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ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性
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印刷2018/06/22 00:00

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ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性

画像集 No.002のサムネイル画像 / ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性
 2018年8月3日から6日まで中国・上海で中国最大のゲームショウ「ChinaJoy 2018」が開催される。ChinaJoyへの取材は過去に何度も行っているわけだが,今年は4Gamer.netもメディアパートナーとして参加することが決まっているので少し詳しくお伝えしてみたい。

 過去の取材記事一覧は以下のリンクで一覧できるので,気になる人は参考にしていただければ幸いだ。

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 すでに「中国最大」と紹介しているわけだが,人口が多い中国かつ上海という都市で開催されることもあり,その規模もかなり大きい。

 まず会場は広い。
 15棟からなる展示会場の総面積は17万平方メートルに達し,幕張メッセの2.4倍の展示面積であり,東京ドーム3.6個分,甲子園球場4.4個分,ナゴヤドーム3.5個分,Zoom-Zoomスタジアムだと4.76個分の広さを持つ。以前挙げたGoogle Mapでの幕張メッセとの比較画像を紹介しておこう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性

 2017年のデータでは,30か国から900以上の出展があり,そのうち参加企業の約半数が中国本土の会社で1割程度が台湾,香港の企業,そして残り4割が海外からの出展だ。海外からの出展もかなり多いことが分かる。

 昨年度の来場者数は4日間で34万2700人となる。東京ゲームショウ2017が4日間で25万4311人なので,1.3倍ほどの規模となっている。ただ,前述のとおり会場は2.4倍の広さなので東京ゲームショウ一般日ほどの混雑ではない。
 ちなみに,日本の大きなイベントだと東京モーターショーは10日間で77万1200人,コミックマーケットは3日間で55万人だ。世界最大のゲームショウではあるが一般参加が限定的なE3は近年最高の人出となったがそれでも7万人規模である(参考URL)。一方でE3での出展製品数が3250本であり,ChinaJoy 2017では4000本と出展規模ではE3をも上回るものとなっている。

 参加者の男女比は71.77:28.23で当然ながら男性が多いものの,たとえば東京ゲームショウの81.6:18.4と比べると女性客も多い。

(参考)東京ゲームショウ2017来場者報告書


 来場者の年齢層別比率では23〜30歳の層が最も多く,次いで41〜56歳の層となっている。このあたりは東京ゲームショウの傾向と比べてもほとんど差はない。一方で,関心の度合いを示すTGI(Target Group Index)では18〜22歳の層が278と最も高く,右肩下がりの線を描いている。若い層へのアピールが強いイベントであり,18〜55歳までの年代で平均値(100)を上回っており幅広い注目を集めていることが分かる。

画像集 No.004のサムネイル画像 / ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性

こちらは,開催日ごとの入場者数と滞在時間。初日は平日であるためか来場者数は少ないが滞在時間は最も長い。土曜日となる29日が最も多くの来場者を集めるが,1日早くB2Bが終わることもあってか日曜日の来場者数は減少している
画像集 No.005のサムネイル画像 / ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性

B2Bエリアの様子
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 B2B関連の統計もいくつかのグラフで発表されているが,驚いたのは出展者の満足度だ。「満足」と「とても満足」で93%に達しており,「まあまあ」が6%,「改善が必要」と不満を表したのはわずか1%の出展者にすぎない。出展は期待通りだったかという項目に対しては,「期待以上」が67%,「期待通り」が33%と,期待以下だったなどという回答は皆無となっていた。会期中に行われた商談の総額は4億7500万ドル(約525億円)に達するという。

画像集 No.006のサムネイル画像 / ChinaJoyとはどんなゲームショウなのか? 数字から見るその特性

 B2BブースはB2Cと比べると一転して落ち着いた雰囲気なのだが,お祭り騒ぎの影でゲーム開発会社間での商談は熱心に行われているようだ。こういった水面下での動きが活発なことからも,中国ゲーム産業の将来性がうかがえる。

 大きな市場,圧倒的な規模の開発力,そしてゲーム産業への積極的な投資や市場開放への流れがかみ合って中国ゲーム業界はまだまだ伸展を続けている。その最先端を探るうえで,ChinaJoyは最高の機会といえるだろう。

ChinaJoy2018公式サイト(英文)

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