
プレイレポート
[プレイレポ]「鬼武者VR Shadow Team」は,シンプルな操作で幻魔をバッサリ“一閃”! VR世界で刀を振るいまくり,群がる敵を切り伏せよう
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和の世界と,刀で敵を切り捨てる「バッサリ感」をテーマに,金城 武氏や松田優作氏,ジャン・レノ氏といった実在俳優を出演させたことで知られる「鬼武者」シリーズが,再起動の兆しを見せている。
「鬼武者2」が2025年にHDリマスターされるのに加え,2026年にはシリーズ最新作「鬼武者 Way of the Sword」が発売される予定だ。
18年ぶりの新作「鬼武者 WAY OF THE SWORD」発表。2026年にリリース

カプコンは本日(2024年12月13日),ゲームアワード授賞式「The Game Awards 2024」にて,「鬼武者」シリーズの新作と思われる「鬼武者 WAY OF THE SWORD」を発表した。2026年の発売を予定しているようだ。
「鬼武者2」のリマスター版が発表に。PC / Switch / PS4 / Xbox Oneで2025年発売

カプコンは本日(2025年2月5日)配信した,情報番組「カプコンスポットライト」で,「鬼武者2」のリマスター版を発表した。プラットフォームはPC / Nintendo Switch / PS4 / Xbox Oneで2025年の発売を予定しているとのことだ。
こうした動きに先駆けてリリースされるのが,アミューズメント施設向けVRゲーム「鬼武者VR Shadow Team」である。
2025年3月14日から「MIRIAINO イオンモール白山店」「MIRAINO イオンモール豊川店」,3月15日からは「プラサカプコン 志都呂店」,3月19日には「プラサカプコン 広島店」にて稼働予定だ。
「鬼武者VR Shadow Team」では,コントローラを刀のように振るい,幻魔を斬る“バッサリ感”を堪能できる[AEPO2024]
![「鬼武者VR Shadow Team」では,コントローラを刀のように振るい,幻魔を斬る“バッサリ感”を堪能できる[AEPO2024]](/games/999/G999905/20241118001/TN/001.jpg)
カプコンは,2024年11月15日と11月16日に開催された「アミューズメント エキスポ 2024」の自社ブースに,新作VRゲーム「鬼武者VR Shadow Team」を参考出展した。「鬼武者」シリーズ特有の“バッサリ感”はそのままに,VRならではの没入感と,身体を動かす楽しさを味わえる作品だ。
- キーワード:
- ARCADE
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- アミューズメント エキスポ
- ライター:箭本進一
本作の舞台はシリーズ4作目「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」の世界である。
プレイヤーは主人公「灰燼の蒼鬼」こと結城秀康の影武者の1人となり,蒼鬼が持つ「鬼の力」の一部を借りて幻魔に立ち向かう。
プレイ人数は最大4人で,足りない分はCPUキャラクターが参加してくれる。つまり,1人でも3体のCPUキャラクターと一緒に遊べる。
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本作の操作は非常にシンプルで,刀のようなコントローラを振るって幻魔を斬りつけるだけでいい。背後や側面から襲われることもあるが,敵のいる方向は画面に表示されるので,その場で身体の向きを変えて応戦していく。
敵が離れていても,視野の正面に捉えてから“刀”を頭上に構えて振り下ろせば「ダッシュ攻撃」となり,大きく踏み込んで斬りつけてくれる。カメラを動かし(体の向きを変える),上段に構え(ロックオンする),攻撃(刀を振り下ろす)するというわけだ。
文字にしてしまうとゲーム的な操作手順に見えるが,実際には「敵を見据えて大上段から斬りつける」という直感的な動きである。
時には空から幻魔が襲ってくることもあるのだが,その時も敵を見て大上段から斬りつけるだけでいい。ゲームの操作を意識することはほとんどなく,没入感はかなり高い。
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昔のVRゲームでは,移動が大きなテーマであった。
