インタビュー
「プロセカ」や「アイナナ」の“パフォーマンスを担当する”,「ソリッド・キューブ」のモーションアクターにインタビュー
2022年11月5日,AGF2022にて,キャラクターに命を吹き込む“モーションキャプチャー”をコーディネートする企業「ソリッド・キューブ」のステージイベントが行われた。
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ソリッド・キューブは,モーションキャプチャ事業を中心に,各種プロデュースやマネジメント業務などを行う企業である。代表を務める原田奈美氏に,今や必要不可欠となったモーションキャプチャ事業について話を聞いた。
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- ライター:玉尾たまお
- AGF2022
本ステージには,アニメーション監督・松根マサト氏をMCに迎え,モーションアクターやコレオグラファー(振付師)として活躍するパフォーマンスチームの奥山敬人さん,村上雅貴さん,和泉雄希さんが登壇。「ソリッド・キューブ」はどんな会社なのか,モーションアクターはどんなお仕事なのかのトークをしつつ,最後には「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(iOS / Android)の楽曲パフォーマンスを披露した。
さらに,ソリッド・キューブオーディション2023が近々開催されることも発表されたので,今回のステージや,本稿のインタビューを読んで,興味が出た人は公式Twitterアカウントをフォローしつつ続報を待とう。
本稿では,パフォーマンスを終えた奥山さん,村上さん,和泉さんに話を聞くことができたので,ステージでの写真とともにお届けしよう。
村上雅貴さん |
和泉雄希さん |
●ソリッドキューブとは?
主に3DCGのキャラクターに動きをつけるための「モーションキャプチャー」をトータルコーディネイトする会社。とくにキャラクターの個性を引き出すためのアクターのキャスティングや振付でさまざまな人気コンテンツに採用されている。
あのパフォーマンスの“元の人”!
モーションアクターってどんな人?
4Gamer:
本日はお疲れさまでした! まずは自己紹介からお願いします。
奥山敬人さん(以下,奥山さん):
奥山敬人です。僕は声優とモーションアクター,振付をやらせていただいています。
村上雅貴さん(以下,村上さん):
村上雅貴です。僕は基本的にはモーションアクターとして,時に振付やダンサーとして活動しています。
和泉雄希さん(以下,和泉さん):
和泉雄希です。僕はモーションアクターのほか,振付もやらせていただいています。
4Gamer:
ステージでの圧巻のパフォーマンス,すてきでした。パフォーマンスを終えた今の気持ちをお聞かせいただけますか。
奥山さん:
いやー,終わりましたね!
村上さん・和泉さん:
終わりました!(笑)
奥山さん:
普段はモーション撮影のためのパフォーマンスをするので,僕たちはこうやって3人でステージに出るのが初めてだったんです。村上くんと和泉さんの2人はもともとダンスをやっている人なので,今回ご一緒できてすごくうれしかったです。
村上さん:
すごく良いこと言ってます,今!
和泉さん:
うん,良いこと言ったねえ(笑)。
4Gamer:
このモーションアクターというお仕事について,奥山さんは10年ほどキャリアがあるということに驚きました。かなり長いですよね。
奥山さん:
そうですね。モーションアクターや振り付けなどいろいろやりつつ,今の形に落ち着いた感じです。
4Gamer:
お二人は奥山さんの後輩に当たるんですか?
村上さん:
後輩です♪
和泉さん:
あはは(笑)。僕もソリッド・キューブメンバーとは長くやってはいるんですけど,これまではフリーの立場で,ソリッド・キューブに所属したのは今年の3月なんですよ。なので僕が一番後輩です。年齢は一番上なんですけどね。
奥山さん:
和泉さんが一番上,僕が真ん中で村上くんが一番年下ですね。
村上さん:
僕が三男です(笑)。僕も今まではダンスやモーションなどをやっていて,ソリッド・キューブに所属して,初めて演技をするようになりました。
4Gamer:
今まではダンスがメインだったんですね。
村上さん:
はい,ミュージカルのアンサンブルなどをやっていて,今の事務所の社長にスカウトしてもらいました。
4Gamer:
なるほど。他の皆さんはいかがですか。
奥山さん:
僕はもともと声優を目指して事務所に所属していたんですが,そこでソリッド・キューブの社長に「モーションアクターや振り付けの仕事があるけどやってみる?」と声をかけていただいたんです。それから,両方やっている感じですね。
4Gamer:
となると,演技の面でも奥山さんが先輩ということですね。
奥山さん:
そうですね!
