スウェーデン時間2015年6月14日,「
Brothers: A Tale of Two Sons」や「
Syndicate」などの開発会社として知られるStarbreezeは,フランスに拠点を置くInfinitEye VRの買収と,InfinitEye VRが開発していた仮想現実(以下,VR)対応ヘッドマウントディスプレイ「
StarVR」を,E3 2015へ出展すると発表した。
北米時間6月16日に開催されるE3 2015にて,「
OVERKILL’s The Walking Dead」や「
PAYDAY 2」を使ったデモを体験できるとのことだ。
StarVRの製品イメージ。おそらくCGと思われる
![画像集 No.003のサムネイル画像 / [E3 2015]解像度5120×1440ドット,視野角210度を実現するVR対応HMD「StarVR」がE3 2015に出展](/games/999/G999902/20150616131/TN/003.jpg) |
既存のVR対応HMDとStarVRの視野角を比較したイメージ。2倍以上の横長画面を実現しているとのこと
![画像集 No.006のサムネイル画像 / [E3 2015]解像度5120×1440ドット,視野角210度を実現するVR対応HMD「StarVR」がE3 2015に出展](/games/999/G999902/20150616131/TN/006.jpg) |
StarVRは,片目あたり解像度2560×1440ドットの5.5インチパネル――詳細は明らかになっていないが,スマートフォンで採用されているのと同タイプだろう――を2枚採用し,それを「フレネルレンズ」という薄い板状のレンズを通して見ることで,
5120×1440ドット,アスペクト比32:9という横長の画面を実現するというのが最大の特徴だ。
HMD内部には,位置と動きを検出するジャイロや加速度,地磁気センサーが搭載されているほか,HMD本体やバンド部分にヘッドトラッキング用マーカーを取り付けることで,360度の位置検出も可能とされている。
右写真はヘッドトラッキング用マーカーを付けた状態。四角い枠の中は異なる形のマークになっている
![画像集 No.007のサムネイル画像 / [E3 2015]解像度5120×1440ドット,視野角210度を実現するVR対応HMD「StarVR」がE3 2015に出展](/games/999/G999902/20150616131/TN/007.jpg) |
![画像集 No.008のサムネイル画像 / [E3 2015]解像度5120×1440ドット,視野角210度を実現するVR対応HMD「StarVR」がE3 2015に出展](/games/999/G999902/20150616131/TN/008.jpg) |
StarVRの開発パートナー企業には,ゲームスタジオのSkyboundや映画会社のLionsgateといったエンターテインメント系の企業に加えて,日本の東芝も名を連ねている。東芝がどのような形で協力しているのかは不明だが,両社の関係次第では,日本での展開もあり得るかもしれない。今後の動向に期待の持てるVR対応HMDの登場といえそうだ。