あの問題作「POSTAL 2」がまさかのVR化。「POSTAL 2: VR」，PC/Meta Quest/PS VR2向けに発売決定

　Running With Scissorsは本日（2025年3月12日），同社が開発し，2003年に発売されたFPS「POSTAL 2」のVR版タイトル「POSTAL 2: VR」を，PC/Meta Quest/PS VR2向けにリリースすると発表した。


　POSTAL 2は，主人公の「ポスタル・デュード」が，牛乳を買ったり，図書館の本を返却したりと，妻から頼まれた1週間分のおつかいをこなすという，一見なんの変哲もない設定のゲームだ。
　しかし，そのおつかい中にどう過ごすかはプレイヤー次第となっており，素直におつかいを済ませて1日を終えることはもちろん，住人を蹴飛ばして回ったり，ガソリンを撒いて火を放ったり，銃を乱射したりと，自由気ままに行動できる。


　特徴的なのは，その過激なバイオレンス表現と，あまりにも下品でブラックなおふざけ要素の数々である。例えば操作方法に“放尿キー”が用意されていたり，ネコを銃口に装着して“サイレンサー”にできたりと，簡単な例だけでも思わず顔をしかめたくなってしまう。こうした内容から発売禁止になる地域もあり，ある種の伝説にすらなっている作品だ。
　しかし，そんな稀有なゲーム性に引かれる人も多く，Steamで販売中のオリジナル版POSTAL 2は，9万件以上のレビューとともに“圧倒的に好評”の評価を得ている。


　VR版では，手動での武器操作や，ジェスチャーによるNPCとのやり取りなど，VRを最大限に活用したシステムが導入されるとのこと。当時ですら大きく問題視されたオリジナル版の表現がどこまで残されるのか，それをVRで見た時にいったいどんな感覚を得られるのか，いろいろな意味で注目のタイトルとなりそうだ。

PlayStation Storeの「POSTAL 2: VR」ストアページ