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Microsoftが「Xbox Adaptive Controller」の製品ボックスを公開。障害があっても中身を取り出しやすいデザインに
「開封方法を公表」と聞いても意味が分からないという人が大半だと思うが,まずは同社がYouTubeで公開している動画を見てほしい。
市場に出回っているゲーマー向け周辺機器の製品ボックスは,両手を不自由なく使える人を前提としたものが大半だ。これらは,ハサミやカッターナイフを使ってシュリンクラップやビニール袋を開けたり,紙箱から中身を取り出したりする必要があり,障害のある人が単独で開けるのは困難なことが珍しくない。輸送時の破損や汚れの防止,あるいは盗難の防止など,製品ボックスを開けにくくしている理由は多々あるわけだが,誰にでも開けやすいものではないのは確かだろう。
一方,Adaptive Controllerは,体に障害があり,一般的なゲームパッドでは操作が困難な人でもゲームをプレイできるようにと開発されたコントローラである。であるならば,Adaptive Controllerは,製品ボックスも開けやすく,中身を取り出しやすいものであるべきだと,Microsoftの製品ボックスデザインチームは考えたそうだ。
その結果として生まれたのが,上の動画でも示した,新開発の製品ボックスである。
また,Microsoftによると,製品ボックスの素材も剛性のある紙を使用しているそうで,処分に手間のかかるプラスチックは使用していないそうだ。
障害がある人でも開けやすい製品ボックスは,障害の有無や老若男女を問わず使いやすい製品ボックスとも言えるわけで,Microsoftによるこうした試みは,誰からも歓迎できることだろう。Adaptive Controllerの製品ボックスで得られた知見は,今後のMicrosoft製品に応用される可能性もあるようなので,今後の取り組みにも期待したい。
Microsoft公式ニュースルームにおける当該ポスト(英語)
[E3 2018]体に障害がある人のゲームプレイをサポートする新型コントローラ「Xbox Adaptive Controller」では何ができるのか
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