業界動向
スクウェア・エニックスが海外スタジオの売却を検討か。海外メディアが報じる
2022年5月2日に掲載した記事でお伝えしたように,スクウェア・エニックス・ホールディングスは,北米のCRYSTAL DYNAMICSやイギリスのEIDOS INTERACTIVEなどの海外スタジオと,「TOMB RAIDER」シリーズ,「Deus Ex」シリーズ,「Thief」シリーズ,「Legacy of Kain」シリーズなどのIPを,スウェーデンのEmbracer Groupに3億ドル(約391億円)で売却することを明らかにしている。
同社の発表によれば,これは中期事業戦略の事業方針である「事業構造の最適化」に基づくもので,経営資源の効率的な配分と事業ポートフォリオ見直しの一環であるという。
スクウェア・エニックスが8月4日に発表した2023年3月期 第1四半期連結決算によれば,スクウェア・エニックスのデジタルエンタテインメント事業は全体的に減少したものの,「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が増加したことで増収を確保した(関連記事)。このことに基づきEurogamerは,日本のスタジオにリソースを集中する動きが加速するのではないかとしている。
売却を検討しているスタジオについて,具体的な名称は挙げられていない。また,経済アナリストの予測を元に売却先になる企業の名前を挙げる記事もあるが,正式発表は現段階で行われていない。
Eurogamer:Square Enix feared Western studios "cannibalised" sales of Japanese games
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