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拡張現実のアーティストによるライブステージ「AR performers β LIVE」をレポート。現実と仮想の境を超えた演出に感極まる
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印刷2016/04/18 15:55

イベント

拡張現実のアーティストによるライブステージ「AR performers β LIVE」をレポート。現実と仮想の境を超えた演出に感極まる

 2016年4月16日(土),ベルサール秋葉原にて「AR performers β LIVE(ベータライブ)」が開催された。
 「AR performers」とは,「ときめきメモリアル」や「ラブプラス」シリーズなどのプロデューサーとして知られる内田明理氏が,ユークス移籍後に立ち上げた新プロジェクトだ。その内容は,「ライブで体験する新しいキャラクターエンターテインメントプロジェクト」とされており,キャラクターデザイナーやCGクリエイターなど多種多様なプロフェッショナル達が集い,魅力ある拡張現実のアーティストを作り上げていくというもの。その第一歩として行われたのが,最新の映像技術により実現した,今回のライブステージというわけである。

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 では,今回ライブを披露した2組のアーティストを紹介しよう。


●SHINJI(シンジ)
【アーティスト名】シンジ
【所属】Artists Republic 【誕生日】12月6日 【星座】射手座
【血液型】A型 【身長】178cm 【体重】60kg 【性別】男性

著名な作曲家とオペラ歌手を両親に持ち,幼い頃からバイオリン,バレエ,フィギュアスケートなどの英才教育を受ける。中学卒業後は,両親の勧めでアーティスト養成校として名高いISM(International School Of Music)横浜校に入学。それまではクラシック指向だったが,友人の影響でPOPSに転向する。ISMでは入学以来主席をキープし続け,特待生枠でARプロダクションと契約を結んだ。

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●REBEL CROSS(レベルクロス)
【アーティスト名】ダイヤ-REBEL CROSS-
【所属】Artists Republic 【誕生日】8月7日 【星座】獅子座
【血液型】O型 【身長】187cm 【体重】71kg 【性別】男性

 幼い頃に両親が他界し,施設で育つ。小学校からの親友・レイジに誘われ,インディーズバンド CROSS BONEを結成。ボーカルのほか,ギターも担当していた。バンド活躍中に,ISM入学を条件にARプロダクションと契約をする。ストリートダンスの国際大会優勝経験を持つ。

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【アーティスト名】レイジ-REBEL CROSS-
【所属】Artists Republic 【誕生日】8月23日 【星座】乙女座
【血液型】AB型 【身長】非公開 【体重】非公開 【性別】非公開

 出自は不明。14歳で親友であるダイヤとREBEL CROSSの前身ともいえるWボーカルのインディーズバンド CROSS BONE を結成する。さまざまなコンテストで優勝を重ね,“賞金稼ぎ”と呼ばれていた。ARプロダクションにスカウトされ,ISM入学を条件に契約。良家の子女が多いISMでは彼らのような例はまれで,ひと際異彩を放っている。

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司会進行を務めた森一丁氏。会場からは「一丁さ〜ん!」と黄色い声援が飛び交っていた
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 さて,“現実世界ではまず存在し得ない,圧倒的な魅力を持つアーティスト”を目指して作り上げられた彼らが,一体どのようなライブステージを見せてくれたのか。
 暗幕におおわれた会場内に入ると,奥には大きなスクリーン。その前では,プレイモニターに選ばれた招待客がスマートフォンを使った応援アプリの指導を受けていた。パフォーマンス中のリズムエフェクトにあわせて,スマホを振るとポイントが加算されるというもので,そのタイミングによってポイント数が異なるという仕組み。ライブを観ながら,音ゲー感覚を楽しめるという新しい試みだ。最終的に観客の行動により,応援ポイント数の高かったアーティストが勝利となる。

 1人目のアーティスト・シンジが登場し,公式サイトにて公開中の1stシングル「The World Is Mine」を披露。目の前に現れたシンジに,会場は歓声のほか,おどろきの声が多くあがる。それもそのはず,そこには映像とは思えないほどなめらかなパフォーマンスを披露するアーティストがいたからだ。
 しかし,本当のおどろきは歌い終わった後に起こる。なんとシンジが再びスクリーンに登場し,森氏とトークを始めたのだ。しかも,その様子はリアルかつ自然で,森氏の言葉や会場の声援にもリアルタイムで応えてくれるのである。

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 ライブの手ごたえを聞く森氏に対し,「バッチリです。みなさんの熱と愛が伝わってきました」と感想を述べるシンジ。「回って」というリクエストに対しターンを披露してくれたり,ターンした後「曲中以外は恥ずかしいですね」と少し照れたりする様子に,会場からは絶え間なく黄色い歓声が贈られていた。

