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「火吹山の魔法使い」「死のワナの地下迷宮」など,ゲームブックの名作5冊を当時のイラストで復刻するKickstarterキャンペーンが展開中
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ファイティング・ファンタジーシリーズは,1982年から展開するゲームブックのシリーズだ。ゲームブックの各項目には番号が付いており,プレイヤーは自分の行動を選択肢から選び,指定された項目へと飛ぶ。この繰り返しで冒険を進めていき,目的の完遂を目指すのだ。
そして,ゲームブックのハシリがファイティング・ファンタジーシリーズである。1984年には日本語版も発売されており,当時夢中になってプレイした人も多いはずだ。ゲームブックは日本でもブームになり,「スーパーマリオブラザーズ」や「ドラゴンクエスト」「ドルアーガの塔」「ゼビウス」など,さまざまなジャンルの人気ビデオゲームもゲームブック化されている。
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今回のKickstarterキャンペーンは,Steve Jackson Gamesがアメリカでファイティング・ファンタジーを再始動させようというもので,「The Warlock of Firetop Mountain(火吹山の魔法使い)」「Deathtrap Dungeon(死のワナの地下迷宮)」「City of Thieves(盗賊都市)」「The Citadel of Chaos(バルサスの要塞)」「The Forest of Doom(運命の森)」の5冊が用意される。
オリジナル版の白黒イラストが使われているのが特徴で,少し大きくなった文字とともに雰囲気のある誌面を演出している。大きさは5.0625インチ(約12.8cm)×7.8125インチ(約19.8cm)のペーパーバックサイズで,1冊当たりのボリュームは240〜256ページとなっている。
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15ドル(約2300円)のプレッジで「The Warlock of Firetop Mountain」,60ドル(約9100円)で上記の5冊セットを入手可能だ。印刷は3月に完了し,2025年6月に発送が行われるとのこと。「キューバ,イラン,北朝鮮,ロシア,シリアへの注文は受け付けられない」とあるので,送料さえ支払えば日本からの注文も可能なようだ。本稿の執筆時点では,目標額の2万5000ドル(約377万円)を大きく超えた10万7500ドル(約1620万円)が支援されており,ストレッチゴールである冒険記録シート(PDF)がアンロックされている。
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シリーズは,日本でも2021年から「ファイティング・ファンタジー・コレクション」が刊行されており,ゲームブックへの愛は洋の東西を問わず燃え続けているようだ。今回の書籍もPDF版は用意されないとのことで,紙としてのゲームブックへのこだわりが強く感じられる。当時のアートワークと英語の文章による紙面は,日本のコレクターにもたまらない商品になりそうだ。
Kickstarter「Fighting Fantasy - Solo Adventure Gamebooks - Back In Print!」
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