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「ロックマン」攻略本のクラウドファンディングキャンペーン展開中。カプコンのライセンスを取得し,シリーズ初期作のマップと攻略を大ボリュームで紹介
Kickstarter「Hand-Drawn Game Guides: Mega Man」キャンペーンページ
子供の頃,ゲームのマップを手描きした経験を持つ人は多いはず。絵に自信があれば,マップにイラストを添えたりして,攻略本のように仕上げた人も少なくないのではないだろうか。
キャンペーンを行っている書籍「Hand-Drawn Game Guides: Mega Man」は,そうした手描き風マップとイラストを特徴とする攻略本だ。レトロゲームと当時のゲームシーンをリスペクトする取り組みと呼べるだろう。
200ページを超える大ボリュームの書籍になる予定で,NES(ファミコン)版の「ロックマン」と,ゲームボーイ版「ロックマンワールド」(Mega Man: Dr. Wily's Revenge)のマップやボス攻略などを掲載するという。どちらもファミコンやゲームボーイ以外のさまざまな機種に移植されているが,他機種版の攻略にも問題なく使える。ただし,現段階で日本語には対応していない模様だ。
カプコンの正式ライセンスを取得しているのもポイントだろう。著者であるPhilip Summers氏は,2021年に同様のコンセプトを持つ攻略本「Hand-Drawn Game Guides」シリーズのクラウドファンディングキャンペーンを行い,目標額の2万ドル(約313万円)に対し,32万ドル(約5000万円)の資金を集めた。しかし,同シリーズは「メトロイド」「ゼルダの伝説」「魂斗羅」「忍者龍剣伝」を扱う予定だったものの,ライセンスを受けていなかったため,法的トラブルを避けるため,キャンペーン終了直前にキャンセルされたという経緯を持っている。
その後,海外ゲーム誌「Nintendo Power」の方向性を継ぐ「Nintendo Force Magazine」の出版元NF PublishingがSummers氏にコンタクトを取ったことで,カプコンの正式ライセンスを取得した本書の企画に至ったとのことだ。
「Hand-Drawn Game Guides: Mega Man」のプレッジは,19ドル(約3000円)でPDF版,29ドル(約4500円)で紙版,39ドル(約6100円)で両者のセット,59ドル(約9200円)でボーナスアイテム付きとなっている。また,99ドル(約1万5000円)では,Summers氏のサイン入りスケッチなどがリワードとして用意されているが,すでに予定本数を終了したようだ。
デジタル化されるこの時代に手描き風の攻略本を作るという心意気に,ライセンスを供与したカプコンの判断も粋な本書。キャンペーンページによれば,「この本が十分な支持を得られれば,カプコンのほかのゲームを扱ったシリーズの制作を許される可能性も非常に高い」とのことなので,今後の展開にも注目したい。
Kickstarter「Hand-Drawn Game Guides: Mega Man」キャンペーンページ
- 関連タイトル:
ロックマン クラシックス コレクション
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(C)CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
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