 会場の興奮冷めやらぬまま,質問コーナーへ。最初の質問「実現したい夢」では,シンジは「歌って踊れるパフォーマー」になりたいと答える。「ただできるだけではなくて,どちらも一流になりたい。みなさんにとってのONE&ONLY(唯一無二)になりたい」と熱い夢を語った。また,「シンジ君の考える1番甘いセリフを教えてください」という質問には,「甘〜いチョコレート」と答える。それでは納得しなかった森氏のリクエストにより,最後は女子に対する甘い言葉を披露。会場からは「甘〜い!」と満足な声援も。
 会場からは「好きな食べ物は?」という質問があり,最近コンビニに行くようになり,サラダに乗せる用のチキンがお気に入りと答えていた。

 そのほかシンジについてまとめるとこんな感じだ。

■シンジの追加情報
・たまに料理に挑戦し,最近卵焼きが上手になった(味付けは甘い)
・最近ハマっていることはオンラインショッピング
・尊敬する人物はバイオリニストのパガニーニと父母
・苦手な食べ物は,たまねぎ(辛いから),納豆,にんにく。においの強いものが苦手
・妹がいる


 彼の受け答えから,シンジは非常にマジメな性格でファンサービスを大事にしていること,そして育ちの良さがうかがえる。ビジュアルやプロフィールでは分からなかった,キャラクターの個性を感じられる内容となっていた。

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 続いて,ダイヤとレイジによるREBEL CROSSが登場。こちらも1stシングル「THE KISS」を披露し,クールでロックな楽曲に,激しいダンスパフォーマンスで会場を魅了していく。曲が終わると,「お前ら,楽しんでる?(ダイヤ)」と2人がステージに現れる。ひと際,独特な雰囲気をかもしだすレイジは,「REBEL CROSSはつねにフルスロットルだ」と自信満々。2人ともライブの手ごたえもあった様子で,レイジが「熱かった……クールだ。“REBEL CROSS的”だ」と独特な言い回しの感想を述べた。

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 質問コーナーでも,「この質問は“REVEL CROSS的”じゃない」と“REVEL CROS的”を連呼するレイジ。どうやら彼の“REVEL CROSS的”な基準は相当高いようだ。また,チーム名を愛称で「レベクロ」と呼ばれることに対して,「REBEL CROSSに愛称はない」とコメントしていた。

 REBEL CROSSへの最初の質問「今後のやりたいこと」に,「もっとでかいところでライブをしたい。ここも悪くはないけど,俺らにはちょっと狭すぎる」と強気なダイヤ。それに対しレイジは,「でかいだけじゃつまらない……紅白」とさらに強気な発言を返す。2人の夢は果てしなく大きいようだ。
 「昔呼ばれていたあだ名」という質問には,回答を拒否するレイジ。しかしダイヤは「俺はないけど,レイジは昔,殿下って呼ばれていた」とちゃっかりばらしてしまう。ちなみに,正しい呼び方は「殿下さん」と“さん”が必須のようだ。また,恋人の条件を聞かれたダイヤは,「やはり触り心地だろ」と際どい回答に森氏があわてて制止する場面も。同じ質問に対しレイジは,「レイジは,レイジを愛する者すべての恋人であるべきだ」と答え,会場をわかせた。

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■REVEL CROSSの追加情報
・チーム名の由来は,“2つの衝動が交差(CROSS)して反逆(REBEL)のサインになる”。ちなみにダイヤは由来を覚えていない。

■レイジの追加情報
・昔のあだ名は“殿下さん”(ダイヤ談)
・好きな女性の仕草は,口元を隠してクスクス笑う子(ダイヤ談)
・綺麗などんぐりや小石を拾ってしまうクセがある
・コンビニのスイーツが好き

■ダイヤの追加情報
・好きな女性の仕草は,床に落ちた物を取るときに,しゃがんだ足をキュッとすること(レイジ談)
・毎日のアイロンがけを欠かさない


 終始,お互いがお互いの質問をフォロー(暴露)するという形で進んでいく。親友ということもあり,お互いのエピソードや好きなことをよくわかっているため,非常にテンポのよいトークとなった。

 2組のアーティストがステージを後にすると,いよいよ応援ポイントの集計がはじまった。その結果が出るまでの間,なんと内田氏が登壇。今後はライブパフォーマンスを中心に展開していきたいと話してくれた。

 そして,いよいよ結果発表へ。この日は,1回目の公演ではシンジが勝利したそうだが,筆者が取材した2回目のライブでは,REBEL CROSSが見事にリベンジ。再びステージに姿を現した2人は,「1回目はエキシビションだ。ここからカウントする」と“REBEL CROSS的”なコメントを残し,最後は会場のリクエストに答えたダイヤが華麗なバク転を披露してステージを後にした。

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 映像技術の発達により,キャラクターによるライブイベントはこれまでも行われてきたが,こんなにもリアルタイムで反応を返してくれるステージは観たことがない。キャラクターが本当に存在しているように感じられるライブだった。今後,このようなイベントは増えていくと思われるが,新しい時代のキャラクターの見せ方を体感できるので,ぜひ一度足を運んでみてほしい。

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「AR performers」公式サイト

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