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「少年ジャンプ+展」が東京・天王洲にて開催中。数々の人気作品を輩出しているマンガ誌アプリの10年を堪能できた内覧会をレポート
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この展覧会は,集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」が2024年9月に創刊10周年を迎えたことを記念して企画された。
会場には,「SPY×FAMILY」「怪獣8号」「ダンダダン」といった代表作を中心に,「少年ジャンプ+」に掲載された各作品の原画やイラスト,映像,立体造作などが展示されている。開催に先駆け,関係者とメディアに向けた内覧会が行われたので,その様子を紹介する。
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なお,全日程日時指定となっており,チケットは完売次第,その日時の取り扱いを終了する。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。
「少年ジャンプ+展」公式サイト
お出迎え描き下ろしビジュアルとジャンプ+展スペシャルシアター
会場内はいくつかのエリアに分かれており,入口から順番に見ていくタイプだ。
最初のエントランスでは,「SPY×FAMILY」のアーニャや「怪獣8号」の怪獣8号(日比野カフカ),「ダンダダン」のオカルンたちがドレスアップした姿で描かれている,「お出迎え描き下ろしビジュアル」が来場者を出迎えてくれる。
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先に進み「ジャンプ+展スペシャルシアター」に入ると,掲載作品が大集合した3分弱のシアター映像が上映される。こちらは撮影禁止となっていたので,ぜひ会場で楽しんでほしい。
ジャンプ+ロード
映像が終わると,部屋の正面にある扉が開く。そこを抜けると,正面に大きな「少年ジャンプ+」のロゴが見える。また左手には,「少年ジャンプ+」の創刊時から2025年3月31日までに掲載された,オリジナル連載377作品のバナーが展示されている。
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そこを右手に進むと「ジャンプ+ロード」がある。ここには,掲載作品の中からピックアップした,第1話の名シーンのいくつかが壁面や床,天面に展示されている。
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通路途中の左手にある小部屋には,「第1話カラーページウォール」と「ジャンプ+ヒストリー」が用意されている。
「第1話カラーページウォール」には,「地獄楽」や「正反対な君と僕」「魔都精兵のスレイブ」などから,第1話のカラーページがアクリル額装されて展示。掲載時のアオリもそのまま残っているので,単行本派の人も楽しめそうだ。
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「ジャンプ+ヒストリー」には,「少年ジャンプ+」の10年の歴史が年ごとにまとめられている。「累計作品数(連載)」「累計作品数(読切)」「メディア化歴」「漫画賞受賞歴」なども記録されているので,じっくりと見ておこう。
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「SPY×FAMILY」エリア
人気作品「SPY×FAMILY」にフォーカスしたエリアだ。壁面に描かれているグラフィックスのいくつかは,アーニャの目線と同じようになれるように大き目のサイズで描かれている。また,記念撮影が楽しめるフォトスポットも複数用意されている。
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●フォトスポット
「ボンド&アーニャフォトスポット」には,ボンドとアーニャのアクリルパネルが展示されており,一緒に写真を撮影できる。
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「アーニャと同級生フォトスポット」は,アーニャが通うイーデン校の教室を再現したもの。アーニャやベッキー,ダミアンたちと同級生になった気持ちで写真撮影が可能だ。
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●展示物
「アーニャらくがき黒板」には,「少年ジャンプ+」の連載作家が描き下ろした黒板落書き風のアーニャのイラストが展示されている。参加している作家は,阿賀沢紅茶氏,出内テツオ氏,大石浩二氏,賀来ゆうじ氏,千葉侑生氏,ひらけい氏,みかわ絵子氏の7名だ。
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![]() エリアの終わりには,「カラダ探し」「忘却バッテリー」「ふつうの軽音部」など,学校を舞台とした8作品の“学級新聞”が掲示されている |
ジャンプ+エリア(1)
「SPY×FAMILY」の展示を楽しんだ後は,数多くの作品を扱った「ジャンプ+キャラクターウォーク」と「ジャンプ+名言ウォール」「ジャンプ+バトルウォール」「ジャンプ+トトキメキウォール」があるエリアに入る。
