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プレイレポート
「モンスターハンターワイルズ」第2回オープンβテストの前半が,バチバチイケジョを作り出したキャラクタークリエイトで終わってしまった懺悔の話
今回,編集より第2回オープンβテスト(前半は2月10日に終了)が実施されるから,そのプレイレポを作成してほしいという依頼があり,この原稿を書いている。なお,第2回オープンβテストは,2回に分けて実施され,その後半は本日2月14日12:00から2月18日11:59まで行われる予定だ。
※2月14日16:00追記。初出時,第2回オープンβテストの日程に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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だが,この話をもらって筆者は思った。「いや,もうレポいらんでしょ。超国民的タイトルでみんな知ってるし,気になる人は自分でプレイしますよ」と。
ゲームとしては,いわゆる“モンハンらしさ”を存分に味わいつつ,従来の作品で指摘されていた箇所や,細やかな部分に手が届く仕上がりなのは,すでに第1回オープンβテストを遊んだプレイヤーならお分かりのはず。もちろん,本作がシリーズ初プレイという人でも存分に楽しめる仕上がりだ。
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確かに第2回オープンβテストでは,本作で再登場を果たす「毒怪鳥ゲリョス」の討伐や,メインモンスターの「アルシュベルド」の狩猟が可能になっている。とはいえ「モンスターを狩猟する」という,ゲームの根本的なサイクルは変わっていない。そして時間の都合上仕方ないが,第1回オープンβテストからの改善点は反映されていない。
何をフックにして記事を作成しようか……と悩みながらゲームを起動したのだが,結論から言うと,筆者はオープンβテスト期間中,“ほとんど”モンスターを狩猟できなかった。モンスターと血を刃を交える熱いバトルの代わりに,海外ブランドやVOGUE JAPANのサイトを閲覧し続け,ひたすらInstagramを漁り,画像検索をし,本棚からは映画のパンフレットを引っ張り出していた。
これは3日間にわたって「キャラクタークリエイト」という最高難度コンテンツに挑み続けた,1人のハンターの戦いの記録である――。
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いいか。俺はここ(画面)を油田とする
さて,まずはこれを見てほしい。
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バチバチにイケてる爆イケ美女だ。イカれたクールさと隠し切れないキュートさを内包し,周囲をハッピーにする空気を振りまいている。まさに幸福が溢れる油田である。これは過去作「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(以下,アイスボーン)における,筆者のキャラだ。
ちなみに彼女,もともとは筆者の恩師である,とあるイケオジをモデルにしたイケオジキャラだった。世間では某モビルスーツ映画に登場する緑髪イケオジが人気を博しているが,その系譜だ。
筆者はキャラクリができるゲームでは,まずイケオジを作る。そして気に入ったイケオジができれば,そのままイケオジでプレイするケースが多い。若いイケメンキャラは苦手だ。あまりの現実との差に嘆き,全身の穴という穴から血が噴き出し,魂がどこかへ行ってしまうためである。
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そもそも筆者はどうあがいても美少女にはなれないし,イケメンになるのも難しい。ただ,努力をすれば,今後のアップデート次第でイケオジにはなれるかもしれない。年の初めの親族大集合で「お年玉をもらったら用済みおじさん」から,「何をしてるか分からないオモシロおじさん」になれる可能性は残されているのだ。
筆者の恩師も若いころは遊び回っている時期があったそうで,遊び人軍団の中で「キャバレンジャー・ブルー」と呼ばれていたそうである。筆者もゲームの中では遊び回っているので似たようなものだろう。そんなイケオジになれるかもしれないという微かな希望こそ,筆者の心を感情移入させる大きな要因となるのだ。
話を元に戻そう。ではなぜ,イケオジからイケジョに変わってしまったのか。それは,とある女性用装備(下記画像)が,筆者の癖にクリティカルヒットしたからだ。見つけるや否やすぐに女性キャラへキャラクリをし直した。人間なんてそんなものである。
