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インタビュー
[インタビュー]映画「ヒプノシスマイク」は“リアルなナマモノ映画”!? ナゴヤ・ディビジョンが語る投票のドキドキ感と熱いリリック
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本作は,ファイナルディビジョン・ラップバトルの舞台であるほか,スクリーン上で繰り広げられるラップバトルの勝敗が映画館内の観客の投票によって決まる,劇場映画としては日本“初”となる観客参加型「インタラクティブ映画」であることでも注目を集めている。
4Gamerは,「ヒプマイ」キャラクターのCVを担当するキャスト陣にインタビューを実施する機会を得たので,その内容をお伝えしよう。今回話を聞いたのは,ナゴヤ・ディビジョン「Bad Ass Temple」より葉山翔太さん,榊原優希さん,竹内栄治さんだ。
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映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」公式サイト
ハプニングも乗り越える“最強の俺たち”!
ナゴヤ・ディビジョンの絆と収録秘話
4Gamer:
まずは,映画化が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
波羅夷 空却 役/葉山翔太さん(以下,葉山さん):
僕たちナゴヤが参加させていただいてから,いろいろな展開がありましたけど,そこからさらにグッズの種類も増え,メディアミックスもありましたよね。その中で,やっぱり映画というのは,作品の7年間のアニバーサリー的な意味も感じられて,すごくうれしかったです。
天国 獄 役/竹内栄治さん(以下,竹内さん):
なにせ映画化は,「ヒプマイ」が今まで一度もやっていないことだからね。
四十物 十四 役/榊原優希さん(以下,榊原さん):
ついに映画になるんだって,びっくりしたというか,震えましたよね。
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竹内さん:
それだけならまだしも,国内で前例がないインタラクティブ映画に挑戦するというのも,「ヒプノシスマイク」らしいですよね。
葉山さん:
今聞いても,「インタラクティブってどういう意味なんだろう?」って思います(笑)。
竹内さん:
そうそう! 本当はあんまりよく分かってないんですけどね(笑)。
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4Gamer:
映画化自体は,かなり前から決まっていたそうですが,その時点でインタラクティブ映画にすることも決まっていたというのはすごいですよね。
竹内さん:
そんな初期の段階から,そういう話を聞いてたっけ?
葉山さん:
「そんな感じになるかもよ」みたいな話はありましたね。どういうシステムなのかは,全然知らなかったですけど。
4Gamer:
収録も2年ぐらい前にされたとおうかがいしました。そのときの思い出があれば教えてください。
葉山さん:
台本を見たときに思いましたけど,バトルとは言いつつも,「ガチガチに戦ってやる!」というよりは,楽しむ気持ちが強かったかなと思います。
竹内さん:
なんか,いい感じにエンジンがかかってたよね。
榊原さん:
うんうん。思い出と言えばですね……ちょっと懺悔になるんですが……(笑)。いや,あの,思いっきり収録場所を間違えてしまって。なぜか別のスタジオに行ってしまい,待合室で「あれ? おかしい,みんないない!」って気づいて,急いで正しいスタジオに向かったという出来事がありました……。
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一同:
(笑)。
葉山さん:
しかも,微妙に距離があるスタジオでね。気づいたときには,「あ,これ間に合わないな……」って。反省する時間すらなかったよね(笑)。
榊原さん:
僕はもう「あー!」ってなりながら向かいましたよ。こんな記念すべき日なのに,よりによってこんなときに限って……! だからこそ,この映画が公開されるときには懺悔しなきゃって思ってました!
葉山さん:
この出来事を2年も温めてたんだ(笑)。
榊原さん:
温めてましたね(笑)。もう,しっかり記憶に刻まれています。
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4Gamer:
なるほど(笑)。竹内さんは,印象的な出来事はありましたか。
竹内さん:
印象的だったこと……。セリフを録っているときは,まだ曲はレコーディングしてなかったですよね?
