企画記事
「結合男子」志献官たちの敵勢力,人型デッドマター“ミラーズ”の謎に迫る。救国の英雄,敬愛する兄,約束を交わした親友,そして――
スクウェア・エニックスより発売中の「結合男子」(Nintendo Switch / iOS / Android)は,50日後に滅びの危機に瀕した世界を救うため,個性豊かな志献官(しけんかん)たちと共に戦う友情結合シミュレーションアドベンチャーだ。先日(2023年8月17日)公式サイトにて,敵勢力・人型デッドマターの「ミラーズ」のビジュアルと担当声優陣の情報が公開され,彼らのことが気になり始めたという人も多いことだろう(関連記事)。
本稿では,謎に満ちたミラーズの謎に迫る掘り下げ企画をお届けする。物語の真相には触れていないが,本編終盤までの内容を記載しているので,できるだけ1周クリア後に読むのがおすすめだ。
世界を蝕む,デッドマター
本作の舞台は,万物を呑み込み同化する暗黒の絶対虚無“デッドマター”によって,全球完全侵食(世界消失)まで残り50日となった世界だ。デッドマターに侵食された場所は元素の反応が止まり,時間も意味を持たない空間となる。そのため,通常の人間は生きることができない。
この侵食により多くの国と政府機能が失われたが,残された人々は再生と復興をめざし,特別防衛国家として「結倭ノ国」(ゆわのくに)を建国する。
そして舎密防衛本部(せいみぼうえいほんぶ)を組織し,元素の力を司る志献官たちを育成,編制して,人々が暮らす首都「燈京」(とうきょう)を守りながら,デッドマターの脅威に立ち向かうようになった。
各地の再生作戦で対峙するデッドマターは強力であり,拠点とする土地によって姿や形もさまざまだ。なかには精神に影響を与えるタイプや,多くの志献官を犠牲にしてもなお討伐できなかった相手も……。
舎密防衛本部は長年劣勢を強いられてきたが,志献官同士の絆を結びつけ,力を引き出す結合術を使う触媒の志献官「媒人」(なこうど/プレイヤー)が見つかる。全滅したと思われていた媒人の登場で,戦局は大きく変わりつつあった。
しかし,燈京の人々のなかには,絶望的な状況により,デッドマターこそ救済であるという世紀末思想に囚われる者も出始めている。さらに複雑な事情から燈京で暮らすことができず,ウツロ街と呼ばれる危険と隣り合わせの無法地帯で暮らす住人たちもおり,対デッドマターの問題ばかりでなく,人間社会でも多くの問題があるようだ。
人の姿をした謎多きデッドマター
「ミラーズ」の目的とは――
ミラーズは人間の姿をしたデッドマターのことで,これまでも数例確認されていたが,一部の志献官のみが知る極秘事項とされていた。媒人の見た不吉な夢がきっかけで,司令代理の鐵 仁武(CV:濱野大輝)が若い志献官たちへの情報開示を決定した。
仁武は,志献官が賦活処理によって元素と魂を結びつけて共鳴するように,何らかの理由でデッドマターと人魂が共鳴してしまった存在だと推測している。
天空王 九慈
(そらたか くじ/CV:森川智之)
最初の志献官だと語るミラーズある作戦で志献官たちが遭遇した人型のミラーズで,これまで対峙したデッドマターとは異なり,会話することが可能だ。九慈は自身が最初の志献官であり,敵対者ではないと話す。事実として天空王 九慈という人物は,燈京を再生させた教科書に載るほどの英雄として知られている。
しかし,ミラーズである彼の考えは,志献官たちと対立するものだった。元素「ウラン」の因子を持ち,その強大な力で志献官たちの前に立ちふさがる。
九慈は,記憶喪失である媒人の秘密を知っているようだ。終極の日と同じ日付を刻み続けるガラス管,未来予知のようなビジョンを見るなど,媒人もミラーズ同様に多くの謎を抱えている。その存在が,志献官たちの運命にどんな影響を与えるのか気になるところだ。
【U(ウラン)の特徴】
原子番号92番。名前の由来は同時期に発見された天王星(ウラヌス)に由来している。天空王 九慈という名は,元素番号や命名の由来をふんだんに取り込んだ,まさにウランの因子を持つミラーズに相応しいものだ。ウランは原子量が大きい元素で,その性質は九慈の元素術でも発揮され,志献官たちは苦戦を強いられることになる。
源 碧壱
(みなもと あおい/CV:木島隆一)
朔の兄である先代・水素の志献官水素の志献官である源 朔(CV:伊東健人)の兄。朔が心から尊敬し,彼のようになりたいと願っている存在。先代の水素の志献官であり,仁武も認めるほど優秀な人物だ。
本来の碧壱は職務のなかで殉職したのだが,何らかの理由でミラーズとして甦った。人間離れした色彩をまとっているが,美しい水色の目や,銀色をおびた髪から,朔と兄弟である面影が感じられる。
人間だったころの記憶が残っており,朔に優しく話しかけるが,デッドマターによる侵食のためか終極を望む言動をとる。
