日本Shuttle,新コンセプトモデルベアボーンなどの記者説明会を実施
日本Shuttleは7月11日,新型キューブベアボーンをはじめとする新製品の記者説明会を実施した。会場には台湾Shuttle本社社長のDavid Yu(デビット ウー)氏,マーケティング担当副社長のKen Huang(ケン ファン)氏が来日し,製品説明と今後のマーケティング戦略のプレゼンテーションを行うなど,力の入ったものだった。
nForce 570を搭載するSocket AM2対応ベアボーンの「SN27P2」
 |
■メモリを4本差せるキューブ型ベアボーン
今回発表された製品群の中で,4Gamerとして注目したいのは,「SN27P2」「SD37P2」というキューブ型ベアボーンだ。これらは同社ベアボーンで初となる「P2」型番モデルで,メモリスロットを4本装備している点が最大の特徴となる。
SN27P2はチップセットにnForce 570を搭載するSocket AM2対応のベアボーン。PC2-6400/5300 DDR2 SDRAMに対応し,8GBまでのメモリをデュアルチャネルで利用できる。 拡張スロットは,PCI Express x16×1とPCI×1を備える。搭載される電源ユニットは定格400W(ピーク出力450W)のタイプで,本体にはPCI Express用の6ピン電源コネクタも備えている。日本Shuttleによれば,GeForce 7950 GX2搭載グラフィックスカードの搭載も確認済みとのことなので,高性能グラフィックスカードでも安心して利用できそうだ。なお,PS/2コネクタは省略されており,USB接続のキーボード,マウスしか接続できない点には注意が必要だろう。 ドライブベイは5インチ×1,3.5インチ×3を備える。チップセットのRAID機能を利用し,Serial ATA HDDによるRAID 0/1/5の構築が可能だ。バックパネルにはeSATAコネクタを1基備えている。 SD37P2は,SN27P2のIntelプラットフォーム版となる。チップセットにはIntel 975X Express+ICH7Rを採用し,メモリスロットを4本搭載する。対応メモリモジュールはPC2-5300/4200 DDR2 SDRAMとなり,最大搭載容量は8GB。対応CPUはPentium D/4,Pentium Extreme Editionで,残念ながら現在のところ,最新のCore 2 Duoへの対応は謳われていない。同じシャーシを利用しているため,拡張スロットやドライブベイはSD27P2と同じとなる。 発売予定時期と予想実売価格は,SN27P2が7月中旬予定で4万4000円前後,SD37P2は8月中旬予定で4万円台後半となっている。
「SN27P2」は,メモリスロットを4本装備するのが最大の特徴
 |
 |
|
Core Duo対応の超省スペース型PC「X100」
 |
■超省スペース型PC「X100」
Core Duo対応のリビングPC「X100」についての説明も行われた。X100はMac miniのような超省スペース型PCであるが,CPUにCore Duo T2050を搭載し,GPU(グラフィックスチップ)がMobility Radeon X1400,HDDはノート向けの2.5インチではなく3.5インチのSerial ATA HDDを利用している。現行の3D MMORPGでも,比較的動作の軽いものなら問題なくプレイできそうなスペックだ。 日本Shuttleによれば,X100はベアボーンではなくPCシステムとして発売する可能性が高いという。X100は8月下旬の発売を予定しており,予想実売価格はCore Duo T2050搭載モデルが9万円台後半,Core Solo搭載モデル(CPUクロック不明)が8万円台後半で提供されるとのこと。(oNo)
※7月12日追記:リリース内容の変更に伴い,X100 Core Duo搭載モデルのプロセッサ・ナンバー記述を修正しました。
「X100」はPCとして販売される可能性が高いが,メンテナンス性はベアボーン並みに優れている。省スペース型PCとしては珍しく,3.5インチHDDを搭載する
 |
 |
 |
拡張性を重視した,Shuttleの新シリーズベアボーンであるTシリーズも同時に発表された。第一弾となる「SS31T」は,チップセットにSiS662+SiS966Lを採用したSocketT(LGA775)対応製品だ。nano BTXフォームファクター準拠のマザーボードを搭載している。予想実売価格は2万円以下とのこと。Intelのハイエンド系チップセットや大容量電源ユニットを搭載したモデルのリリースも予定しているとのことだ
 |
 |
|
Shuttleは電源市場に参入し,ミドルレンジ〜ハイエンドPC向けの電源ユニットを発売することも明らかにした。発売時のラインナップは定格出力500/600/750Wの3モデルで,奥行き160mmというサイズの小ささをウリにしている。850W,1000Wというさらなる大容量モデルの発売も予定しているという
 |
 |
|
|
|
|