葉山さん:
してないですね。
竹内さん:
だから,「ナゴヤの楽曲ってどんな曲になるんだろう?」って,すごくワクワクしながらセリフを録ったのを覚えています。
4Gamer:
曲の収録はあとだったんですね。
竹内さん:
そうですね。曲を知らない状態でセリフを録っていたので,「どういうふうに演じたらいいんだろう?」って収録の前に考えたりしました。でも,結局はセリフの流れに合わせて,感じたまま演じましたね。エンジンがかかりすぎてもいないし,かかってないわけでもない,ちょうどいいバランスだったなと。
葉山さん:
絵もまだできてなくて,「これから作り上げます」という段階だったんですよね。だから,光景とか雰囲気を意識して,完成した映像の中でキャラクターがどう動いているのかを想像しながら演じました。
竹内さん:
あと,今回,優希くんが収録にちょっと遅れてくれたので,いろいろ考える時間ができましたよね(笑)。
一同:
(笑)。
4Gamer:
きれいにオチましたね(笑)。ちなみに,映画はご覧になりましたか。
葉山さん:
僕は試写会で観ました。ナゴヤとしては,First Stageで敗退だったら「普通に悔しかったな」でそのまま映画を見続けられるんですけど,せっかく勝ち上がったあとにSecond Stageで負けるというのは,かなり悔しくて「あー!」ってなってしまうというか(笑)。
でも,バトルのあとに敗退した側のセリフや表情が,すごく丁寧に演出されているんですよね。僕が観たとき,ナゴヤはSecond Stageで敗退でした。そういうシーンを見ると,勝利したチームに敗退チームの想いが託される様子が描かれていて,悔しいけど最後まで見続けた先に,「ヒプマイ」らしい表現をすると,“ピースフルな世界”が広がっているんですよ。
そういう部分はぜひ観てほしいなと思いましたね。
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4Gamer:
投票のドキドキ感って,すごく独特でしたね。
葉山さん:
そうですね,10秒ですからね。
竹内さん:
そんなに短いんだ!
榊原さん:
映画の映像にカウントダウン画面が出て,そのタイミングで投票するってことですよね。
葉山さん:
そうそう。結構そういうハラハラした感じとかも,やっぱりインタラクティブ,体験型ならではなんだろうなと思います。リアルな感情を抱ける,本当にナマモノ映画。
今は応援上映とかもありますけど,それらのさらに先を行った作品なんだろうなと思いますね。
4Gamer:
榊原さんと竹内さんは,映像を観ていかがでしたか。
榊原さん:
個人的には,ナゴヤに限らず思わず「おぉ!」と言ってしまうようなエモいポイントが,すごく散りばめられているように感じました。それぞれの瞬間が「こういうスチルですよ」というような,ぐっとくる絵面がいっぱいあったし,掛け合いにもグッとくる場面がたくさんありました。
もちろんバトル結果によって物語が変わるんですけど,どう変わったとしても,どの展開になっても息つく暇がないなと。
4Gamer:
生き生きと動くので目が離せないというか,忙しい気がしました。
葉山さん:
忙しいですね。表情の変化とか細かいところは,何回も観ないと分からない!
榊原さん:
「そんなんなってるんや!」とか,「そんな! あぁ!」みたいな(笑)。注目の場面がいろいろありましたね。
竹内さん:
映像がとにかく丁寧に作られているなという印象がありました。一瞬しか映らないようなところでも,キャラクターが印象的な動きをしていたり,そういう細かい部分が多かったですね。
そこに僕らが録った新曲が乗っかって完成した映像を観ると,たくさんの人が関わって,こうやってステキに作ってくださっているんだというのがすごく分かるというか。まして映画は,制作期間が長いわけですから。僕らも2年前にセリフを録っていて,その長い期間を経て,こういう出来上がりを目の当たりにすると,すごく感動しますよね。
試写に行った葉山さんが投票して負けて,「本当に悔しい!」と言っていて,もうこれ,いち視聴者の声じゃないですか。
葉山さん:
本当に悔しいよ!
