ゲームボーイアドバンス(以下GBA)の周辺機器
「カードeリーダー+」向けの
新作ゲームが開発されている。RetroDotCardsの
公式Blueskyアカウントではプレイできるカードのデザインが公開されている。
「カードeリーダー」および「カードeリーダー+」は,任天堂が2001年と2003年に発売した周辺機器だ。GBAに接続し,特殊なバーコードを印刷した
「カードe」や
「カードe+」を読み込ませることでゲームを楽しんだり,ほかのゲームソフトと連動したりできる。例えば
「どうぶつの森+」では,カードやゲーム画面にある
「あいことば」を入力することでプレゼントがもらえたり,
「ポケットモンスター ルビー・サファイア」と
「ポケモンバトルカードe+」を連動させることで「あかずの扉」を開いたりできた。
「ロックマンエグゼ」シリーズで使える「改造カード」を電気屋さんで買った……という思い出を持つ人も少なくないだろう。
任天堂の公式サイトではカードeを
「新たなトレーティングカード」と位置付けており,カードを集めるコレクション要素とゲームソフトとの連動が両立しているのは,のちの
「amiibo(アミーボ)」を思わせる。
アメリカのエンジニアである
Matt Greer氏が開発を進めるのは,トランプゲームの
「Solitaire」と,「マインスイーパー」のバリエーション
「Bomb Hunter」,いわゆるヘビゲームの
「E-Snake by Shen Mansell」,横スクロールシューティングの「Exo Attack」,そして,自分の愛犬をモチーフとしたキャラクターが登場する
「Franny Answers」だ。以上の5本を
「シーズン1」としてリリースし,シリーズ化も予定しているという。
公式サイトのFAQによれば,カードパックは日本語版と英語版がリリースされる予定で,それぞれに日本語または英語のテキストが書かれるという。ただし「Franny Answers」のようにテキストの多いカードの場合,日本語の話せないGreer氏には難しいかもしれないとも述べられている。
Solitaire
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Bomb Hunter
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E-Snake by Shen Mansell
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Exo Attack
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Franny Answers
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ゲームやカードの制作は現在進行中であり,リリース時期や価格といった詳細は決まっていない。シリーズごとにパックとして販売され,パックの中には実機に読み込ませるカードのほかに,
フォイル(箔押し)カードが1枚,用意される予定だ。
これは,フォイルカードがリーダーでスキャンできない可能性があるためで,フォイルカードはコレクション用とのこと。
上記のように,カードeリーダーシリーズには「カードeリーダー」と上位機種「カードeリーダー+」があるが,日本語版は,日本で発売された「カードeリーダー+」で,また英語版はアメリカで販売された「カードeリーダー」(+なし)で動くとのことだ。
ダウンロードでゲームを発売することも珍しくない中,懐かしい周辺機器で使える紙のカードにこだわるあたりが興味深い。RetroDotCardsの
公式Blueskyアカウントでは,ゲームやカードを制作する過程が報告されており,興味深い写真がいくつもアップされているので,気になる人はチェックしてほしい。
ゲーム「Franny Answers」用カード(上)と,モチーフになった愛犬のFranny(下)
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Matt Greer氏が制作した「パズルボブル」用特製コントローラ。「こちら」の記事で紹介したように,同様の試みを行う人もいる。「パズルボブル」には,海外のコントローラ自作派を魅了する何かがあるのだろうか?
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