プレイレポート
スマホRPG「エタクロニクル」を先行プレイ。美少女×ロボットが終末の陸海空を駆ける,フル3Dのリアルタイムバトルを体感せよ!
物語の舞台は,世界中の資源や権益をめぐり,さまざまな勢力がいがみ合っている近未来世界。プレイヤーは「執行官」として,大型機動兵器「E.T.E(エタ)」を操縦する少女たちを率いることになる。
今回4Gamerでは,エタクロをいち早くプレイする機会を得られたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「エタクロニクル」CBT特設サイト
「エタクロニクル」公式サイト
※画像はすべて開発中のものです
紛争の絶えない近未来の陸海空を
兵器をまとった少女たちが駆ける
社会全体が史上最悪の金融危機に見舞われたことで,世界各地の財閥が政治を担うようになった終末の世界。彼らは互いの利益のため,さまざまな資源をめぐり,身勝手な戦争を引き起こしていた。
そんな混沌の時代のさなか,とある天才科学者が設立した組織「ユグドラシルテクノロジー」では,人間の少女の姿によく似た地球外生命体「ウルド」が発見された。そしてユグドラシル社は研究の末,ウルドから発生した謎の物質「ダグニー粒子」を見つけ出す。
それからダグニー粒子をもとに開発された戦術外骨格「ギャラル」は,地上の戦闘における優位性を強固に確立した。
ユグドラシル社はさらなる利益を追求すべく,数々の超兵器を搭載した巨大環状軌道基地「天穹(てんきゅう)」の建造に乗り出す。
やがて赤道上空に配備されたそれは,地表の日照時間の約70%を奪うようになり,世界の大半に暗がりを落とした。
それをよしとしない各地の財閥は結束し,ユグドラシル社と天穹の脅威に対抗すべく,ギャラルをもとに開発された新たな戦闘兵器「E.T.E(エタ)」と,それを操るパイロット「協調者(シンクロナイザー)」を武器に,ユグドラシル社へ宣戦布告を仕掛ける。
両陣営の戦いは天穹を中心に,新たな局面を迎えようとしていた。
プレイヤーの立場は,ユグドラシル社に宣戦した側。各財閥の人材により結成された「人類同盟」直属の独立武装組織「第九協約(トリティ・ナイン)」に新米執行官として着任する。
ゲーム自体も,着任直前の場面からスタートだ。
執行官は第九協約の本部がある空中要塞に向かう道中,何者かの襲撃を受ける。しかも,どうやら相手は敵対組織ではないらしい。
出足から,決して一枚岩ではないことをうかがわせる人類同盟の思惑が入り交じるなか,執行官は苛烈な戦いに身を投じていく。
細部まで作りこまれたE.T.Eで戦う
迫力満点のリアルタイムバトル
エタクロはワールドマップ上で章仕立てのクエストを進行していく,仕組み的にはスタンダードなゲームサイクルである。
ストーリー中は戦闘が発生し,最大4機のE.T.Eが画面を飛び回り,敵との相対距離応じて画面右下のボタンでスキルなどを発動する,フル3Dグラフィックスのリアルタイムバトルが展開する。
見た目はシューティングアクションのような構図で,回避行動にもそのエッセンスを感じるが,基本はRPGチックな必中系の攻防。容赦のない敵の攻撃でE.T.Eをやられる前に,すべて撃墜すればクリアだ。
また物語中はバトルクエストのほか,ミニマムなキャラクターを操作するフィールド探索も搭載されており,こちらは敵オブジェクトと接触するとバトルに突入するシンボルエンカウントが採用されている。
E.T.Eと協調者は「1機+1人=1ユニット」といった構造で,大きな特徴は“陸・海・空で扱える機動兵器”であることだ。
これにより,作中では陸海空のさまざまな場面で戦闘する。
各地形とE.T.Eの相性はさまざまで,多くの機体は陸戦に対応しているが空戦機は少ない。ただし,素材消費により陸・海・空の地形対応機能を開放でき,どんなE.T.Eでも全フィールドに出撃できそうであった。
また陸海空のパーツごとにグラフィックスも変化するため,ロボット好きはE.T.Eごとのデザインだけでそそられるかも。
一方で,地形適応に必要な素材はレア度に応じて確保が難しかったり,同じく素材を使って「地形の対応レベルの強化」も図れたりと,E.T.Eの強化に関するプレイ方針は問われる。
好きな機体を全地形対応型にしていくのか,各地系特化の部隊を追求するのか,ここは執行官の手腕に委ねられそうだ。
育成要素はE.T.Eだけでなく,機体に乗り込む協調者にも存在する。彼女たちは操縦に関する技能がそれぞれ異なり(詳しくは不明だが,空戦Aなら空戦補正がつく,などの適性の違い),各E.T.Eをどの地形型に強化するかは協調者側の適性を踏まえるのがよさそうだった。
なお,彼女たちはテクニックの訓練をしたり,プレゼントを与えたりすることでスペシャルボイスが開放されるほか,第九協約に所属するまでに至ったプロフィールが徐々に明かされていく。
試遊環境では日本語ローカライズが一部だけであったが,ルイズなどはプロフィール文だけでも非常に興味深い子であったりするので,各キャラクターの尖った個性には期待していい。
E.T.Eはパイロットの全身を覆い隠して乗り込むようなロボットではなく,人間の身体機能を拡張する,いわゆる外骨格ロボットだ。
ゲーム業界における「美少女+陸海空」のアプローチは,これでもかというほど開拓されてきたモチーフだが,キャラクターの見た目の優位性を損なわず,戦闘兵器であるロボットを存分に表現しつつ,全部盛りにも対応する設定としてはとてもいいデザインに収まっている。そもそも,キャラクターごとにデザインがまるで違うのも見どころである。
そのうえでエタクロの注目ポイントは,なんといってもフル3Dのリアルタイムバトルだ。プレイヤーの手で機体の移動操作や視点変更を行うので,戦闘中は協調者たる少女たちの奮闘がよりダイレクトに伝わってくる。「戦いが避けられない以上,せめて無事に帰還してほしい……!」などと,育成や強化にも力が入るものがあった。
一方で,ゲーム的には序盤は考えずともサクサク進む難度であったが,やはり陸・海・空,それぞれの戦場に4機体を出撃できるようにするのが最初のスタートラインで,そこからが本番のように感じた。
1〜2機では格下相手でもギリギリの戦いといった印象のため,まずは最低3機はそろえて,それぞれの地形に合わせた機体・武器・チップを用意し,強化し,編成する。執行官の仕事はけっこう忙しい。
本作は現在,公式サイトで事前登録の受付が開始されており,登録者数に応じて特典を配布する事前登録キャンペーンも実施中だ。
さらにクローズドβテストが7月30日から開始予定で,テスター募集も7月29日まで行われる。募集人数には限りがあるのでお早めに。
2022年内のリリースは,海と言ったら夏,空と言ったら冬(?),どの季節の戦場に投入されるのか。今回は未開放であった機能もまだまだたくさんあったので,今後のさらなるブラッシュアップに期待しつつ,エタクロの仕上がりを楽しみにしておきたい。
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(C)bilibili
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