竹内さん:
そんな悔しさを噛み締めながら,その先のシナリオを観て「次こそは!」と思う気持ちにもつながると思いますし,自分の推しじゃないディビジョンの姿も,ものすごく丁寧に作られているんですよね。
曲もすごく良いものばかりだというのは,映画を観たら分かると思います。悔しい気持ちになることもあるかもしれないけれど,本当に全部を楽しんでほしいですね。
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4Gamer:
なかなかどこが勝つのか,自分の思ったとおりにいかないところもまた面白いですよね。
葉山さん:
人生ってそんなもん!(笑)
竹内さん:
人生は「ヒプノシスマイク」と一緒(笑)。
4Gamer:
そのとおりです! 今回,新曲は複数ありましたが全体的に印象はいかがでしたか。
葉山さん:
Second Stageで披露させていただいた曲は,本当にめちゃめちゃ熱いものを作っていただけたなと思っています。映像と合わせたときに,僕たちがこの歌詞やリリックを歌っていたとき以上の情報が入ってきて,本当に凄まじい力を感じました。言葉の力がとにかく強い曲だなと,僕は思っています。
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竹内さん:
「こんなの聞いたら,映画館でジャンプしちゃうよ!」というような,とにかく盛り上がる曲なんですよ。歌詞の内容もすごく強かったですし,僕はサビがすごく好きなんです。「お前の目に映る孤独を抱きしめ このまま離さないぜ」という歌詞があって,あの部分はナゴヤのメンバーに獄が加わってからの関係性を見事に表現しているなと感じました。そこがとくに好きなポイントですね。
榊原さん:
バトルだけど,相手を叩き潰すとか,ひれ伏させるというよりも,どの曲も「俺たちが上に行くぜ!」という感覚がすごく強いなと感じました。この感覚を言葉にするのは難しいんですが……。「俺たちが上に行く,だって俺たちはもう最強の俺たちだから」という気持ちが,どのチームにもあるというか。
だからこそ,どのバトルでもポジティブに戦えているんですよね。その雰囲気がすごく楽しくて,個人的にはすごく良かったです。
4Gamer:
劇場でぜひ体感していただきたいですね。最後に,映画を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
葉山さん:
制作陣が長い時間をかけて,じっくりと愛情を込めて作ってくださった作品です。ファイナルディビジョン・ラップバトルと銘打っていますが,今回のバトルは単に勝敗を決めるだけではないと思っていますし,僕たちもキャラクターに愛情を込めました。絵や曲,皆さんが目にするすべてのものに,とにかく強い想いが込められています。
僕も勝敗に一喜一憂しながら観させていただきましたが,「ヒプマイ」が目指している世界を観て,聴いて,感じ取ってもらえたらうれしいです。ぜひぜひ,何回でも楽しんで劇場に足を運んでください! よろしくお願いします。
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榊原さん:
本当に見どころが散りばめられまくっています。観ていて,「この2人の関係に思い入れがある人が関わらないと,こうはならない!」みたいな瞬間がたくさんありました。
そういう節々から,「この作品を好きな方々が作ってくださったんだな」という感覚が伝わってきました。そのおかげで,最初から最後まで注目ポイントまみれで,片時も目が離せない作品になっていると思います。ぜひ,隅から隅まで,そして最初から最後まで画面を観て,声を聴いて楽しんでください!
竹内さん:
日本初のインタラクティブ映画で,投票に参加できる作品なので,スクリーンをとおして会場にいるような没入感を味わえる映画になっていると思います。投票の結果が,自分の望む展開であれ,そうでなかったとしても,本気で喜び,本気で悔しがってほしいですね。
展開は48通りありますが,自分のお気に入りのシナリオを目指して何回も観てもいいですし,すべてコンプリートするのも楽しいと思います。楽しみ方がたくさんある映画なので,何度でも楽しんでほしいですし,僕も公開後に観に行くつもりです。
もし僕を見かけた人がいたとしても,僕は気にせず,自分の推しのディビジョンに全力で投票してください(笑)。
一同:
(笑)。
葉山さん:
映画館に行くとき,名札をつけたほうがいいんじゃない?
竹内さん:
全身紫色にします! ……嘘! 普通にひっそり行くよ(笑)。いやもう,本当に僕もすごく楽しみにしているので,良かったら一緒に楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします!