彼は,塩素の志献官である塩水流 一那(CV:岡本信彦)とも深い関わりがあるようだ。
やむを得ない事情から朔と一那で結合術を発動し,朔は碧壱と一那の間で起きた悲劇を知ることになる。何の説明もしない一那に,朔は負の感情を抱えてしまい……。一那は危うい言動もあるが無暗に人を害す人物ではないだけに,碧壱と何があったのか真相が気になるところだ。
【H(水素)の特徴】
碧壱という名前は,名門・源一族の長男であることと,水素の原子番号が1番であることに関係していそうだ。彼は優秀な志献官である朔が尊敬し,敵わないとすら思う人物だけに,強力な元素術を使うのではないだろうか。
礬里 藍参
(ばんり あいざ/CV:斉藤壮馬)
宇緑 四季のかつての親友ベリリウムを司る志献官,宇緑 四季(CV:古川 慎)の親友だった人物。デッドマターに取り込まれてミラーズとなった姿で,アルミニウムの因子を持っている。
彼は治外法権のウツロ街という過酷な環境にいたことから,自分たちに手を差し伸べてくれなかった世界そのものに強い恨みを抱いているようだ。また同じ境遇にあった四季に,ミラーズとなったあとも強い執着を抱いている。
四季にとっても藍参は忘れられない存在のようで,日ごろ庇護するように見守っている炭素の志献官,鍛炭 六花(CV:田丸篤志)にさえ,藍参に関する事柄について触れられることを拒む。
ある出来事がきっかけで,硫黄の志献官・清硫 十六夜(CV:安元洋貴)が,ウツロ街に精通していることが明かされる。そのため四季は,十六夜に対して不信感を持つようになり……。
【Al(アルミニウム)の特徴】
原子番号13。軽銀(けいぎん)や礬素(ばんそ)とも呼ばれている。周期律を利用して並べた周期表において,アルミニウムとベリリウムは,化学的性質がよく似た対角関係にある。本来なら元素と同じように,藍参と四季もよく似た仲のよい親友同士だったのだろうと思うと切なくなる。
日生 百冬実
(ひなせ もとざね/CV:立花慎之介)
志献官たちを待ち受ける最強の存在見た目も言動も浮世離れしており,デッドマターやミラーズのなかでも,特に異質な存在感を放っている。かなりの強敵となるので,百冬実戦は,万全の準備の準備をして挑もう。
また,百冬実は媒人と縁のある人物のようで,ある場面で対峙することになる。
【??の特徴】
百冬実が司る元素は,皆さんの目で確かめてほしいので,ここでは触れないでおく。彼の名前やその姿に,ヒントが隠されているのでぜひ注目してほしい。
強敵でありながらも,魅力的なキャラクターばかりのミラーズたち。彼らのファンになった皆さんにお伝えしたいことは,1周クリアしただけでは,全員に会えるとは限らないということだ。
本作には最大で45通りのルート,90以上のエンディングが用意されている(追加志献官を全員購入した場合)。通常版で共に戦える志献官だけでも,6通りの結合の組み合わせができ,ボリューム満点な物語が体験可能だ(通常版のみでも,ミラーズ全員に会えるのでご安心を)。
いろいろな志献官を結合させて,彼らの絆を深め,それぞれのルートをプレイして,登場人物たちの辿る物語を見届けてほしい。
関連記事
「志献官」の魅力をひも解く連載がスタート! 【「結合男子」志献官ファイル1】水素(H)酸素(O)炭素(C)ベリリウム(Be)な彼に注目
本日発売された友情結合シミュレーションアドベンチャー「結合男子」の短期連載企画がスタート! 本作に登場する「志献官」の魅力を,彼らがつかさどる元素やキーワードとともに紹介する。第1回は,水素(H),酸素(O),炭素(C),ベリリウム(Be)な「志献官」に注目!
関連記事
【「結合男子」志献官ファイル2】心を閉ざした窒素(N),自分らしく生きるリチウム(Li),寂しがり屋なフッ素(F)の志献官を紹介
スクウェア・エニックスより発売中のNintendo Switch版「結合男子」の連載企画【志献官ファイル2】は,窒素(N)の志献官「凍硝 七瀬」,リチウム(Li)の「浮石 三宙」,フッ素(F)の「舎利弗 玖苑」に注目していく。
関連記事
【「結合男子」志献官ファイル3】過酷な宿命を背負う鉄(Fe),破壊衝動を抱える塩素(Cl),本気を出せば最強?な硫黄(S)の志献官を紹介
スクウェア・エニックスより発売中のNintendo Switch版「結合男子」の連載企画【志献官ファイル3】は,鉄(Fe)の志献官「鐵 仁武」,塩素(Cl)の「塩水流 一那」,硫黄(S)の「清硫 十六夜」に注目していく。
「結合男子」公式サイト
「結合男子」ダウンロードページ
「結合男子」ダウンロードページ
(C) SQUARE ENIX
(C) SQUARE ENIX
(C) SQUARE ENIX