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イベント
たくさんの“愛”を届けた「壱百満天原サロメ 1st LIVE “マイフェアレディ”」レポート。観客との一体感も感じられるライブに
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本イベントでは,展示やアトラクション,ホールでの催しなどが実施されており,2月21日には壱百満天原サロメさんによる初のソロライブイベント「壱百満天原サロメ 1st LIVE “マイフェアレディ”」が行われた。本稿では,大盛況のうちに終了したライブの様子をレポートしていく。
なお,本ライブの配信視聴チケットは3月9日23:59まで購入できる。視聴期間は3月10日23:59までだ(視聴ページはこちら)。以下,ライブ内容のネタバレを含むので,これから観る予定のある人は注意してほしい。
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壱百満天原サロメさんは2022年5月にデビューし,自らを“本当のお嬢様に憧れる一般女性”と称するライバーだ。初配信から大きく話題となったライバーであり,現在のチャンネル登録者数は180万人を超え,今後の活躍も期待されている(YouTubeチャンネル)。
また,これまでに,にじさんじ 5th Anniversary LIVE 「SYMPHONIA」をはじめとするライブイベントへの出演経験もあり,今回のライブではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか,筆者も以前から楽しみにしていた。
開演時間になると,スクリーンには本ライブのキービジュアルやムービーが映し出され,イベントの始まりを感じさせる。招待状を手に舞踏会へと足を運ぶ映像では,まるで私たちがサロメさんに招待されているような気持ちになった。
映像が終了すると,本日の主役である壱百満天原サロメさんが登場! 1曲目に披露したのは「ハッピーエンドプリンセス」(上坂すみれカバー)で,歌詞にはお嬢様言葉が多く使われているのが特徴である。
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今回のステージイベントは“サロメ劇場”ということで,ストーリーに沿ってライブが進行していく。“お嬢様”を目指すサロメさんらしい,コミカルかつエレガントな物語が展開されていった。
お嬢様といえば“華麗なダンスパーティー”ということもあり,舞踏会の主催を夢見るサロメさんだが,豪華な屋敷を用意できずに悩んでいた。すると,彼女の前に魔女が現れ,その願いをタダで叶えると言う。
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魔女が魔法をかけると,ステージ上には雪が降りはじめ,客席も大興奮! 豪華な演出に合わせ,彼女は「好き!雪!本気マジック」(Mitchie Mカバー)を歌唱。続いて「ミラクルペイント」(OSTER projectカバー)では,華やかな舞踏会の会場が現れ,サロメさんの夢が現実のものとなっていく。
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舞踏会に向けてダンスを練習しようとするサロメさんだが,ぎこちない踊りを見た魔女から「もう少し練習が必要」と言われてしまう。「舞踏会までに,おゴージャスな踊りを身につけて見せますわ」と宣言した彼女は,「POP STAR」(平井 堅カバー)を熱唱。徐々にダンスが上達する様子に,客席からも「おぉ〜!」と感嘆の声が上がった。
「スイートマジック」(Junkyカバー)では,ゲストをもてなすためのケーキ作りに励む。最後に完成したケーキが披露されるのも,バーチャルならではの演出ではないだろうか。
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すべての準備を終え,舞踏会を開催したサロメさんのもとへ,次々とゲストたちが登場。ここからはゲストたちのオリジナル楽曲がメドレー形式で披露され,アンジュ・カトリーナさんの「Alche Miss Katrina」,月ノ美兎さんの「それゆけ!学級委員長」といった名曲が次々と生歌唱された。樋口 楓さんは「皆も招待状受け取った?」と客席へ問いかけ,ライブを大いに盛り上げた。
出演者一同による「スペシャルメドレー」が終了すると,今回登壇したゲストの紹介へと移る。本公演では,月ノ美兎さん,樋口 楓さん,卯月コウさん,ジョー・力一(りきいち)さん,アンジュ・カトリーナさん,周央サンゴさんの6名が出演していた。