4Gamer:
ありがとうございました!
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――2025年1月26日収録
[インタビュー]日本初のインタラクティブ映画! 「ヒプノシスマイク」ヨコハマキャストが語る“熱い絆”と推しを勝たせる劇場体験とは?
![[インタビュー]日本初のインタラクティブ映画! 「ヒプノシスマイク」ヨコハマキャストが語る“熱い絆”と推しを勝たせる劇場体験とは?](/games/789/G078918/20250207023/TN/008.jpg)
2025年2月21日に劇場公開予定の映画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」のキャスト陣へのインタビューをお届けする。話を聞いたのは,ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」の駒田 航さん,神尾晋一郎さんだ。
【映画 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』作品概要】
●INTRODUCTION
2017年9月に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”
総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが「イケブクロ・ディビジョン」「ヨコハマ・ディビジョン」「シブヤ・ディビジョン」「シンジュク・ディビジョン」「オオサカ・ディビジョン」「ナゴヤ・ディビジョン」の6チームに分かれ、熱いラップバトルを繰り広げる。
バトルを彩るラップミュージックには、日本のヒップホップシーンを牽引するラッパー・トラックメーカーがクリエイターとして参加。様々な楽曲を声優が演じながらラップすることにより、音楽を軸に各キャラクターのストーリーが展開していく。
また“ヒプノシスマイク”では、キャラクター性の強い音楽と、物語性の強い音声ドラマを原作として、コミック、アプリゲーム、舞台、アニメなど、様々なメディアミックスも行っている。
●What’s the MOVIE
『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』は、日本劇場映画〝初〟となる<インタラクティブ映画>です。スクリーン上で繰り広げられるラップバトルの勝敗は、映画館内の観客の投票によって決まります。
投票はスマホアプリを通じてリアルタイムで行われ、投票数が多かった選択肢に沿ってストーリーが進行します。観客ひとりひとりの選択で、上映回ごとに展開や結末が変わる…日本映画史上初めてとなる参加型映像体験をお届けします。
●CAST
Buster Bros!!! 山田 一郎:木村 昴、山田 二郎:石谷春貴、山田 三郎:天﨑滉平
MAD TRIGGER CREW 碧棺 左馬刻:浅沼晋太郎、入間 銃兎:駒田 航、毒島 メイソン 理鶯:神尾晋一郎
Fling Posse 飴村 乱数:白井悠介、夢野 幻太郎:斉藤壮馬、有栖川 帝統:野津山幸宏
麻天狼 神宮寺 寂雷:速水 奨、伊弉冉 一二三:木島隆一、観音坂 独歩:伊東健人
どついたれ本舗 白膠木 簓:岩崎諒太、躑躅森 盧笙:河西健吾、天谷奴 零:黒田崇矢
Bad Ass Temple 波羅夷 空却:葉山翔太、四十物 十四:榊原優希、天国 獄:竹内栄治
言の葉党 東方天 乙統女:小林ゆう、勘解由小路 無花果:たかはし智秋、碧棺 合歓:山本希望
●STAFF
原作・音楽プロデュース:EVIL LINE RECORDS
キャラクター設定原案・世界観設定:EVIL LINE RECORDS・百瀬祐一郎
監督:辻󠄀本貴則
脚本:百瀬祐一郎
キャラクターデザイン:Kazui
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:TOHO NEXT
製作:ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie 製作委員会
コピーライト:(C)ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- Movie
映画特設サイト:https://hypnosismic-movie.com/
映画公式X @hyp_mv (https://x.com/hyp_mv)
- 関連タイトル:
ヒプノシスマイク-Dream Rap Battle-
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ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-
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ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-
- 関連タイトル:
ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period
- 関連タイトル:
ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 2nd period
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- 声優:駒田 航
- 声優:榊原優希
- 声優:竹内栄治
- 声優:葉山翔太
- 編集部:さがさん
- ライター:Rin
- カメラマン:永山 亘
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(C)Dazed CO.,LTD./ODD No.・KING RECORD Co.,Ltd.
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(C)IDEA FACTORY / ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-製作委員会
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