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プレイレポート
[プレイレポ]「8番出口」とVRの相性はぴったりだった! Quest版「8番出口VR」の無限に続く通路に閉じこめられてみた
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Meta Questストアでのリリースに先がけて先行体験版を提供していただいたので,プレイレポートをお伝えしよう。
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「8番出口VR」ストアページ
「8番出口VR」でもプレイヤーの目的は変わらず,地下鉄駅の通路を抜けて地上へ出ること。だが,以下のルールを守らないと,無限に続く通路をループし続けることになる。
・異変を見逃さないこと
・異変を見つけたら,すぐに引き返すこと
・異変が見つからなかったら,引き返さないこと
・8番出口から外に出ること
最初にいる場所は「0」と案内されているが,「異変」を見逃さずに後ろに戻る,または異変がないときに先に進めば,この数字がひとつずつ増えて「8番出口」に近づける。ただ,ルールを破ってしまうと案内板の数字は「0」となり,振り出しに戻されてしまうわけだ。
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こうした概要はすでにご存じの人も多いだろうから,さっそくVR HMD(Meta Quest 2)によるプレイフィールをお伝えしよう。筆者は遮音性の高いカナル型イヤホンを使用したのだが,外の光や音が入ってこない状態はやはりモニターで遊ぶ場合とはまったく没入感が違う。
自分の足音や微かな機械の動作音が響く中,急に別の物音が聞こえてそちらに顔を向けると……普段閉まっているはずの「清掃員詰所」の扉が開いていくではないか! つい最後まで見ていたくなるものの,何か出てきて捕まったりしたら「0」に戻されてしまう。一目散に走って逃げることに……。
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それにしても「清掃員出入口」や「通路」ではなく,「詰所」になっているのも少し気になるところだ。この狭そうな詰所で清掃員さんはいつも待機している……ってコト!? 気になりだすと妙にゾワゾワしてしまう。
また,別の機会では通風孔から黒い粘液が「でろでろでろっ」とあふれてきた。なぜかペンキのような匂いまで想像してしまい,近寄ることは憚られたが,あれは一体何だったのだろう……。
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こんな具合に分かりやすい異変もあれば,ちょっとやそっとでは分からない異変もあり,その差がホラーゲームとしての魅力や面白みとしてうまく作用している。わずかな違いも見逃すまいと目をこらしていると,決定的な「何か」が見えたときに凝視してしまって,思わず声が出そうになった。
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廊下,階段,ロビーなど,普段は多くの人が存在して当たり前の場所が無人に近い状態になると,不気味で超現実的な雰囲気が生まれやすい。この感覚を示すネットミーム「リミナルスペース」や,その代表例である「バックルーム」にインスパイアされて生まれたのが「8番出口」だ。
よくできた構造のホラーゲームとして知られているが,VRとの相性はとても合っていると感じた。確かにグラフィックスはMeta Quest 2でもスムーズに動作する程度には簡略化されているが,少なくともプレイ中に気になることはなかった。
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「8番出口VR」は現在,セール価格の590円(税込)で先行予約を受付中。「8番出口」をプレイしたことがある人も,この機会にVR版を試してみてはいかがだろうか。
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ところで,この謎の地下鉄通路からなかなか出られない「自分自身」とはどんな存在なのだろうか。もしかして,地上に解き放ってはいけないようなヤバい存在なのでは……?
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「8番出口VR」ストアページ
キーワード
- Meta Quest:8番出口VR
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- プレイ人数:1人
- ホラー/オカルト
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- ライター:高橋祐介
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