プレイレポート
「NEOGEO mini」で「KOF'94」ラスボス“ルガール”に挑戦。小さな画面とコンパネ,便利なセーブ機能で最凶は攻略できるのか
「ニンテンドークラシックミニ」シリーズと同じく,本体にゲームタイトルが収録されているミニハードとして発売されるNEOGEO miniだが,ニンテンドークラシックミニシリーズと大きく異なるのは,本体に液晶画面とコントロールパネルが備わっており,本体のみでのプレイが可能となっている点だ(USBによる給電は必要となる)。
しかし本体だけで遊べるといっても,小さい画面に加えて,やや窮屈に見えるコントロールパネルでどこまで遊べるの? と思う人も少なくないはず。4Gamerでは,以前の記事で本体の仕様などをお届けしたが,今回は「THE KING OF FIGHTERS」シリーズに登場するおなじみのラスボス“ルガール”に挑戦してみた。
アーケードで稼働していた当時に倒せなかった人はぜひ,本記事を参考にして24年越しのリベンジに挑戦してほしい。
ルガール・バーンシュタインに挑戦
今でも人気シリーズとしてナンバリングタイトルが発売されている「THE KING OF FIGHTERS」(以下,KOF)だが,その1作目となる「KOF94」のラスボスとして登場したのがルガール・バーンシュタインだ。そのすさまじい強さと見た目のカリスマにより,人気キャラクターとして定着し,以降さまざまなタイトルに登場することとなるルガールだが,今回は原点となるKOF94で挑戦した。
なお,今回はNEOGEO miniに搭載されている「どこでもセーブができる」便利機能を使用している。こちらはすべてのタイトルで使用でき,攻略するうえでとても活躍する機能となっているので,自分でプレイするときにもぜひ活用してほしい。
プレイフィールは思っていたよりも良好
ラスボスであるルガールに挑戦するには1人用モードのCPUを順番に倒さないといけないわけだが,実際に小さいコントロールパネルを操作して,CPU戦を勝ち進んだところ,「想像していたよりかなり動けるな」という印象を受けた。
というのも,KOF94では昨今の格闘ゲームにあるような複雑な連続技などがほとんど存在せず,レバー操作で思ったように動けないといった事態があまり発生しなかったためだ。
ただし1点気になったのは,レバーの可動範囲が円形になっている点だ。一般的なアーケードスティックでは,可動範囲が正方形と八角形になっているため,普段からアーケードスティックでゲームをしている人は,少し違和感を覚えるかもしれない。
正攻法で倒すのは高難度。対応と待ちでルガールを撃破
1戦ごとに細かくセーブ機能を使ったものの,とくにロードすることなくルガールに到達し,「これならルガールも苦労することなく倒せるのでは?」と自信過剰になっていた筆者だったが,当時感じた強さに間違いはなく,すさまじい反応と大ダメージの必殺技に連敗を喫することに。
なお,ルガール戦は2連戦となっており,1戦目は肩慣らし程度といった強さだが,2戦目の本気を出した状態は手を付けられない強さだ。
途中まで1戦目と2戦目を通しでプレイしていたのだが,思った以上に時間がかかってしまうため,1戦目をほぼ完ぺきに勝利したところでセーブ機能を使用,以降は2戦目から挑戦することに。さらにこちらから攻めた場合に超反応の攻撃に迎撃されることが多かったため,相手が接近してくるまで我慢を続け,リーチの長い足払いや強攻撃で相手を追い払う,いわゆる“待ち”の作戦を取ることにした。
待ちの作戦を実行したところ,正攻法で攻めていた先ほどと比べ,明らかにダメージを奪えるようになり,数戦の後,ついにルガール撃破に成功した。
動画を見てもらえば分かるように,操作のレスポンスでとくに違和感を覚える部分はなく,作戦通りの動きができているのが分かるだろう。
あくまでも筆者個人の感想となるが,NEOGEO miniを「ゲームセンター仕様のアーケードスティックで遊びたい」という気持ちは強い。だが,実際に遊んでみた限りは,問題なく楽しめる部分も多く,カジュアルに遊ぶなら「これはアリ」といった印象だ。
場所を選ばないフットワークの軽さを生かして知り合いと対戦を楽しむもよし,当時クリアできなかったゲームに挑戦するもよし,プレイヤーの数だけ思い出がある珠玉の40タイトルを思う存分楽しんでほしい。
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