［gamescom］初公開された「Monster Run」は，何百人もの人間たちと戦う巨大モンスターの物語

　ドイツのケルンで開催されたgamescom 2023で制作発表が行われた「Monster Run」は，エストニアのInteractive Fateが開発を進めるPC向けアクションRPGだ。パブリッシャのIceberg Interactiveブースで本作をチェックしてきたので，ゲームの内容をお伝えしたい。


　「Monster Run」は，中世ヨーロッパ風の世界を舞台に，平和に暮らしていた森に侵入してきた人間たちに怒りを爆発させた，クロヒョウのような大きなモンスターとしてプレイするというゲームだ。くつろいでいたり，隊列を作って待ち構えたりしている何百人もの人間たちに襲いかかり，大きなカギ爪で血祭りにあげていく。


　Interactive FateのCEOでゲームデザイナーのエドウィン・イードマ（Edvin Aedma）氏によれば，ゲームシステムは，行けるところまで進んでいくベルトスクロールアクションと，「Vampire Survivors」で人気が確立した「Bullet Haven」をミックスしたスタイルだという。
　「ゾンビと違って人間はバカではなく，さまざまな戦術を使ってくる」そうで，プレイヤーに突進してきて玉砕するわけではなく，多くの敵は一撃では倒せないように調整されている。敵兵士には66種類ものタイプが用意されており，巨漢の重装兵など，一筋縄ではいかなそうなボスキャラクターも登場する。


　また，ステージに散らばっている人パンや肉，チーズなどを食べることで，モンスターが成長して巨大になり，火を吹いたり爪から毒を出したりするといった，RPG的な成長要素も用意されている。
　食料には，食べれば酔ったように画面が揺れる酒になりかかったブドウや，なんらかの能力を一定期間授けてくれるマッシュルームなど，ユニークなものも追加していくとイードマ氏は述べる。なお，モンスターは，ずっと動き回っているとスタミナが減り，ハアハアと肩で息をするようになるため，たまに休息をとることが必要。凶暴なだけではないモンスターには，愛着がわきそうだ。


　「Circle Empires」や「Shortest Trip to Earth」など，個性的なゲーム作りに携わってきたイードマ氏だが，「Monster Run」は，開発を始めてまだ8か月ほどしか経っていないという。現時点では，ゲーム音楽を作るか，それとも風の音などの環境音を前面に出すかを考えている最中で，発売までにはかなりの時間がかかりそうだ。気になる人は，Steamのストアページでウィッシュリストに登録し，続報をフォローしておこう。

エストニアのベテラン開発者で，茶目っ気もたっぷりなInteractive Fateのエドウィン・イードマ氏

「gamescom 2023」公式サイト

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