村上さん:
記事にカッコで「ドヤってる」って書いてもらおう(笑)。
和泉さん:
僕もアンサンブルをしていたんですが,もとを辿っていくと,まっきー(村上さん)と僕の上の人同士がつながっていたり……。まっきー(村上さん)とアンサンブルとしては一緒にやったことはありませんでしたが,「見たことある人だな」とは思ってました。
村上さん:
あとで話すようになって,「俺もあの作品に出てたよ!」って言い合ったりしてね(笑)。
「プロセカ」楽曲のステージパフォーマンスについて
4Gamer:
今日のステージでは3曲披露していただきましたが,踊ってみていかがでしたか。
奥山さん:
100点満点ですね!
和泉さん:
本当に楽しかったです。やっぱりモーションアクターという職業は,人前で踊ることはほぼないんですよ。なので,僕たち自身もお客さんの前で踊るのが新鮮でした。最近やってなかったな,楽しいなって。ね!(笑)。
4Gamer:
確かに裏方というイメージはありましたが,今日拝見して少しイメージは変わりました。とても華やかでかっこよかったです。
一同:
ありがとうございます!
奥山さん:
こうして直接見てそういっていただくのもうれしいですし,モーションをつけた作品を見ていただいて「かっこいい」って思ってもらえるのもうれしいです。どっちの良さもあるなと,今日パフォーマンスしてあらためて思いました。
村上さん:
MVなどの場合,このキャラクターは誰が担当したか名前が出るわけではないので……。
和泉さん:
記事やSNSで,「この時のこのキャラの表現最高!」と書いていただいているのを見ると,「フフッ……」とうれしくなります(笑)。
4Gamer:
そうですよね。今日パフォーマンスされた3曲「Flyer!」「威風堂々」「シネマ」について,どんなことを意識されましたか。
奥山さん:
「Flyer!」は元気な男の子,「威風堂々」はツンデレな男の子,「シネマ」はセクシーなイメージですね。大人っぽすぎず,青さもありつつ色気を意識しました。
村上さん:
僕は,1曲目は元気な王子様,2曲目がオラオラ系,3曲目がスマートなイメージです。“スン”としたかっこよさでしょうか。
和泉さん:
僕は1曲目がやんちゃな子,2曲目が「かかってこいよ」なイメージで,3曲目はシンプルでスマートな感じですね。
4Gamer:
なるほど! これを踏まえてMVを見返し,もう一度アーカイブで皆さんのパフォーマンスを見直したくなりますね。ちなみに今日のステージはアーカイブが11月11日まで公開されているそうなので,ぜひたくさんの人に見て,知ってもらいたいですね。
一同:
ぜひよろしくお願いします!
4Gamer:
それでは最後に,皆さんのこれからの目標を教えていただけますか。
和泉さん:
ステージでも言いましたが,やっぱりモンスターがやってみたいな(笑)。まっきーは?
村上さん:
僕も何か悪者をやってみたいです。あと,この機会にモーションアクターっていう職業をもっと知ってもらいたいなと。
奥山さん:
そうですね。今日,トークコーナーで松根さんからも僕たちの仕事について説明してくださいましたが,これからモーションアクターをもっと認知してもらって,目指す人がたくさん出てきてくれたらうれしいです。それが僕らの目標でもありますし……今度オーディションもありますので,ぜひ。男の子にたくさん来てもらいたい!
村上さん:
今日すごくいいパフォーマンスができたし,きっと来てくれる!
和泉さん:
たくさんのご応募お待ちしてます!(笑)
4Gamer:
本日はありがとうございました!
――2022年11月5日収録
「ソリッド・キューブ」公式サイト
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