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そんな経緯でイケオジはイケジョに変わった。感情移入はできなくなったが,画面がイケジョに占領されるのも悪くない。ちなみに,パッチリとした目,スラリと天を目指す鼻筋,風に身を任せてなびくサラサラヘアーは,筆者の古くからの友人がモデルである。
アイスボーンのときは誘惑に負けてしまったが,今回は事前情報はまるでないし,イケオジを作成しようとキャラクリエイトに取り掛かったのだが,「ちょ待てよ」という声がどこかから聞こえてきた。
長年ゲームを遊んでいるとなんとなく今後の展開が読めてくることはないだろうか。同じ失敗をして,そういえば前にもこんなことあったなぁなんて思うのはゲーマーあるある話だろう。
そのとき見えたのは,近い未来,また癖に刺さる女性用装備を発見し,キャラクリエイトをやり直す筆者の姿だ。もちろん,こんなのはただの妄想に過ぎない。しかし見えてしまったからには選択肢が生まれてしまったのは確かだ。イケオジでいくか,イケジョでいくか……。
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悩んだすえ,筆者は自分の直感を信じた。俺はイケジョで旅をし,画面を幸福の油田にする。誰かの正しいより,誰かの好きより,誰かの嫌いより,己の針の振れを信じて生きていく。今までも,そしてこれからも。
我作る。ゆえに我あり
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本作のキャラクリは,先に紹介したアイスボーンに負けず劣らずのレベルで,非常に自由度が高い。各種SNSで「ワイルズ キャラクリ」などで調べれば,かわいい・かっこいい系のキャラはもちろん,著名人の再現,はたまたネタに突っ走る姿まで,多種多様なキャラを見られる。
実際にキャラクリ画面を見てみると,合計24種の初期プリセットモデルがある。このモデルから調整を加え,自分好みに仕立てていくのが基本的な流れだ。
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プリセットにもさまざまな容姿のハンターがいて,「どんな過去があったんだろう」などと想像するだけでも楽しい。中にはロックすぎる見た目のモデルもあるが,キャラクリの自由度の高さを示しており,大変好ましい。幅広いプリセットを見て,リアルからファンタジー風までなんでもいけるのかと驚くプレイヤーもいるだろうし,イマジネーションが刺激され,キャラクリに熱が入ることだろう。
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ここで「夏上シキのワンポイントレッスン」のコーナーを挟みたい。「モデルプリセット」を選択後,詳細設定を選択することで細やかなクリエイトが行えるようになるが,ここでまず「化粧・ペイント」の項目をチェックしてみよう。
なぜかというと,我々の世界でいう“コスメ”に相当するペイントが,デフォルトで使用されているケースがあるためだ。このまま各パーツをいじると,違和感がつきまとうことになるので,最初に消去することをおすすめしたい。どんなキャラクリを目指すにしろ,まずはスッピンだ。メイクは人を引き立たせるものであり,主役ではない。
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続いてはキャラクリ時に顔全体を調整するときは髪型をスキンヘッドや,顔全体が露出するものにすることをおすすめする。好きなヘアスタイルを最初から選択してもいいが,それに合わせてキャラクリするとほかの髪型にした際に,全体のバランスがおかしくなることがあるからだ(とくに前髪,サイドのボリュームがあるヘアスタイルでなりやすい)。
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さて,ここからは各パーツを調整してキャラクリを行っていくわけだが,漠然と作成しても自分好みのキャラを作るのは難しい。それであれば,理想のモデルを先に探して,それに寄せていくのがいいだろう。
この場合は,とにかく理想に近いモデルの画像を集めまくるのが手っ取り早い。モデルが現実の人物であれ,ゲームやアニメのキャラであれ,脳内のイメージを信用するよりも,実際の画像を見たほうが細かい部分まで再現しやすいからだ。
筆者が「海外ブランドやVOGUE JAPANのサイトを閲覧し続け,ひたすらInstagramを漁り,画像検索をし,本棚からは映画のパンフレットを引っ張り出していた」と述べたのはこのためだ。
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さまざまな角度,表情の写真を集めて「骨格のイメージ」を作っていくのが大事なプロセスとなる。特殊メイクなどをしていない場合,メイクやヘアスタイル,ファッションで雰囲気は変わるが,その人をかたち作る「顔の骨格」だけは変わらない。
