2004/09/25 01:15 |
人だかりとなっていた同社ブースは,黄色と青を基調としたカラーで派手な演出を行っていた
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エヌ・シー・ジャパンの「リネージュII」は,2004年6月25日の正式サービス開始から3か月が経過したが,攻城戦も定期的に開催されるようになってさらなる盛り上がりを見せている。 東京ゲームショウ2004では,ホール2と3の間に大きなスペースを用意し,そこでリネージュIIの最新バージョンとなる「クロニクル2 Age of Splendor」(以下,クロニクル2)が国内初公開されていた。ビジネスデーの24日にはプレス向けのカンファレンスが同社ブースで行われ,そこでクロニクル2の詳細情報に加え,実装予定日が明らかにされた。
プレスカンファレンスは,まず本家NCsoftのCEO TJ Kim氏(毎度のことながら,同氏へのインタビューも行えたので,これも追って掲載予定)が挨拶を行った。そこではクロニクル2の特徴を解説するとともに,すでに実装されている韓国では,実装と共にプレイヤーが10%以上増加したことや,実装を間近に控えた日本でもプレイヤー増加により9番めのサーバーを設置(テオンサーバー。9月27日18時から稼動開始)するということなど,着実な人気の上昇を控えめにアピールしていた。またスピーチ中には"2"という数字が出てくる度に,身振りで2を表すピースサインをしていたのが印象的。氏のスピーチにしては珍しく,比較的長い時間ゲームの内容について触れていたのも,氏のクロニクル2への自信の表れとも取れるだろう。
その後は,日本での運営マネージャー越知氏が登場し,現在のプレイヤー数などのデータ公開とクロニクル2で追加される新要素の詳細解説を行った。いつの時点での数値であるかは明らかにはしなかったものの,同時接続者数は3万6000で,課金アカウント数は約9万とのことだ。本作は,1か月のプレイ料金が3000円で,日本でのほかのMMORPGタイトルと比べると高額な設定となっている。このことで正式サービス開始から課金ユーザーの減少が懸念されていて,また正式サービス開始後に,きっちりとしたデータ公開がなかったため,実際どのくらいのプレイヤーがいるのかというのは分からなかった。ここでとりあえずは具体的な数値が公表されたことによって,オープンβテスト時ほどではないにせよ,同作がユーザーをそれなりに集めていることがはっきりとしたことになる。
NCSoftのCEO TJ Kim氏は,2をアピールするジェスチャーを交えてスピーチしていた(画像左,中央)。画像右はクロニクル2の要素を解説するエヌ・シー・ジャパン越知氏と,開発に携わるパク氏(日本語はあまり上手ではないようだが意思疎通には問題ないレベルだった)
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さてクロニクル2の情報だが,いままでのアップデートのような「プレイアビリティの向上」ではなく,「ゲーム要素の追加」というのを目的に開発が進められていたのが大きく異なる部分。以前に行ったインタビュー(「こちら」)でも言っていた「クロニクルごとにテーマを持たせてアップデートを行っていく」ということを有言実行したというわけだ。宝くじやモンスターレースなどのミニゲーム,水をテーマにした要素(泳ぐモーションなど),乗り物となるストライダーの追加などで,幅広い層のプレイヤー(これから始める人も,再開する人も)に受け入れられるようにしたものだ。 気になるマクロ機能は11個登録することができ,保存先はサーバー側。ショートカットキーの設定もサーバー保存なので,環境に影響されずに,いつものプレイができるようにとの配慮からこのようになっている。これなら確かに,ネットカフェからでも友人宅からでも,同じキーアサインで楽しめる。このあたりの細かい部分での配慮とそれを実行する開発力の高さには,同社のポリシーが大きく影響しているようだ。
先日「こちら」のNewsでクロニクル2の先行体験サーバーがオープンするということをお伝えしたが,その日付から考えて,もしかして当初の予定からクロニクル2の実装が遅れるのではないかという懸念があった。プレスカンファレンスで発表された実装予定日は,やはり少し遅れ気味の12月7日。つまり,先行体験サーバーは約1か月稼動するということになるだろう(冬休みには間に合ってよかった)。 また,JCBと提携したクレジットカードの発行(デザインは9種類),ロジクール製のリネージュII推奨マウス,キーボード,コントローラの発売,SOTEC製デスクトップPCの推奨PC認定,NEC三菱電機ビジュアルシステムズ製液晶ディスプレイを推奨ディスプレイに認定など,各ハードウェアベンダーと連携したプロモーションも活発に行っているようだ。
ちなみに,昨年のTGSでは,海浜幕張駅から会場となる幕張メッセまでリネージュII一色だったのだが,今年は京葉線をジャック。リネージュIIに染まった列車が数本運行されているので,TGS会場に足を運ぶときや帰宅するときに,運がよければ乗車できるかも。同社のブースには,1/1ストライダーや,ディオラマが展示されているのでそれを見にいくだけでも価値があるだろう。(Seal)
1/1ストライダーと攻城戦を表現したディオラマ。定評のあるモデラーを起用しており,その完成度には唸らされる
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→「リネージュII」の記事一覧は,「こちら」
→「リネージュII」クロニクル2の韓国版での情報は「こちら」
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