2022年9月15日から18日にかけて,千葉県幕張市で開催された東京ゲームショウ2022で,新作スマートフォン向けアプリ
「バトルロイヤル麻雀」(
iOS /
Android)の映像出展が行われた。最初にタイトル名を見て,「麻雀牌や点棒を投げつけるゲームなのかな」「100人が生き残りを賭けて戦うのかな」などと勝手に想像していたのだが,実際に見てみると意外と(?)ちゃんとした麻雀ゲームだったので本稿で紹介しよう。
本作は短時間でも楽しめるように作られた,四人打ち麻雀のオンラインゲームである。では,いったいどこが短時間なのかというと,各プレイヤーの
持ち点が8000点と極端に低く設定されているのである。そしてハコテン(持ち点がマイナス)になったプレイヤーは即退場となり,その後はCPU操作で対局が続行する。
ランスロットの金子雄一氏
![画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS2022]持ち点が8000点でスタート。スリリングかつスピーディーな対局を楽しめる「バトルロイヤル麻雀」を紹介](/games/655/G065514/20220920003/TN/006.jpg) |
本作を出展していた開発会社ランスロットの金子雄一氏に,開発経緯などについて聞いてみた。ご存じのとおり麻雀は定番の娯楽であり,現在だと例えば,かわいいキャラを前面に出した
「雀魂」なども人気を博している。つい先日にも,
「ドラゴンクエストウォーク」にサブコンテンツとして実装されるなど,時代の流れに応じて形を変えながら親しまれ続けている。そういったなか,
“シンプルかつオーソドックスな麻雀を普通に楽しめる”ゲームが,意外と少ないという点に金子氏は着目したそうだ。
とはいえ,普通に半荘を行うと20〜30分近く掛かることもあり,対応プラットフォームがスマートフォンということも含めると,長時間のゲームプレイを強いるのは無理がある。どうすれば短時間で楽しめるのかを考えた結果,対局開始時の持ち点を8000点と,思いっきり低くしたそうだ。
8000点ということはすなわち,子の満貫(以上)の役の直撃を受けたプレイヤーは,即座にゲームオーバーとなる。あるいは親が倍満(以上)をツモれば,他のプレイヤーは全員退場だ。東1局で終わる可能性もあるわけで,サクっと切り上げられる(切り上げさせられる)本作は,今の時代の麻雀ゲームの仕様としてはアリなのかも?
ちなみに退場したプレイヤーの代わりに操作するCPUは,ツモ切りしか行わない。つまり,河を見て安パイを切ることはしないし,役を上がることもないし,捨牌を切るための待ち時間も発生しない。他のプレイヤーにとっては,ゲーム展開がよりスピーディーになるのとともに,リスクが少なくなり,また自身も上がりやすくなる。それでいて,持ち点は相変わらず少ない。これらが合わさることによるスリリングさが,タイトル名の“バトルロイヤル”に込められているのだそうだ。
本作のプラットフォームはiOS/Androidで,2022年内の配信開始に向けて鋭意開発中である。ビジネスモデルに関しては,ダウンロードおよび基本プレイが無料で,対局の開始前後に動画広告を視聴するタイプで検討しているとのことだ。