11 bit studios，「The Thaumaturge」を発表。歴史に忠実な世界観に超常現象が絡むターン制RPGの新作

　11 bit studiosは，Fool’s Theoryが開発するターン制RPG「The Thaumaturge」の制作を発表し，アナウンストレイラーを公開した。

「The Thaumaturge」公式サイト

　「The Thaumaturge」の舞台となるのは，ロシア帝国の圧政に苦しむ1905年のワルシャワだ。軍人や商人，そして古くから街に住みつく市民ら，多種多様な民族や価値観が存在し，信念や利害が対立する当時のワルシャワが，「Unreal Engine 5」によって細かく美しく表現されている。上流階級の豪華絢爛なパーティが催され，貧民街では強盗が歩き回るなど，当時の様子を細かく再現したという。


　そんなワルシャワで人目を避けて活動するのが，現実世界と闇の間の超自然的な裂け目にいる悪霊サルーター（Salutor）を操り，その力を思うがままに操る超常能力者のソーマタージ（Thaumaturge）たち。彼らは，人間の正直な気持ちや密かな願望のほか，その人の恥ずべき秘密や不安などを感知でき，サルーターにそれらを食わせることで，人々の意志を変え，周りの世界を変化させていくことができる。プレイヤーは，自分の道徳観に沿った行動を続けて，街の未来を変えていくことになる。


　インディーズ作品のパブリッシングも行う11 bit studiosの理念である「有意義なエンターテイメント」にふさわしいモラルチョイスを前面に押し出した作品で，当時のワルシャワに実在した人物も登場するなど，複雑な東欧史とダークファンタジーの融合が試みられているようだ。現段階では，これ以上の詳しいゲームシステムや日本語化の予定などについては明らかになっていないものの，気になる人はSteamやEpic Gamesストア，GOG.comでウィッシュリストに登録し，続報を楽しみにしよう。