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[プレイレポ]重ね合わせた写真の風景に入れる。四次元に迷い込んだようなゲームシステムが斬新な「Viewfinder」に注目!
スコットランドのSad Owl Studiosが開発を手がける本作は, 一人称視点のアドベンチャーゲームで,シンプルな画面構成ながら,驚くようなギミックが組み込まれている。それを実際に体験してみることで分かった,本作の不可思議なゲームシステムを本稿にてレポートしよう。なお,今回はPS5版をプレイしている。
画面に映るのは爽やかな青空が広がるリゾートの庭園のような場所だが,そこには自分以外は誰一人存在せず,その周囲から外には出られないというちょっと不思議な世界だ。プレイヤーが行ける範囲のどこかに1枚の写真が置いてあり,これがこの世界で先に進むためのカギとなっている。
写真にはどこかの風景の一部が写っていて,コントローラのL2ボタンでこれを目の前にかざすことができる。そしてR2ボタンを押すと音もなく写真の風景が目の前の風景に実体化され,しかもそこに移動することができるのである。公式サイトではこのシステムを“写真に「命を吹き込む」”と表現している。
例えば以下の画面の例であれば,足場が途切れているところに橋のような風景が写った写真を重ねてそれを実体化すると,そこに写真の橋ができ,渡れるようになる。高いところに行きたいとき,建物の壁の写真を斜めに置くとそれが坂道として実体化され,上に行けるようになるといった具合だ。
ちなみに間違ったところで実体化してしまった場合でも,○ボタンを押すことで時間を一定の場所まで巻き戻すことができるので,場所や写真の角度などを調整しながら進めることが可能だ。
試遊の後半では,写真ではなく,子供が書いたような絵や絵はがきのようなイラスト,あるいはファンタジーのゲーム画面らしきスクリーンショットも登場。こちらはなんとその中の世界に入れてしまう演出が施されていたことにも大いに驚かされた。
ゲーム内の要所には「テレポーター」という施設が設置されていて,そこに立つと次のエリアに行けるようになっている。写真を使った移動はこのテレポーターがある場所への行くことが主であった。このテレポーターを起動するためのバッテリーを手に入れるために,写真に写ったバッテリーの置かれた風景を実体化するといった,謎解きの要素も含まれていた。
平面だったものがシームレスに立体化し,そこに何か特別な演出も挿入されず,効果音も鳴らないことが,奇妙な感覚を増幅している。元の場所に物体がある場合はその部分が削り取られるように消えてしまったり,写真の角度を変えることで建造物があり得ない角度で実体化されたりと,四次元空間を移動しているようで,プレイし続けると脳がバグってくるような感覚が実に斬新であった。
トレイラーを見ると,インスタントカメラで撮った写真やSNSにアップされた写真,壁に描かれただまし絵が実体化するなど,シチュエーションは多数用意されているようで,そちらも楽しみとなった。
本作の体験版は6月から配信されており,本編の発売も7月19日に迫っているので,ぜひこの不思議な体験を味わってほしい。
PS5版「Viewfinder」体験版配信ページ
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(C) 2022 Sad Owl Studios. Published by Thunderful Publishing AB
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