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[プレイレポ]現代社会の問題に焦点を当てるホラー作品「UNFOLLOW(アンフォロー)」。“静”と“動”のホラー体験が楽しめる体験版を配信中【PR】
※本作は開発中のため,製品版と内容が大きく異なる可能性があります。
※画像は最新ビルドのものであり,体験版の内容とは異なります。
Steamの「UNFOLLOW」ストアページ
本作の物語は,主人公の「Anne」が見知らぬ家で目を覚ますところから始まる。どのくらい気を失っていたのか,なぜここにいるのか,何も覚えていないAnneは,家を探索する最中に,唯一見覚えのある有名なYouTuber「Akidearest」に助けを求められる。Anneは彼女を救うため,手がかりを探しに行く。
Akidearestという女性は,現実で実際に活動しているYouTuberで,彼女以外にも「Knitecoser」「Rachel and Jun」「Sharla in Japan」「Elisa True Crime」など,世界中からインフルエンサーが登場するそうだ。さらに,初期で言語対応されるインターナショナル版とイタリア版で,出演するインフルエンサーが変化するというから驚きだ。
また,サウンドにもこだわっており,ゲーム中の楽曲はTWICEやITZY,倖田來未さんなどの楽曲も手がけたShorelle氏とSebastiano Serafini氏が製作しており,サウンドトラックの配信も予定しているとのこと。
ゲームを開始すると,辺りが暗すぎて探索できないということで,まずは懐中電灯を探すことに。本作の操作方法は,W/A/S/Dでキャラクターの移動,マウスで視点の移動と,一般的な一人称視点ゲームの操作と同じだ。また,アイテムを調べる,使用するといった動作はマウスのクリックで行えるため,直感的に進められる点も良かった。なお,懐中電灯のオンオフはキーボードの「F」になっているので,そこだけ注意しよう。
家の中を探索して懐中電灯を見つけると,暗くて進めなかったエリアに進めるように。そして今度は洗面台の排水溝に引っかかっている鍵を発見した。このままでは取れないので,さらに探索を続けて鍵を取るためのアイテムを探しに行く。
このように,基本的にゲームの進行は「探索してキーアイテムを見つけ,適切な場所で使用する」とシンプルに作られているので,しっかり探索していれば詰む場面はまずないだろう。舞台は家,学校,病院などさまざまなロケーションが用意されているとのこと。体験版では1章にあたる“家”の探索を楽しめる。
しかし,ただ不気味なロケーションを探索するだけで終わるほど,本作のホラー要素は甘くない。
鍵を取るためのアイテムを探しに行こうとすると,周囲の様子が急激に変化し,同じ場所のはずなのに,どこか違う世界へ飛ばされてしまったような雰囲気へと変化する。とにかく鍵を取る道具を探すため,ひとまず地下の倉庫へ進むことに。
そして倉庫でドライバーを見つけ手に取った瞬間,黒装束を纏った“何か”が突然現れた。その“何か”はプレイヤーを追いかけてくるうえ,当然ながら捕まるとゲームオーバーだ。幸いプレイヤーの速度よりは遅いようなので,移動し続ければ追いつかれることはない。地形をうまく利用してなんとかして逃げ切ろう。
そして,本作に登場する“何か”はこの黒装束だけではない。その後の探索では,筆者も思わず声を上げてしまうような異形の存在も登場した。プレイヤーを追いかけるタイプの存在ではなかったものの,あまり近づきたい見た目ではなく,出現時にはやや鳥肌が立ってしまった……。
その後もいくつかのキーアイテムの探索と使用を繰り返し,とある部屋に入ると,そこは学校の教室と思しき場所に繋がっていた。薄々感じてはいたものの,どうやらこの世界は現実ではないようだ。教室のホワイトボードには,主人公がかつて経験したと思われる,クラスメイトたちによる罵詈雑言が綴られており,ここで体験版は終了となった。
最初にもお伝えしたが,本作は単なるホラー作品というだけでなく,いじめやソーシャルメディアが与える影響など,現代社会における問題をテーマに扱っているという。体験版のラストシーンから,次なる舞台となる学校では,そういったテーマに深く関わっていくことがうかがえる。
このように本作は,じっとりとした不気味な空間を探索する“静”のホラーと,得体の知れない存在に追跡される“動”のホラーの両方を楽しめる。ただ,どちらかというと前者のような“静”のホラーが中心になっているようで,体験版の範囲,かつ筆者の体感だが,ジャンプスケア要素はほぼ無く,探索が多めの印象だった。
PC版「UNFOLLOW」は2023年Q3にSteamでの配信を予定している。今のところ日本語への対応は予定されていないが,ゲーム進行自体はシンプルに作られており,英語が読めなくてもホラーゲームとしては十分楽しめた。本稿を読んで面白そうだと感じた人は,ぜひ体験版に触れてみてほしい。