は聞こえるもののあまり気にならない程度にはなる。
編集部の会議室にZephyrを装着した首像を設置したうえで,耳の脇に騒音計を置いて簡単に測ってみたところ,
- 高回転時:52dB前後
- 低回転時:46dB前後
- ファン停止時:43dB前後
であった。静かな室内では耳に付く程度の音量に加えて,それが耳の近くで鳴っているので,高回転時の騒音はうるさく聞こえてしまうだろう。通常は低回転で使うのが適当ではないだろうか。
見た目のインパクトが非常に強いので,誰にでもお勧めできるような製品ではないが,この見た目に惹かれる人はいるのではないだろうか。