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[CJ2018]水中でも動く!? 水槽の中で動作する「防水ノートPC」に衝撃を受けた
まだ開発中の製品で,詳しい情報は未確定だったり,そもそも(現場に)情報が入ってきていなかったりしていたが,聞き出せたスペックをいくつか挙げておこう。
まず,CPUは4コア8スレッド対応の「Core i7-8550U」だ。画面サイズは13.3インチで,本体の厚みは12.7mm,重量は1100g,消費電力は15Wとのことであった。ご覧のとおりの薄型PCで,防水だから当然ではあるが,冷却ファンは搭載していない。
下手に防水機能などを付けると,冷却能力が下がっていろいろと悲惨なことになるのは,数年前の国産スマートフォンを振り返っても明らかだろう。熱が筐体内にかなり籠もると性能にも影響してくるはずだが,そのあたりの対策がどうなっているかは明らかになっていない。
一方,側面を見ると,USBコネクタやmicroSD用と思われるカードスロットなどが開口部を見せている。これでなぜ大丈夫なのかよく分からないのだが,一部のスマートフォンで採用例のあるキャップレス防水の技術を採用してあるのではないかと思われる。
詳細は不明ながら,単体GPUを搭載していないことは排気ファンがないことからもほぼ確実なので,ゲーマー向けとは間違っても言えない。しかし,「水の中でも使える」というインパクトがなかなか大きいのも確かだ。
たとえば,普段から防水仕様のスマートフォンやタブレットを使っていて,それを風呂場に持ち込んでいる人が,代わりにキーボード付きPCを持ち込めるようになれば,キーボードが役に立つ作業を風呂場で行えるようになる。もちろん,風呂場でもある程度大きな画面を使ってブラウザゲームをプレイしたい場合にも朗報だろう。製品化に期待したいところだ。
なおThunderobotはノートPCと合わせて防水仕様のキーボードも展示していたのだが,こちらは金魚の水槽内に沈んでいた。キーボードの浸かった水槽では,金魚がものすごい勢いで両脇のガラスに向かって泳いでいたのが印象的だ。LEDイルミネーションを搭載しているので,それがゆえに少し熱が出ていたのかもしれない。
Thunderobot公式Webサイト(英語)
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