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[TGS2022]「X8(エックスエイト)」体験レポート。VRならではの動きを取り入れた新たなタクティカルシューターが登場
「ソード・オブ・ガルガンチュア」(PC / PS4)や「ALTAIR BREAKER」(PC / Meta Quest)で知られるThirdverseだが,本作は同社のUSスタジオが手掛けるVRタクティカルシューターだ。マルチプレイに対応しており,最大5vs.5のチーム戦が行えるという。
「X8」公式サイト
本作の舞台は,原因不明のデジタル大変動により,ヒーロー達が住まうさまざまなシューティングゲームが無へと分解されようとしている世界だ。それぞれのゲームのヒーロー達は自らの世界を修復するため,またその共通の起源とされるゲームエンジンを手にするため,競い合うこととなる。
タクティカルシューターということで,さまざまな能力を持ったヒーローが登場する。スピードで詰めて接近戦を挑む「シンヤ」や,味方を回復するガジェットを持った「サライ」など,今回のデモ版では6人のヒーローが用意されていた。残り2人はアップデートで追加予定とのことだ。
本作の特徴として,VRを活かしたジェスチャーによるスキルの発動がある。左手のトリガーを長押しすると,それぞれのキャラクター固有のスキルが表示され,その中から発動したいスキルに手を合わせると光の球体がいくつか表示される。その球体を光る順番に触れていくと,発動準備完了。最後にもう一度トリガーを引くことでスキルが発動できる。
動きはさまざまだが,例えるなら空中で円を描いたり,星を描いたりするような動きだ。球体の数も2〜3個のものもあれば5〜6個くらいのものもあったので,強力なものほど発動が難しくなっているのかもしれない。
なおスキルの内容は,単純にダメージを与える玉を投げたり,指定した範囲にダメージ床を設置したりといった直接攻撃するもののほか,相手の視界を奪ったり,足場としても使用できる壁を召喚したりなど,戦略の幅を大きく広げてくれそうな能力も揃っている。
残念ながらデモ版ではオンラインで遊べなかったが,代わりに6人のヒーロー達を自由に切り替えられる射撃訓練場で,スキルや銃器の試し撃ちをすることができた。一通りの銃は用意されていたので,会場に足を運ぶ予定の人は思う存分試してみるといいだろう。
本作の銃器の操作はリアル寄りで,ボタンでマガジンをリリース,肩のホルスターからマガジンを取り出し装着,その後コッキングをすることで装填される。一方,銃で狙う方向にはレティクル(照準)が表示されるので,その点はゲーム寄りのシステムだ。VRでの射撃は狙いをつけるのが難しいので,これはありがたいポイントと言える。実際に射撃場でいろいろと銃を撃ってみたが,レティクルがあるととても狙い易く,対人戦はかなりスピーディな試合展開になりそうだった。
なお今回のデモは射撃場のみだが,製品版ではエクスコラボレーターと呼ばれる起爆装置を設置・起爆する攻撃チームと,それを阻止する防御チームに分かれる試合が楽しめるとのこと。
近年は,ライアットゲームズの「VALORANT」などの影響もあり,タクティカルシューターというジャンルに興味を持つ人も多そうなので,VRでプレイするこのジャンルがどういった展開を見せるのか,今後が楽しみだ。