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[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場
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印刷2014/01/08 19:27

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[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場

家電にこだわらず,さまざまな企業の雑多なブースが並ぶShowStoppers会場
画像集#009のサムネイル/[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場
 北米最大の家電見本市である2014 International CESの会期には,見本市本体とはまったく別に,小規模な展示会が開催されることが通例だ。そうしたイベントの1つ「ShowStoppers@CES 2014」(以下,ShowStopper)には,CES本体に出展するほどの予算はないものの,世界中からラスベガスにやってくる報道関係者に向けて自社製品をアピールしたいという企業が,多数参加している。CES会場では見かけない,ちょっと変わった製品や試作品が披露される,なかなか面白いイベントでもあるのだ

 そんなShowStopperの会場で,ゲームに関係しそうな展示物を探していた筆者の目に止まったのが,Tivitas Interactive(以下,Tivitas)なるカナダの企業が開発している左手用キーパッド,「Sinister haptic PC gamepad」(以下,Sinister)だ。まだ製品化の目処は立っていないとのことだが,本稿ではこの興味深いキーパッドについてレポートしたい。

Tivitas Interactiveが開発している左手用キーパッドのモックアップ
画像集#002のサムネイル/[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場


割り当てキーはもちろん,ボタンそのものの配置も変更可能


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こちらがRazer Orbweaver。Sinisterはこれとよく似た形状をしている
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各パーツを本体から取り外し,任意の位置にはめ込める
 筆者は以前から左手用キーパッドを愛用しており,現在は「Razer Orbweaver」(以下,Orbweaver)を日常的に使用している。左手用キーパッドは,キーごとに細かく機能を割り当てられるのが主流で,Orbweaverも例に漏れず,強力なカスタマイズ機能を備えている。

 しかし,Tivitasが開発しているSinisterのカスタマイズ要素は,「キーごとに任意の機能を割り当てられる」だけでなく,各ボタンやアナログスティック,D-Padといったパーツは「Flux Elements」(flux:絶え間ない変化)と呼ばれ,任意の場所に配置して使えるようになっているのだ。
 Orbweaverの場合,8方向入力のサムパッド「8-Way Directional Thumb Pad」は左手親指でしか操作できない位置にあるが,Sinisterなら,スティックを左手の中指で操作できる位置に配置するなんてことも可能なのである。

パーツの配置を変えてみた例。左では中央に[A/B/X/Y]ボタンのパーツが置かれているが,右では同じ場所にスティックが配置されている
画像集#004のサムネイル/[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場 画像集#005のサムネイル/[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場

写真の右側に見える黒い2つのスイッチが,Mode Switch。スイッチの組み合わせで4つのモードに切り替えられるとのこと
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 PC以外でも使える点にも注目したい。Sinisterは右側面に「Mode Switch」(モード切り替えスイッチ)を備えており,これを切り替えることで,DirectInputモードやXInputモード,そしてXbox One用モードで利用できるのだそうだ。現在流通している左手用キーパッドはどれもPC専用だが,SinisterならXbox OneやXbox 360でも使えるのである(※今のところPlayStation 4への対応は未定とのこと)。

Sinisterの完成イメージCG。手首を置く「Wrist Rest」の位置は,手のサイズに合わせて前後に調整可能という
画像集#007のサムネイル/[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場

こちらは一部のボタンや振動機能が動作する試作機だ
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 もう1つ,フォースフィードバックの振動機能を搭載している点も押さえておきたい。実際に動くデモ機を操作してみたが,銃撃に合わせて,手首を置くWrist Rest部分が軽く振動していた。これも今までの左手用キーパッドにはなかった特徴ではある。

 今までにないさまざまな機能を盛り込んだTivitasのSinisterだが,冒頭でも述べたように,まだ製品化が確定しているわけではなく,いつ頃いくらで発売するのかと聞ける段階には至っていない。ShowStoppersに出展したのも,どちらかといえば出資者を募るためのアピールを行うためだろう。結果的に,製品化にこぎ着けることができずに終わってしまう可能性もありうる。
 とはいえ,左手用キーパッドの世界――そんなものがあるのかという声が聞こえた気もするが――に新風を吹き込むかもしれないSinister。ぜひとも製品化にこぎ着けてほしいものだ。

Tivitas InteractiveのTwitter

Tivitas Interactive公式サイト(英語)

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