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[GDC 2023]“日本発ゲーム特化型ブロックチェーン”の「Oasys」がGDCに出展。代表・松原 亮氏に出展への考えや今後の事業展開を聞いた
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印刷2023/03/28 10:26

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[GDC 2023]“日本発ゲーム特化型ブロックチェーン”の「Oasys」がGDCに出展。代表・松原 亮氏に出展への考えや今後の事業展開を聞いた

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 現地時間2023年3月24日に閉幕したゲーム開発者会議「GDC 2023」では,ゲームエンジンやAIツール,メタバースなど,ゲーム開発やサービスに関わる最新技術のセッションが多数行われた。

 そんなGDC 2023で開催されていたEXPOのエリアで目立っていたのが,ブロックチェーン事業に関するブースだ。ブロックチェーンゲームプラットフォームを展開するWEMADEを中心に,AvalancheやPolygon Labs,MetaMaskといった企業やプロジェクトが,サービス内容やゲームタイトルの紹介を行っていた。

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 その中に“日本発ゲーム特化型ブロックチェーン”である「Oasys」のブースがあったので,Representative Directorの松原 亮氏に,GDC出展への考えや今後の事業展開について聞いた。

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4Gamer:
 GDC出展の狙いを聞かせてください。

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松原氏:
 ご覧いただいたとおり,WEMADEやAvalancheといった著名な企業やプロジェクトが集まっていますよね。これだけブロックチェーンゲームの業界は広がっているわけで,知ってもらうにはその場所に“居る”ということが何より重要だと考えています。また,現在はブロックチェーンプロジェクトの割合が強く,不可逆じゃないですけど,ここでちゃんとアピールできていないといけないとも思っていました。

4Gamer:
 あまりブロックチェーン業界には明るくないのですが,このエリアに来ると“群雄割拠”ではないですけど,こんなにも企業やサービスの形があるのかと興味深くブースを回れました。

松原氏:
 そうですよね。来年は今の2倍の広さで出展しようと思っています(笑)。
 GDCは大きなBtoBイベントでもあるので,そういった意味でも価値のある出展でした。私たちは現時点でも多くのゲームタイトルがローンチを控えており,“ゲーマーのためのブロックチェーン”を謳う私たちにとってゲームラインナップの充実は重要です。また,ブースにきた開発者の人と直接話せるのは大きいです。

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4Gamer:
 来場者の反応はいかがでしたか。

松原氏:
 ありがたいことに,ブロックチェーン界隈の人は「ああ,Oasysだよね」って,けっこう私たちのことを知っていましたね。もちろん知らない人もたくさんいますが,そういった人たちにゲームを紹介すると,とても興味を持ってくれました。

4Gamer:
 ゲームの充実ぶりは目につきますね。ダークファンタジーな雰囲気の作品やポップなキャラクターのアクション,デジタルTCGなど,いろいろなタイプのゲームがありますね。

松原氏:
 ゲームはもちろん,ゲーマーに向けたNFTプロジェクトも展開しています。こちらはOasys初のNFTプロジェクト「OASYX」のイメージですが,これはバーチャファイターシリーズを手がけた鈴木 裕さんに監修をお願いしています。
 その理由は,欧米では昔からのゲーマーが,ブロックチェーンゲームに対して疎外感じゃないですけど,まだ入れていないと感じることがあるんですね。そこで海外でも人気のあるゲームクリエイターである鈴木さんの力を借りて,“ゲーム好きのためのブロックチェーン”ということを打ち出したいと思いました。

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4Gamer:
 事業展開ですが,今後は北米にも本格的に進出するのでしょうか。

松原氏:
 それは現状,具体的なお話はできません。というのも,北米は,シリコンバレーバンクの破綻やFTXショックの影響があって,今は難しいんですね。もともと規制の問題もありますから。
 
4Gamer:
 ほかに関心を持っている国はありますか。

松原氏:
 アジアであれば韓国や台湾,香港,シンガポールを中心に東南アジアのいろいろな国もですね。あとは,意外かもしれませんがヨーロッパ。先日NFT Paris Conferenceが開催されたフランスは積極的だと感じます。最近だとインドにも興味があります。
 今は,この先を見ながら,「日本は面白いことしているな」と思ってもらえるよう,ドメスティックにはならないようにしながらも,まずは日本やアジアで展開することです。新しい地域へはここぞという時に飛び込めるようにしておきたいと。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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 インタビュー終了後,double jump.tokyoがOasys上で運営するLayer2ブロックチェーン「HOME Verse」のタイトルの一つである,「9Lives Arena」を紹介してもらった。

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 「9Lives Arena」は,プレイヤー同士の対戦(PvP)に特化したアクションゲーム。Cat has nine lives(猫は9つの命を持っている)の意味を込めた独自のパーマデスシステムが特徴で,アトランティスの伝説をベースとした島で,グラディエーターやサムライといった戦士たちで戦うという。また,「OOOGY(ウーギー)という名のコンパニオンがおり,武器や防具に関するクラフトやカスタマイズ,貴重なアイテムの発掘などを行えるそうだ。
 ブロックチェーンの要素はまだ明かされていないが,ゲーム自体は制作が進んでおり,近々オープンα版の配信が予定されているとのことだった。

左から,double jump.tokyoのHead of Business DevelopmentのTomi Brooks氏,9Lives Arenaを運営するStargazerのCEO Palph Lammche氏
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Oasys公式サイト


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