プレイレポート
舞い散る薬莢,吹き飛ぶ残骸,撃ち放題のあらゆる装備で敵兵器をぶっ壊せ! 美少女×ミリタリー×ドット絵「Nitro Express」試遊レポ[TGS2024]
本作の舞台は,架空の東京都特別行政区「内瀞市」(ないとろし)で,プレイヤーは,内瀞市警察の特殊部隊「例外車両処理班」(AVDS)に所属する少女を操作する。
この世界では,「コンパニオン」と呼ばれる自律型ドローンが日常に溶け込んでおり,警察用語ではそれらを「例外車両」と呼称している。コンパニオンたちは,ときに暴走し,社会に重大な危険をもたらすので,そんな時に派遣されるのが彼女たち例外車両処理班というわけだ。
プレイヤーが操作する赤髪の少女に加え,サポート役のNPCである青髪の少女も登場し,遠隔操作のドローンで攻撃補助などをしてくれる。なお,今回のデモ版やストアページでは彼女たちの名前が確認できなかったが,とりあえずどちらもかわいい。
ゲームを開始すると,まず操作を学ぶチュートリアルが始まった。本作は,横スクロール型のプラットフォームアクションに,ツインスティックシューターの要素が加えられており,右スティックで360度自由に攻撃可能だ。移動は,横移動とジャンプだけのシンプルなものだが,しゃがみや,しゃがみ中に(もしくは移動しながらしゃがみボタンで)使用できる無敵時間ありのローリングなど,細かいアクションも用意されている。
本作をプレイしていて何よりも驚いたのが,ドット絵の書き込みの細かさだ。背景や敵の造形もさることながら,武器の構える向きを変えると,プレイヤーキャラの顔がその方向へ傾いたり,リロードするとマガジンが落下していたり,リボルバー型のグレネードランチャーのシリンダーが回っていたりと,ビジュアルだけでなくアニメーションにも,その細かさが表れている。
また,ショットガンのリロードでは,減った弾数分のショットシェルを1発ずつ込めるなど,動作そのものへのこだわりも感じられる。
チュートリアルが終わると,いよいよ本番となるステージ1への挑戦,といきたいところだが,その前に現場に持っていく武器の選択がある。画像を見れば分かるように,スタンダードなアサルトライフルやサブマシンガンをはじめ,ショットガン,スナイパーライフル,グレネードランチャー,ライトマシンガンと,ひととおりの銃が揃っているうえ,種類ごとのバリエーションもいくつか用意されている。出撃の際は,ここからメイン武器として2つ武器を持っていける。
さらに,タレットや回復剤,対戦車バズーカなど,ガジェットや重火器を持っていけるスロットもあり,製品版ではステージやボスキャラクターなどに合わせて装備を組み替えていく楽しさもありそうだ。
装備を終えたら,青髪の少女とともに警察車両に乗り込み,現場へ文字通り突っ込んでいく。現場は,見事にドット絵で描かれた日本の都会,といった町並みだ。背景には,どこかで見たような店舗が立ち並び,すこしクスっとした。そうして背景に見とれていると,暴走したコンパニオンたちが襲いかかってきた。
敵は基本的に前方(画面右側)からしか来ないが,足場の上に乗っていたり,空中を飛んでいたりと,高低差のある場所にいることもあるので,右スティックで銃の角度を変え,うまく狙いをつけよう。
なお,プレイ中は気付かなかったが,動きながらの射撃は,与ダメージが落ちてしまうとのこと。立ち止まる,しゃがむなどして,姿勢を安定させて攻撃すれば,与ダメージの低下を防げる。
また,サブマシンガンなど近接戦用の武器は,移動による与ダメージ低下の影響を受けないそうだ。
このほか,弾薬切れが起こらない(弾切れによるリロードは必要)のも本作の特徴だ。メイン武器だけでなく,グレネードなどのサブ武器も同様で,弾薬の枯渇を気にせず撃ちまくれるし,弾薬を拾って集めるという煩わしさもない。
筆者は,こういう2種類の武器を持てる作品をプレイした時に,「弾薬が貴重なほうを温存して,結局ほとんど使わない」ことがよくあったので,大変ありがたいシステムである。
また,リロード中にローリングすると,リロードが中断されるので,うまく2つの武器を切り替えながら戦って欲しいという制作者の意図を感じた。
そうして進めていくうちに,いよいよボス戦に到達した。道中でも感じたが,本作は一般的な横スクロールアクションに比べて,敵の攻撃が結構激しい。ローリングをうまく活用しないと,無傷でクリアするのは難しいだろう。
また,ボス戦では,敵の突進に合わせて回避するなど,ちょっとテクニカルな操作も必要だと感じた。
ボスは,これまでのコンパニオンたちとは,サイズ感が大きく異なり,まさに「兵器」といった敵が登場する。今回登場したのは,弱点部位以外への攻撃がほぼノーダメージという巨大な装甲車だ。無敵の装甲を押し付けるように突進攻撃を多用してくるため,うまく回避できないと苦戦を強いられるだろう。
青髪の女の子がボスの情報を教えてくれる。割とガチめの兵器だ |
正面からのバトルはやや不利だ |
地形をうまく利用すれば意外と簡単かも? |
正直なところ,プレイする前は「かわいいキャラクターを操作して,銃が撃てて面白そう」くらいの軽い気持ちだったのだが,蓋を開けてみると,手応えのあるゲームプレイ,細かい動きまで描き込まれたドット絵,こだわりが見て取れるミリタリー要素など,本作の魅力にはまっていった。
Steamストアページのスクリーンショットやトレイラーを見ると,室内のステージや車に乗って戦うステージ,魚を捕る? ステージなど,多様なステージに加え,戦闘ヘリ,解体用の重機,クモ型のロボットなど,さまざまなボスキャラクターが待ち受けているようだ。
また,トレイラーでは3人目の女の子も登場しているので,まだトレイラーを見ていない人はチェックしてほしい。2025年発売予定と,製品版を遊べるのは少し先になりそうだが,続報に期待したい。
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