業界動向
Keyブランドを抱えるビジュアルアーツ,Tencentの子会社になることを発表。馬場隆博社長は退任し,丘野塔也こと天雲玄樹氏が新社長に就任予定
ビジュアルアーツは「ヘブンバーンズレッド」「Kanon」「AIR」「CLANNAD」などで知られるKeyブランドを抱えるゲームメーカーだ。同社の創業者であり,代表取締役社長を務める馬場隆博氏は退任し,相談役に就任する。新社長には同社のクリエイターである「丘野塔也」こと,天雲玄樹氏が就任予定となっている。
ビジュアルアーツの公式ブログ「株式譲渡のご案内」
馬場氏は同社公式ブログにて,今回の発表について思いを綴っている。
当年とって63歳という馬場氏は,馬場家が100%株を保有する私企業であることから,自身の身にもし「何か」があった場合,会社をたたむしかなく,作品や楽曲の権利が雲散霧消してしまう可能性を懸念していたそうだ。
そこで,「上場企業の親会社」を持つ道を探り,悩みに悩んだ結果,テンセント・ホールディングスとの契約締結合意に至ったという。
これからのビジュアルアーツについて,馬場氏は「ビジュアルアーツはビジュアルアーツのまま」「今まで通り、いや、それ以上に、しっかり物語の品質を上げ、継続的に感動できる物語をしっかり作っていきたい」と述べている。
世界最大のグローバル企業,テンセントの傘下となるビジュアルアーツの今後に期待すると共に,さらに注目していくべきだろう。
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