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  • 発売日:2025/04/16
  • 価格:3400円(税込)
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[プレイレポ]魔法でQoLを上げていくサバイバルクラフト「RuneScape: Dragonwilds」。ラスボスは未実装だが建築システムの完成度は高い
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印刷2025/04/16 15:10

プレイレポート

[プレイレポ]魔法でQoLを上げていくサバイバルクラフト「RuneScape: Dragonwilds」。ラスボスは未実装だが建築システムの完成度は高い

 忘れ去られた大陸が呼んでいる。太古のドラゴンは目を覚まし,未知の魔法が大地から溢れ出す――「RuneScape: Dragonwilds」は,長年多くのプレイヤーに親しまれてきたMMORPG「RuneScape」の世界観を継承する,オープンワールド・サバイバルクラフトゲームだ。

 2025年4月16日,Steamにて早期アクセスとしてリリースされたばかりの本作は,4人までの協力プレイに対応しており,Unreal Engine 5で描かれる「Ashenfall」大陸の荒廃した美しさ,MMORPGの血統を感じさせる多彩なスキルシステム,そして随所に散りばめられた原作へのオマージュが見どころとなっている。



太古のドラゴンたちが目覚めた,忘れられた大陸で始まるサバイバル


 物語の舞台は,RuneScapeの世界において長らくその存在を忘れられていた大陸「Ashenfall」。この神秘的な大陸では,太古のドラゴンたちが永い眠りから目覚め,プレイヤーはその脅威に直面することになる。
 そしてAshenfallはただの未開の地ではない。大地そのものが「Anima」と呼ばれる制御不能な野生の変容魔法に満ち溢れており,その影響は地形や生息する生物たちにまで及んでいる。

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 プレイヤーは古びた修道院で目覚め,RuneScapeシリーズでお馴染みのキャラクターたちの導きを受けながら,サバイバル技術を磨き,Ashenfall大陸に隠された秘密を解き明かしていく。
 最終的な目標は,大陸を支配する「Dragon Queen」の討伐だが,現バージョンではその前段階となる「General Velgar」という名のボスとの戦いで一区切りだ。

 ゲームプレイの核となるのは,食料の確保や安全なシェルター構築といった基本的なサバイバル要素である。木材や石材,鉱石などの資源を集め,ツールや武器,防具を作り,自分の拠点を構築していくという流れは,ほかのサバイバルクラフトゲームと変わりない。ただし,本作の真骨頂はそこにRuneScapeのDNAを注入したことにある。

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 とくに印象的なのが,本家RuneScapeから受け継がれた多様なスキルシステムである。木を切り倒す「Woodcutting」,岩石を掘る「Mining」,戦うための技術となる「Melee」や「Magic」,拠点を築く「Construction」など,多岐にわたるスキルを育成できるのだ。

 これらのスキルは関連する行動を繰り返すことでレベルアップし,効率の向上や新たな能力の習得,クラフトレシピの解放といった恩恵をもたらす。
 例えば木を伐採しつづければ,Woodcuttingスキルが成長してスタミナ消費量が減り,さらには伐採に役立つ新たな魔法や技術を獲得できる。単純作業になりがちな生産行動も,RuneScapeらしさが加わることで新たな発見や成長を楽しめる要素になっているわけだ。

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 育成したキャラクターのスキルレベルや進行状況は,ソロプレイとマルチプレイのワールド間で共有されるため,プレイスタイルに合わせてシームレスに行き来できるのも,嬉しいポイントだ。


魔法が変えるサバイバルの常識。自由度の高い建築システム


 本作がRuneScapeであることを実感できる大きな特徴が,「Anima」と呼ばれる野生の魔法エネルギーを活用した独自の魔法システムだ。
 魔法を使用するに「Rune」と呼ばれるアイテムを消費する必要があり,これらは「Rune Essence」という鉱石から専用の設備でクラフトすることで入手できる。