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全員で歌い上げた「シャル・ウィ・ダンス?」(ReoNaカバー)では,まるでミュージカルを観ているかのようなハーモニーに包まれた。曲の途中では,サロメさんのシークレット(影)も現れる。本楽曲はTVアニメ「シャドーハウス 2nd Season」の主題歌として使用されており,作品とのリンクもうかがえた。
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舞踏会が進行する一方で,主催の大変さを身にしみて感じるサロメさん。ゲストにケーキを振る舞おうとしたそのとき,魔女が現れ,ケーキや会場を炎で燃やしてしまう。「どうしてこんなことを……」と呟くサロメさんに対し,本性を現した魔女は「アンタが身の程知らずの夢を見たからだ」と言い,彼女を追い詰めていく。
絶望するサロメさんの前に現れたのは,サロメさんと瓜二つの姿を持つダークサロメ。手を差し出すダークサロメの手を取った彼女は,深い闇へと堕ちていってしまう……。
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ここからはダークサロメがメインの歌唱を担当し,「てぃ〜たいむ」,「Whisper Whisper Whisper」(Azariカバー),「パンドラコール」(ヰ世界情緒カバー)を歌い上げる。普段のサロメさんとは一味違う妖艶な歌声に,思わず聴き入ってしまう。
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完全に“絶望”へと染まってしまったダークサロメは,「もうどうでもいいわ……」とすべてを諦めたような言動を見せる。そこに,「ちょっとまった!」と声をかけた卯月さん,力一さん,アンジュさんの3人は,彼女を元気づけようと「MAGIC」(Sumikaカバー)を歌唱。途中からはダークサロメも一緒に歌い,少しずつ本来の明るさを取り戻していく。
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続いて,月ノさん,樋口さん,周央さんが「LOVEマシーン」(モーニング娘。カバー)を歌い,多くの人が知る名曲のカバーで観客と一体感を生み出した。
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「舞踏会なんて何回でも作り直せばいい」という仲間たちの言葉に心を開き始めるダークサロメだが,信じたぶんだけ辛くなる悲しさから,「私にこれ以上やさしくしないで!」と皆を突き放してしまう。「×旋律-Schlehit Melodie-」(BUD VIRGIN LOGICカバー)では,ステージから炎が噴き出し,彼女の昂る感情を演出でも表現していた。
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苦しむダークサロメを元に戻すには,私たちがサロメさんへの愛を伝える必要がある。客席からは大勢の「大好きー!」という声が響き渡り,たくさんの“愛”を受け取った彼女は,無事に元の感情を取り戻した。
“サロメ劇場”の終盤では,出演者全員で「世界を照らすテトラッド」(ワンダーランズ×ショウタイムカバー)を熱唱し,無事にハッピーエンドで物語が締めくくられる。彼女が仲間や観客から得た想いの強さは,魔女に打ち勝ったのだ。最後には,皆で舞踏会を作り直し,楽しく過ごす様子も見られた。
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ここで出演者たちは一度降壇するが,アンコールに応えてサロメさんが再びステージへ登場! 「どの曲を歌うか,何となく分かっているでしょう〜?」と言い,歌い上げたのは2023年に活動1周年記念として公開された初のオリジナル楽曲「壱百満点☆パクスサロメーナ」だ。
「ごきげんよう」「おハーブですわ〜」といった彼女を象徴する言葉が歌詞に取り入れられたこの曲では,コール&レスポンスもあり,まさにライブ向きの楽曲だった。
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最後のMCでは,あらためてサロメイト(ファンの名称)へ感謝を伝え,「こんなこと(ソロライブ)は絶対にないだろうなと思っていた」「私をお嬢様にしてくれてありがとうございますわ〜」と述べた。
客席からも「ありがとうー!」という声が次々と飛び出し,彼女が多くのファンに愛されていることが存分に感じられた。
彼女が“愛”を届けるため,最後の曲に選んだのはオリジナル楽曲「ふぁむ・ふぁた〜る」。最後に「私も大好きよー!」と告げ,ライブは無事に幕を閉じた。
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「にじさんじ 7th Anniversary Festival」公式サイト
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