今回は「ストレートにかっこいいハンター」に全振りしたかったため,シャーリーズ・セロンさん,ティルダ・スウィントンさん,ケイト・ブランシェットさんといった銀幕の名俳優たちをエッセンスに取り入れた。クールだけど口角がちょっと上がっている感じ,セロン姐さんっぽいでしょ。
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「あーでもないこーでもない」と睨めっこをしていると,あっという間に時間が過ぎていく。ビューオプションからライティングを変えてみたり,表情を動かしてみたり,とにかくいろいろと試してみた。
ここからは「実際に動かす」フェーズに入るのだが,顔がクローズアップされているキャラクタークリエイト画面と,かなり“引いて”キャラクターを見ることになるゲーム画面では,受ける印象は確実に変わってくる。
とくに筆者が調整を重ねたのは,瞳のサイズかもしれない。クリエイト画面ではちょうどいいと感じても,実際のゲーム画面だと小さく見えて,眼力が欠けてしまう。瞳のバランスを変えると目の周りがすべて気になるようになり,そこを変えれば顔全体が気になりだし……そんな流れで無限ループにハマってしまう。
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「化粧・ペイント」も難しく,想像以上にトーンが暗すぎたり,発色がよくなかったり,ビミョーにズレていたりと,微調整を繰り返していくのだ。もちろん,使っているディスプレイなどにも左右されるので,各々の正解も,目指すべき答えも違うが,すべては自己満足である。
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分かってもらえる人には分かってもらえると思うが,とんでもねぇ時間を注いだキャラにはめちゃくちゃ愛着が湧いてくる。動いてるだけで泣けてくんの……。
ちなみに余談だが,男女関係なく美肌にしたい場合,「化粧・ペイント1」で顔全体を覆うペイントを選択し,キャラの肌の色に近いカラーを設定。数値を光沢0,メタリック1,透明度を90前後で調整をすると,シミなどが吹き飛び,まるで赤ちゃんのようないい具合の美肌になってくれた。合計3つしかない貴重な項目の1つを消費することになるが,念のために記しておく。
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そして幸福の油田が生まれた。ワイルズの地は満たされ,光り輝く
一進一退,3日間にわたる睨めっこが続いた。その結果がこちらだ。
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キャラクリキャラクリキャラクリ!!!!!!
幸福の油田だ!!!!!!
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バチバチにかっこいいではないか。1時間くらい悩んだボイス(音程)も最高にハマっている。声にならない「うむ」という頷きだけで飯が食える。「研ぎ石を使わなくては……」超イケボだ。かっこよすぎる。ボウガンを使ったら「リロード! カバーしろ!」とか言ってくれるんだろうか。言わなくても脳内で再生するからいいんだけど。
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相棒のオトモとともに,チャタカブラなるドデカガエルを颯爽と狩猟し,ムービーシーンを最高に楽しむ。時はすでに最終日の2月10日である。
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キャラクリも無事終わり,チャタカブラを狩猟したところで,筆者は一旦休憩とご機嫌にキッチンへ向かった。そしてちょっと遅めの朝ごはんを食べ終え,機嫌よくPCの前へと戻り,あとはレ・ダウでも,ゲリョスでも,アルシュベルドでもなんでもこいと思っていたのだが……。
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結論。あまりにキャラクリに時間を使いすぎると,新要素どころか,モンスターをハントできなくなる。だがこれでいい(よくないです)。
しかし,そんなうっかりさんのためなのか,本日(2月14日)12:00から2月18日11:59まで,第2回オープンβテストの2週目が開催される。製品版で入手できる参加特典ももらえるし,今回ハマりにハマったキャラクリも引き継げるので,気になる人はぜひ参加してほしい。プレイフィールを確かめたい人ももちろんのことだ。今度こそ,筆者もちゃんと狩猟にいこうと思う。
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- ライター:夏上シキ
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