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 本作の魔法がユニークなのは,それが単なる戦闘手段に留まらない点だ。鉱脈を爆破する「Rocksplosion」,複数の木を一度に伐採する「Axtral Projection」,自由な視点で建築できる「Eye of Oculus」,不要な骨を食料に変える「Bones to Peaches」など,サバイバル生活そのものを豊かにするユーティリティ魔法が数多く存在する。

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 前述したとおり,こうした魔法はスキルレベルが上がることでアンロックされる。例えば,強力な伐採魔法「Axtral Projection」はWoodcuttingスキルレベル11で,錬金術魔法「Bones to Peaches」はCookingスキルレベル27で習得できるといった具合だ。

 早期アクセス版にして驚くべき完成度を誇るのが,建築システムである。建築ピース(壁,床,屋根など)が意図した場所にスムーズにスナップするのはもちろん,スナップの接点が多いため細かく配置を調整できる。もちろんフリースナップも可能で,自由な発想で建築できるわけだ。

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 例えば,床ピースの高さを手動で微調整してロフトのような空間を作り出したり,標準サイズだけでなく大型や小型,三角形のピースを組み合わせることで,従来のグリッドベースの建築システムでは難しかった複雑でデザイン性の高い建築が可能になっている。

 さらに,「Eye of Oculus」という魔法を使えば,自由な視点で飛び回りながら建築が可能になる。通常では手の届きにくい場所にピースを設置できるようになるので,建築の効率と自由度をさらに高めてくれる。


「月」「四半期」「年」というスパンで定期的なアップデートを実施予定


 Ashenfall大陸には,プレイヤーの生存を脅かすさまざまな敵が存在し,戦闘は避けられない。近接攻撃や魔法攻撃はもちろん,敵の攻撃をタイミング良くブロックすることで相手をよろめかせる「Parry」や,武器ごとに用意された特殊なアクションも存在する。

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 また,クラフトで作成した装備や調合したポーションなど,アイテムを活用するこも大切だ。近接武器に炎の属性を付与する「Enchant Weapon Fire」や,風の力でダメージを防ぐ防御魔法「Tempest Shield」など,魔法による戦術的な支援も戦闘をより奥深いものにしている。

 さらに本作ではゴブリンのような馴染み深い敵に加え,「Garou」と呼ばれる新たな脅威や,象徴的な存在であるドラゴンといった敵とも戦うことになる。
 ドラゴンはゲーム序盤からその姿を見せ,時にはプレイヤーの活動を妨害することもあるが,本格的なドラゴンとの戦闘は,プレイヤーが十分に成長したあとのゲーム後半における大きなチャレンジとして位置づけられている。

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 ただし現時点では最後のボスとなるであろう「Dragon Queen」は実装されておらず,コンテンツのボリュームも「早期アクセスが始まったばかりの作品」という域を出ていない。

 開発チームは2026年初頭の正式リリースを目指しており,それまでの期間,プレイヤーからのフィードバックを開発の核心に据える方針を強く打ち出している。
 これはアルファテスト段階からの継続的な姿勢であり,「Old School RuneScape」でも見られた,コミュニティと共にゲームを進化させていくというJagexの伝統的な開発スタイルを反映していると言えるだろう。

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 しかし,DragonwildsはサバイバルクラフトというJagexにとっては新しいジャンルであり,かつUnreal Engine 5という技術的な挑戦も伴う。この新たな文脈において,従来のコミュニティ主導モデルが同様に機能するかは未知数なところだ。

 早期アクセス期間中は,「月」「四半期」「年」というスパンで定期的なアップデートが計画されており,新コンテンツ,機能,スキル,マップ拡張などが順次実装されていく予定となっている。とくに,現在は未実装の「Dragon Queen」との対決は,プレイヤーにとって大きな期待となるだろう。

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 忘れられた大陸での冒険は,まだ始まったばかり。サバイバルクラフトというジャンルに興味があるなら,魔法を駆使して日々の生活を便利にしていくという,本作ならではの魅力をぜひ体験してみてほしい。


  • 関連タイトル:

    RuneScape: Dragonwilds

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