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3年半ぶり! 「月ノ美兎 2ndワンマンライブ『Paper Rabbit』」レポート──サプライズ満載&リスナー愛に包まれて
なお,本ライブの配信視聴チケットは5月5日23:59まで購入可能だ。視聴期間は5月9日23:59までとなっている。以下,ライブ内容のネタバレを含むため,これから視聴予定の人は注意してほしい。
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「月ノ美兎 2ndワンマンライブ『Paper Rabbit』」公式サイト
月ノさんは2018年2月にデビューした高校生で,学級委員長を務めていることから“委員長”とも呼ばれているライバーだ。にじさんじを代表する存在ともいえる彼女は,これまでに多くのライブイベントへの出演やエッセイ集の発売などを行っており,単独ライブについては約3年半ぶりの開催となる。
開演時間になると会場内にはアラーム音が鳴り響き,2025年2月に発売されたアルバム「310PHz」にも収録された「アルクユニバース」が流れ始める。アルバムの有償特典にもなっているオリジナルゲーム「アルクマルチバース」でも使用された本楽曲だが,今回は彼女が電車に乗ってJ:COMホールに向かうというライブオリジナルの映像が映し出された。
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会場に無事到着した月ノさんが最初に歌うのは,2021年に行われた1stワンマンライブ「月ノ美兎は箱の中」で最後に歌唱した「アンチグラビティ・ガール」。長く彼女を応援してきたリスナーたちであれば,思わず反応してしまう仕掛けではないだろうか。
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「きりーつ,気を付け! こんにちは,月ノ美兎です」とお馴染みの挨拶で幕を開けたステージ。前回の単独ライブから3年半ぶりの開催ということもあり,客席に手を振ったりと楽しそうな様子を見せていた。
続いて披露したのは「みとらじギャラクティカ」。前回のライブでは観客の声出しが禁止されていたこともあり,念願のコール&レスポンス解禁に客席も大盛り上がりだ。曲中には歌詞にも登場する「ギャラクティック洗濯機」が現れたりと,バーチャルならではの演出も面白い。「恋星ペリコ」では雰囲気が打って変わり,彼女の持つかわいらしさが顔を覗かせる。
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曲が終了すると,きぐるみライバー“みとちゃん”がステージへ登壇! 本日のシークレットゲストであるぽんぽこさん,ピーナッツくんとともに「こころのアビッシー」を歌い上げた。本楽曲は2025年2月に実施された「にじさんじフェス2025」内の「きぐるみショー」でも使用されており,当時の思い出が思い起こされる。またスクリーンの映像では,ピーナッツくんの親友であるチャンチョも出演していた。
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見事ステージを終えた3名だが,途中乱入した謎ノ美兎によってライブが乗っ取られてしまう。謎ノの暴走を止めるため,月ノさんは斧を手に持ち戦いながら「ルナティックウォーズ」を熱唱。曲の最中では謎ノの攻撃により2Dの姿になってしまうが,観客の声援で復活し,無事に勝利を収めていた。
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一件落着となったステージだが,まだまだライブは終わらない。続いて歌うのは2024年6月にリリースされたピーナッツくんのアルバム「BloodBagBrainBomb」にも収録されている「Birthday Party」で,彼と月ノさんのハーモニーが会場内に響き渡った。
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次に登場したゲストは「さくゆい」(笹木 咲さん,椎名唯華さん)の2人で,前の曲から今日が月ノさんの誕生日だと勘違いした彼女たちは「委員長おめでとうの歌」を歌い上げる。2020年に月ノさんが行った誕生日配信にて贈られた楽曲の生歌には驚くファンも多かっただろう。
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「今日誕生日じゃないです!」と否定する月ノさんたちが当時の思い出話を繰り広げていると,スクリーンには常夏の映像が投影される。ここからは同じくゲストの弦月藤士郎さんが加わり,インパクトあるMVが話題となった「てんやわんや、夏。」スペシャルver.を4人で歌い上げる。2番からは「レゲエのすがた」の月ノさん,笹木さん,椎名さんも客席から現れ,思いも寄らぬコラボやひと足早い“夏”を堪能した。
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本ライブでMVが初公開された「人ってただの筒じゃないですか」や,にじさんじの同期であり「JK組」の一員でもある樋口 楓さん,静凛さんとともに歌唱した「NEVER GLOW UP」,百物語や好奇心,恐怖心がテーマの「百cd融怪点」と個性ある楽曲が続いていく。「NEVER GLOW UP」終了後のMCでは,樋口さんから歌詞に“JK”というワードが20個含まれている話や,今回のライブタイトル「Paper Rabbit」についてのトークが展開された。
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「人マニア」などで知られる原口沙輔氏が先日投稿した新曲「贋ト旧称」では月ノさんがボーカルとして参加している。リリース間もない本楽曲も今回初披露され,観客を驚かせていた。
ぽんぽこさん,ピーナッツくんに続きシークレットゲストとして登壇したのは,月ノさんが「好きどころか“親”」と口にしていた電脳少女シロさんだ。VTuberとして長く活動する2人が歌うのは,2019年に放送されていたアニメ「バーチャルさんはみている」のOP「あいがたりない」で,互いに慕う彼女たちの様子も見て取れた。
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「一千光年」(いよわカバー)では,これまでに出演した8名のゲストや月ノさんによる歌声が調和しており,初期衣装(制服)から共通衣装へとチェンジする姿は彼女の歩んできた歴史がうかがえる。「国家独唱させていただきます」と口にし披露したのは,にじさんじリスナーなら誰もが知る名曲「Virtual to LIVE」で,ライブイベントでは大人数での歌唱が定番となっている曲をソロで歌い上げていたのも新鮮味が感じられた。
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最後に熱唱するのは,自身初のオリジナル楽曲でもある「Moon!!」で,歌詞の中には活動初期のエピソードが盛り込まれていたりと,リスナーにとっても感慨深い気持ちになる一曲だろう。「皆さん楽しかったですか?」と客席に問いかける場面もあり,会場内は一体感に満ち溢れていた。
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ここで月ノさんは降壇し,ライブは終了……かと思いきや,アンコールに応え「光る地図」「寝言は寝て言え」を生歌で披露していく。「光る地図」は前回のライブで最初に歌った曲ということもあり,当時ライブを観ていた人にとっては思い出深い楽曲だ。
「この曲ファンからいただいたんですよ! いいでしょ〜!」と口にしていたのは,今年2月に投稿されたファンメイド楽曲「みちくさイズム」。その後のMCでは,急遽セットリストに組み込まれたことや短期間で練習したというエピソードが明かされている。
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月ノさんから「あと2曲なんですよ」と告げられると,会場からは名残惜しそうな声があがる。それを受けて,「またやっから!(やるから)」と客席に笑顔で呼びかける月ノさんだった。音楽活動にも力を入れている彼女の言葉には,今後への期待や留まることを知らない勢いがうかがえた。
月ノさんがラストに選んだのは,2019年に発表された“知る人ぞ知る”オリジナル曲「Jump!!」と,「Moon!!」の続編として制作された新曲「コスモノート」。全体をとおし,ファンメイド楽曲のカバーを多数取り入れたステージからは,彼女がリスナーに愛されていることを改めて実感する。最後には「気を付け! 着席! 以上,月ノ美兎がお送りいたしました」と,配信終了時の挨拶で締め,ライブは無事に幕を閉じた。
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「月ノ美兎 2ndワンマンライブ『Paper Rabbit』」公式サイト
月ノ美兎さんのYouTubeチャンネル
月ノ美兎さんのX
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