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[GDC 2025]イギリスのインディースタジオがハック&スラッシュアクション新作「Yasuke: A Lost Descendant」のプレイアブルデモを初公開
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その開発がアナウンスされたのは今から4年前だという「Yasuke: A Lost Descendant」は,22世紀のサイバーパンクな未来世界“N10N-KOKU”を牛耳る織田家の若き当主,織田ノブソラ(信空)に反旗を翻した,“田中彌介”が主人公だ。歴史的背景は不明であるものの,過去と現在,そして異なる文化が混じりあったような独特のワールドが描かれるという。
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実際,彌介は日本刀のような武器を手にしているが,ライオン,チーター,サイという3つの異なるスタンスを使いこなして,さまざまな能力を持つ敵と戦う。さらには“シリョク”というオリジナルのアビリティで近くのオブジェクトを引き寄せたり,スパイダーマンのような釣り糸を利用して移動手段にしたりといった,特殊なパワーを持っている。
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「Yasuke: A Lost Descendant」の開発メンバーが「Marvel's Spider-Man」や「デビル メイ クライ」のようなアクションを参考にしていると話していたように,アクションは非常に軽快だ。回りを囲んでくる敵を,さまざまなアビリティを駆使して小気味良く粉砕できる。
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今回展示されていたのは,イベント開催間際に召集がかかり,慌てて1週間ほどで作成したプレイアブルデモとのことだったが,連打が加算されていくところには「ストリートファイター」のような雰囲気もあるし,ウォールランニングを駆使して滑走し続けるパルクールは,「Ghostrunner」のようなアクションスタイルを連想させるものだった。
“彌介”という漢字表記がモデルとなったであろう“弥助”と違うことを指摘すると,「日本人に見てもらったのに」と驚いていた様子の開発チームだったが,全く話題になっていなかった4年前から弥助について知っていたことには驚かされた。
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アフロビートなテーマソングや長尺のアニメーションを作成するなど,インディーゲームとしては非常に気合が込められているようで,ストーリー設定やアートワークのテキスト回りが作り込まれていけば,かなり楽しい作品になりそうだ。
すでに「Yasuke: A Lost Descendant」のSteamストアページは公開されているものの,まだ完成には程遠いことから発売予定時期や多言語対応といった情報はなく,今回公開されていたデモもリリースされる予定はなさそうだ。それでも,日本文化を敬愛して長らくゲーム開発を続けるインディースタジオをサポートしたいという人は,今からウィッシュリストに追加して続報をチェックしておくといいだろう。
![]() 「Yasuke: A Lost Descendant」を開発するDallience Studios を率いるのは,CEOで3DアーティストのWill Gwasera氏(写真右) |
「Yasuke: A Lost Descendant」公式サイト
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