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[台北2023]台湾で,アジアのゲーム全体を盛り上げる手助けをーーPTWジャパン取締役の寺尾拓人氏に,海外事業への思いを聞いた
PTWグループは,ゲームショウ開催地である台北を含め,複数の国や地域に拠点を置き,ローカライズなどさまざまな形でゲームメーカーを支える業務を行っているグループ会社だ。今回はPTWジャパン取締役の寺尾拓人氏が現地入りしていたので,出展の理由や海外での事業展開について話を聞いてきた。
PTWジャパン公式サイト
4Gamer:
PTWグループは台北にも拠点を構えていらっしゃいますが,台北ゲームショウへはこれまでも出展されていたのでしょうか。
PTWジャパン 取締役 寺尾拓人氏(以下,寺尾氏):
PTW 台北としては,コロナ禍前から出展しました。台北に拠点ができてから5年ほどになりますが,出展は今年で3回目ですね。
4Gamer:
今回の台北ゲームショウは,参加してどのように感じましたか。
寺尾氏:
私自身は初めての参加なので,以前との比較はできませんが,久しぶりの開催というのもあってか,人の活気がすごいなと感じました。本当にゲームが好きな人達が集まっているという雰囲気がいいですね。
4Gamer:
今回の出展の理由を教えてください。
寺尾氏:
大きく2点あります。一つは,この台北のようにさまざまな国に拠点を持ち,ローカライズやQA(品質保証)といったサポートを現地で行えるというPTWのケイパビリティ(強み)を,海外のお客様に伝えるという目的です。
4Gamer:
現在はオンラインを経由して,国や地域を超えて業務が行える時代ですが,やはり現地で対応できるというのは大きいでしょうか。
寺尾氏:
そうですね。ただそれだけではなく,ローカライズのような業務は,現地にいることで得られる生の意見が大事で,そういった声をフィードバックできるのも重要なんです。なので,現地で対応できることは,お客様だけではなく私達にとっても大きいです。
4Gamer:
なるほど。では,もう一つの理由は?
寺尾氏:
台湾のゲームデベロッパやタイトルが,海外マーケットに出るときのお手伝いがしたいというものです。台湾に拠点を構える会社としてもサポートをしたいと考えていましたが,今回,インディーズゲームのコーナーに出展されていた作品を見て,あらためて台湾のゲームに将来性を感じました。
4Gamer:
確かに,独立系の開発者や作品がこんなにもあるのかと驚かされました。あれを見ると,さらにもっと多くの人に知ってもらいたい気持ちが湧いてきます。
寺尾氏:
おっしゃるとおりです。もともと台湾は繁体字圏が主要なマーケットなのですが,それだけではなく日本のIPが強く,かつ中国のIPにも精通したゲームファンが多いんです。その両方を知るからこその反応などもあるので,日中どちらのメーカーにとっても面白い市場だと思います。
アジアというと日本と中国,韓国が大きな市場で,開発スタジオやパブリッシャもそこに集中していて,それらに比べると台湾はまだそこまでではない。でもだからこそ,台湾の市場が大きく成長していけば,アジアのゲーム全体がもっと盛り上がるのではないか。我々としてはそう考えいるんです。
4Gamer:
確かに楽しみですね。PTWグループの今後の活動に期待したいと思います。本日はありがとうございました。
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