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プレイレポート
[プレイレポ]「FragPunk」は,ルールを変えるシャードカードが勝負の決め手。カジュアルに楽しめるハイスピードヒーローシューター
今回は中国の杭州市にあるNetEase本社にて,リリース前の本作をプレイしてきたので,その模様をお届けしたい。
[インタビュー]存在しないなら自分たちで作ってしまおう。新作ヒーローシューター「FragPunk」そんな思いで作られたゲームだった
![[インタビュー]存在しないなら自分たちで作ってしまおう。新作ヒーローシューター「FragPunk」そんな思いで作られたゲームだった](/games/808/G080803/20250227002/TN/021.jpg)
Bad Guitar Studioが開発中の基本プレイ無料の新作ヒーローシューター「FragPunk」が2025年3月6日にリリースされる。今回は中国,杭州市にあるNetEase本社にて本作のアートディレクターのLi Yiming氏を筆頭としたアートチームと,プロデューサー兼クリエイティブディレクターのChang Xin氏,それぞれにメディア合同インタビューを実施したのでその内容をお伝えする。
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本作はそれぞれが特殊なアビリティを持ったヒーロー「ランサー」を操作して戦うチームシューターである。基本となるゲームルールは「シャードクラッシュ」と呼ばれる,攻撃側と防御側に分かれて戦う,いわゆる爆弾設置モード。それだけだとほかのゲームとあまり差はないのだが,本作で最も特徴的なのはゲームのルールに影響を及ぼす「シャードカード」の存在だ。
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シャードカードはラウンド開始前に選択でき,そのラウンド中に効果を発揮する。シャードカードはラウンド開始前に数百種類の中からランダムで3枚出現し,効果を発揮するためには各プレイヤーが持っている「シャードポイント」を消費する必要がある。
シャードポイントはラウンドごとに獲得でき,シャードカードの効果はポイント消費が多いほど強力になる傾向がある。また,使用しなかったポイントは次のラウンドに持ち越せるため,いつシャードカードの効果を発動させるかが戦略のカギを握る。
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シャードクラッシュは1ラウンドが2分で終わり,1マッチは攻守3ラウンドずつの6ラウンドで4ラウンド先取した方の勝ちというルールで,かなりハイスピードでゲームが進んでいく。
ラウンドごとにランサーと武器を選ぶ。武器はコストを払って使用するのではなく,使用回数が決まっており,前のラウンドで倒されなければ,次のラウンドに持ち越せる。
また,このジャンルのゲームにしては珍しく,ストッピング(射撃時に静止するテクニック)がそこまで重要じゃないのも特徴のひとつだ。移動しながらでもある程度の正確性を保って射撃できるため,カジュアルに楽しめる印象だ。
シャードカードでルールを変える
ゲームのルールに影響を及ぼすシャードカードは,パッシブ効果を発揮するものと,スキルとして使用するものの2種類が存在する。
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パッシブ効果を発揮するものは種類が多く,HPの上限を上げたり,ヘッドショットダメージを軽減したりといった,地味ながらも戦闘を有利に進めるものから,自チームだけ2段ジャンプが可能になったり,銃弾を防ぐ剣を使えたりと,ルールそのものに影響を与える派手なものまであり,これらの効果をどう使っていくかが勝負の決め手となる。
ユニークなものでは「敵の頭が大きくなる」といったものもあり,往年のFPSを思い起こさせる。
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今回のプレイでは新しく追加される50種類以上のシャードカードの中からいくつか試すことができたので紹介しよう。
・Homecoming Bullet
敵に最初のダメージを与えると,攻撃を受けた敵はスポーン地点付近にテレポートする。
・Feinting Flash
メイン武器が落とされると,フラッシュバンになる。
・Fraglle Converter
コンバーター(爆弾)を銃撃などで破壊可能になる。
・Dimensional Travel
裏世界と表世界の間を移動可能になる。裏世界と表世界のプレイヤーは互いに見えない(干渉はできる)。
どれも強力なシャードカードだ。Homecoming Bulletは初動の展開を有利にできるし,Fraglle Converterは遠距離から爆弾を排除できるので,攻撃側は設置する位置を考えなければならなくなる。
特に強力だったのはDimensional Travelだ。シャードカードを任意に発動でき,裏世界と表世界を行き来できるのだが,裏世界を経由して簡単に相手を裏取りできるので,とんでもなく有利になる。
シャードカード次第で試合展開が大きく変わるところが本作の魅力だろう。
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一方で,カードの種類が膨大で,自動的に適用されるものならまだしも,2段ジャンプやDimensional Travelのような,自分でその効果を使うものは,それを使いこなせるかで大きく変わってくる。ゲームに慣れていないころはシャードカードの効果に翻弄されてしまいそうだった。
革新的なタイブレイクシステム「デュエル」
冒頭のシャードクラッシュのルールで,攻守3ラウンドずつの6ラウンドを行い,4ラウンド先取した方の勝ち,と説明したが,3対3になったらどうなるのかと思った人はいないだろうか。
その場合はタイブレイクとして「デュエル」というモードに突入する。デュエルは互いのチームから1人ずつ出てきて戦う,1対1の勝ち抜き戦。最初に5人倒した方の勝ちというルールだ。シャードカードは適用されない。
チーム戦から打って変わってタイマン勝負になるので,個人の実力が試される。勝ち抜いた場合,HPやスキルなどはそのまま次の対戦に持ち越される。デュエル用の狭いマップで,1試合30秒という短時間の勝負となる。
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個人技に依存するところが大きいが,このデュエルがなかなか盛り上がる。腕に自信があるならスキルを温存しながら戦ったり,逆にタイマンが苦手なら相手に少しでもダメージを与えたり,相手にスキルを使わせて次の試合を有利にしたりと,戦略性もある。試合している人以外は観戦状態になるが,見ているだけでもドキドキして面白い。
求められる技術は違うが,タイブレイクとしてはよくできていると個人的には思った。タイブレイクが延々と続き,試合時間が長くなることはよくあるが,このシステムなら必要以上に長くなることはないので,時間をあまり気にせず遊べるのは嬉しい。
ハイスピードかつカジュアルだが,コアゲーマーも楽しめる
FragPunkは全体的にハイスピードな試合展開で,その仕様やルールなどカジュアルに遊べるように調整されているが,ランサーのスキルやシャードカードの組み合わせなど,突き詰める要素も多くコアなゲーマーでも楽しめる作りになっている印象だ。
ヒーローシューターとチーム戦という技術的な要素と,シャードカードによる運の要素が絶妙にマッチしており,ゲームとして非常によくできている。
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3月6日のリリース時には,50以上の新しいシャードカード,1つのシャードクラッシュのマップ,1体のランサーなどが追加されるほか,レクリエーションモードや,新たなスキンの実装,ゲームイベントも開催されるとのことだ。
ありそうでなかった新感覚なヒーローシューターをプレイしてみてほしい。
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「FragPunk」公式サイト
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- 編集部:S.K.Y
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