身体を動かさずにゲーム内で自分が動くと乗り物酔いに似た「VR酔い」が起こる。これを防止するため,現実世界の限られたスペースで足だけを動かせるよう,身体を固定したり,滑りやすいシューズを履いたりといったソリューションが考案されてきた。このころの印象が強く,VRゲーム=VR酔いという固定観念を持つ人も少なくないだろう。
しかし,本作では暗転なく高速移動する「シフト」方式を使っているため,VR酔いを意識することはなかった。スティックやボタンといった操作も必要ないため,普段ゲームを遊ばない人でも安心だろう。
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刀をどう振るうかはプレイヤーの自由で,袈裟斬り,胴薙ぎ,真一文字の唐竹割りと,どんな切りつけ方をしてもいい。
手の先だけを素早く動かせば攻撃回数だけは稼げるものの,これでは威力が出ない。強力な一撃を繰り出したければ,刀を大きく振る必要がある。気合を入れて大振りしていると,剣豪になったかのような気分を味わえる。
敵が攻撃してきそうなときは,刀を立てて防御しよう。手にした“刀”を垂直に持てば防御態勢となり,敵の攻撃を受け止められる。
こちらも直感的な操作なので,すぐに慣れるはずだ。また中ボスである「ガッチャ」の棍棒攻撃は,こちらから切り付ければ相殺できる。
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手ごわい敵も,複数人でかかればそれだけ早く倒すことができる。常に周囲を見回して状況を確認し,加勢しに行こう。幻魔の中には掴み技を持つものもいる。仲間が捕まったら幻魔の手を斬って救い出そう。
そして鬼武者らしいフィーチャーが「一閃」だ。これまでのシリーズでは,敵の攻撃が当たる寸前に攻撃すると一閃になり,大ダメージを与えられた。
本作では敵が攻撃する瞬間にマーカーが出現し,ここで切りつけると攻撃を弾くことが可能だ。弾かれた敵に追撃すればスローモーションで吹っ飛ぶため,ここからさらに斬撃を加えられる(シリーズで言う弾き一閃の感覚に近い)。
刀を振るのが楽しいだけに,敵が攻撃する前に倒してしまいがちだが,決まると爽快なので狙ってみよう。
敵を倒すと「魂ゲージ」が溜まり,最大になると一定時間パワーアップする。仲間に攻撃が当たるようなことはないため,戦場を駆け巡って積極的に戦うといいだろう。
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大振りを意識して刀を振るい,周囲を見回して次の敵を探すというのは没入感のある体験だ。群がる幻魔を次々と切り伏せていくと,戦国時代の戦場にいるような気分になる。敵を斬りつけると光の軌跡が走るのも爽快だ。
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こうして幻魔を倒していくと,ボスである「大玄武教経」が登場し,プレイヤーたちはこれに立ち向かうことになる。
本編でもインパクト抜群の敵だったが,VR空間ではその大きさが改めて実感できる。雲つくような巨体から大剣が振り下ろされる様はVRならではの迫力だ。自分が小さく感じられるが,鬼の力を信じて戦い抜こう。
身体のどこを切ってもダメージを与えられるのに加え,大剣を攻撃するのも有効だ。巨体を斬って斬って斬って斬りまくっていると,テンションも上がるし,腕もいい感じに疲れてくる。決着がつくころには,一仕事を終えたような充実感に包まれるはずだ。
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終了時には,「絆リザルト」として,「一緒に戦った回数」や「協力してコンボを決めた回数」などの基準から仲間たちとの相性が診断される。友達みんなでプレイすれば,意外な人との絆が深かった,なんて驚きもあるかもしれない。
1回のプレイ時間は,インストラクションや機器の装着などの準備も含めて20分ほど。敵に攻撃されて体力が尽きても,自動で復活するためゲームオーバーになることもない。直感的な操作と身体を使うゲーム内容で,ゲームに詳しくない人も誘いやすいだろう。
「鬼武者VR Shadow Team」は2025年3月14日からサービスを開始し,稼働店舗は順次増えていくとのこと。「鬼武者 Way of The Sword」の前に,一足早く“バッサリ感”を楽しもう。
「鬼武者VR Shadow Team」公式サイト
- 関連タイトル:
鬼武者VR Shadow Team
- この記事のURL:
(C)CAPCOM