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[プレイレポ]「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」先行体験。現行,新規,回帰勢の“三方よし”なデジタルヴァンガの決定版
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印刷2025/01/28 11:00

プレイレポート

[プレイレポ]「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」先行体験。現行,新規,回帰勢の“三方よし”なデジタルヴァンガの決定版

 2025年1月30日に発売が迫る「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」PC / Nintendo Switch。以下,ディアデイズ2)は,ブシロードが展開するTCG「カードファイト!! ヴァンガード」(以下,ヴァンガード)をデジタルプラットフォーム上で遊べる新作タイトルだ。

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 TCGプレイヤーにとって,原作と同じルールで遊べるデジタルゲームにはいろいろな魅力が詰まっている。デジタルならではの演出を楽しめるだけでなく,練習したプレイングを現実に生かしたり,現実で使いたいカードの挙動をチェックしたりと,期待される要素は非常に多い。

 「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ」PC / Nintendo Switch)の続編となる本作は,収録カードが約3000種類に増加し,よりリアルの環境に近い内容になっているという。
 今回,先行体験会に参加する機会を得たので,気になる部分をチェックしてみた。

※2025年1月28日18:00 初出時,スキルとカードの名称に関して誤表記がありました。お詫びして修正いたします

「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」公式サイト



Dレギュのデジタル版がより遊びやすく

回帰勢にも嬉しい要素がたくさん


 まずは,簡単に基本情報をおさらいしておこう。ブシロードが展開するヴァンガードは,2011年から続く人気国産TCGだ。TCGとしては特異なほどシンプルなルールと,手札リソース管理を中核とした読み合い,そして強烈な逆転システムが大きな特徴となっている。

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 2021年にはアニメ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」の放送に合わせてレギュレーションが改定され,それに適合した商品群は“Dシリーズ”と総称されるようになった。デジタルゲームである「ディアデイズ」シリーズは,Dシリーズのカードを用いた対戦を楽しめる作品というわけだ。

 収録範囲はDシリーズ第1弾「VG-D-BT01 五大世紀の黎明」から,2024年7月に発売された「VG-DZ-LBT01 リリカルモナステリオ ほしがきらきらっ!」まで。以降はDLCとしてパックの追加が予定されているので,現実の環境とのラグは半年程度で収まりそうだ。運営型ゲームならばともかく,買い切りのデジタルゲームとしてはかなりの厚遇と言える。

パッケージ版にはPRカード「恩寵湛えし聖なる杯」「その輝きは遠くの空の彼方より」「リライトザスター・ヴァールジア」が1枚ずつ収録される。“紙”でヴァンガードを遊んでいるプレイヤーも要チェックだ
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 というわけで,さっそくチュートリアルを経て,実際の触り心地をチェックしていこう。会場に用意されたのはPC版,コントローラはNintendo Switch用のプロコンを用いる形だった。

 カード選択などはコントローラ操作がベースになっており,PC版では各操作にキーを割り当てたようなイメージで,マウスでのカード移動(ドラッグ&ドロップ)などは対応していない模様。キーボードとマウスを併用すればけっこう素早く操作できるが,慣れないうちはコントローラをつないだほうが快適に動かせそうだ。

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 そのぶん,ボタンの割り振りなどには気を遣っているように感じられた。たとえば,カード選択などの“後戻りできる選択”は[A]ボタン,能力誘発などの“重要な選択”は[Y]ボタンといった形で分けられているので,誤って重要なカードを無意味な場面で使うような事故が起こりにくい設計になっている。

ゲーム独自のプレイヤー能力「Dスキル」は,基本的にランクマッチでは使えない。ただし,プレイヤーマッチではDスキルを使えるように設定できる
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 デジタル版では強く望まれているであろう各種の自動化と快適化についても,満足度の高い内容になっていた。ヴァンガードにおけるカード効果は,最終的には“パワーの変動”に集約されることが多く,計算自体が自動化されるだけでも相当に遊びやすくなる。

 なによりも嬉しかったのは,デッキ内の「トリガー」と「完全ガード」の残数を表示してくれる機能だ。相手がこれまでに“見せた”それらの枚数も記録されるので,かなり戦略を立てやすい。

 これらは捨て札などを確認すれば,すぐに分かることではあるが,1つのボタンでこれを呼び出せるだけで,確認の時間と記憶の両面が非常に軽くなる。重要な意思決定により多く時間を回せるので,結果的にプレイ感は良くなっていると感じられた。

この画面では各演出のON/OFFも切り替えられる。すべてOFFにすれば,さらにテンポよくゲームを進められる
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 対戦に用いるカードは,パックやストラクチャーデッキから好きなものをゲーム内通貨で購入できる。余剰カードは自動でポイント化され,任意のカードと引き換えられるので,「欲しいカードがいつまでも手に入らない」といった事態は起こらない。

 また,ショップにはゲームオリジナルの「セレクションパック」が用意されており,ここからは各勢力(国家)の重要な汎用カードやキーカードが出現する。どのパックを買えばいいのか分からない場合は,自分のデッキに合わせたセレクションパックを買えば,とりあえずオーケーというわけだ。

 なお,本作を純粋な対戦ツールとして楽しみたい人に向けて,全カードをアンロックできるDLCも販売される。時間がない人,友達との対戦が主な目的の人はDLCを導入するといいだろう。

高額の構築済みデッキは,初期段階からかなり強力な構成になっている。早めに入手してストーリーに挑み,颯爽とポイントを稼ぐのもアリ
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アニメや漫画で活躍するお馴染みのキャラクターたちは,それぞれ固有のデッキを持っている。「CPUファイト」モードで対戦できるので,各デッキを使う際の参考にしよう
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 回帰プレイヤー向けのコンテンツが充実しているのも,本作の大きな特徴だ。

 まずはチュートリアルだが,基本ルールをしっかりと説明してくれるだけでなく,Dシリーズ以降の追加要素もサラッと盛り込まれている。細かい追加ルールも好きなタイミングで確認できるので,レギュレーション改定が行われた2021年以前に遊んでいた人には,あらためて「ヴァンガード入門」にちょうどいいだろう。

チュートリアルは,対戦に必要なルールだけをスッキリと教える形式になった。キーワード能力などの細則の部分は,ゲーム内のルール辞典から確認できる
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 さらに,昔なじみのカードとルールで戦える特殊レギュレーション「ヴィンテージファイト」も用意されている。これは,2011年に発売された第1弾から7パックほどの範囲が収録されたレギュレーションで,ヴァンガード初期の対戦環境をそのまま楽しめるというものだ。

 単にレギュレーションの1つとして選べるだけでなく,ヴィンテージファイトをテーマにしたストーリーも用意されている。回帰プレイヤーにとっては懐かしく,現行プレイヤーにとっては旧来の環境を楽しみながら学べる,双方にとって面白いコンテンツになりそうだ。

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ストーリーモードでは,本作のオリジナルキャラクターだけでなく,最新アニメシリーズのキャラクターのシナリオも用意される
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ヴィンテージファイトでは,トリガー情報もそれに合わせて変更される

 基本的な仕様は前作を引き継ぎつつ,細かい部分に「現行プレイヤー」「回帰プレイヤー」「新規プレイヤー」の全員が楽しめるような工夫が見られ,本作の手触りは非常に良好だった。

 とくに新規プレイヤーや回帰プレイヤーが“現代のヴァンガード”に触れるにあたり,これ以上はないゲームと言える。ヴァンガードに興味を抱いていた人も,新しいルールが分からなくなってしまっている人も,この機会に体験してみてはいかがだろうか。

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「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」公式サイト

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