「ジャンプ+キャラクターウォーク」には,「青のフラッグ」「怪獣8号」「サマータイムレンダ」「タコピーの原罪」「ダンダダン」など,21作品に登場するキャラクターの描き下ろし等身大イラストが描かれている。
お気に入りのキャラクターと肩を並べて,同じような歩く姿で一緒に写真を撮るのもよさそうだ。
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「ジャンプ+名言ウォール」では,28作品の中から名セリフを“言葉”と“マンガのコマ”のふたつの形で展示している。自分が好きな名セリフはあるのか,探してみよう。
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![]() 「ジャンプ+バトルウォール」は,少年マンガの重要な要素であるバトルシーンを集めて展示 |
![]() 「ジャンプ+トキメキウォール」。その名の通り,各キャラクターの“トキメキ”の表情を集めたものだ |
「怪獣8号」エリア
2025年7月からTVアニメ第2期の放送が決定している「怪獣8号」にフォーカスしたエリアだ。8号の巨大なイラストや「識別怪獣兵器(ナンバーズ)」が集合したコーナーなど,作品の迫力を前面に打ち出している。
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●展示物
「防衛隊員の日常」には,「怪獣8号」本編の合間に掲載されるカラーイラスト「怪獣百景」がアクリル額装で展示されている。松本直也氏のコメントも添えられており,中には初出の情報もある。
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![]() こちらのエリアの終わりには,「ジャンプ+新聞速報」がある。「エクソシストを堕とせない」「株式会社マジルミエ」など,12作品に出てくる情報や事件を新聞の速報としてまとめている |
「ダンダダン」エリア
オカルティック怪奇バトル漫画「ダンダダン」にフォーカスしたエリアでは,作品の制作過程や原稿などを堪能できる。作中を模したフォトスポットや,個性的な登場人物を紹介しているコーナーもある。
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●展示物
「ダンダダンができるまで」のコーナーでは,作品の各話が生まれる工程を紹介しており,制作環境をイメージした机も用意されている。
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![]() 「超密度見開き原稿ウォール」には,漫画の見開きページ10点を実際の原稿に近いサイズで展示 |
●フォトスポット
ストーリーの序盤,ターボババアから逃げるオカルンとモモを再現した「ターボババア進撃フォトスポット」。迫真の写真を撮影できる。
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![]() エリアの最後にある「ジャンプ+異形スクラップ」。11作品に登場する,さまざまな“異形のものたち”をスクラップスタイルで紹介しているコーナーだ |
ジャンプ+エリア(2)
ジャンプ+エリア(1)に続き,複数の作品を扱ったエリア。掲載された約1500もの読切作品の中から,話題となった30作品を厳選して紹介している「ジャンプ+傑作読切ウォール」や,読者コメントが数多く寄せられた連載作品の“神回”を紹介している「ジャンプ+神界ウォール」などがある。
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![]() 「ジャンプ+神界ウォール」では,寄せられた読者コメントも読める |
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![]() 各曜日の連載作品から,ピックアップされた2作品のカラーイラストや複製原画を展示している「ジャンプ+の1週間大集合」 |
![]() 会場の最後にある「いいジャンウォール」。作品を読んだ後の“いいジャン”をリアルに体験できるコーナーで,お気に入りの作品や気になる作品に“いいジャンシール”を貼れる |
![]() 「落書きアートウォール」には,「少年ジャンプ+」連載作家陣が直筆で描き下ろしたイラストが一面に展示されている。会期中に追加される可能性もあるそうだ |
イベント会場には物販コーナーも用意されており,オリジナルグッズを購入することが可能だ。購入制限などの注意点があるので,事前に公式サイトの「グッズ・公式ショップに関する全注意事項」を確認しておこう。
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「少年ジャンプ+展」の開催は,2025年4月18日から5月18日まで。入場には,日時指定のチケットを購入する必要がある。
チケットの価格は,一般・大学生が2000円,中学・高校生が1500円,小学生が1000円(いずれも税込)。また,グッズ付きのチケットも4800円(税込)で用意されている。
展覧会に行こうと考えている人は,チケットの販売状況を公式サイトの「チケット購入」ページで確認してみよう。
「少年ジャンプ+展」公式サイト
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