プレイレポート
「メグとばけもの」デモ版プレイレポート。少女と魔物の旅は,一筋縄ではいかない切ない展開に?
本作は,魔界に迷い込んでしまった人間の女の子「メグ」と,それを守る魔物の「ロイ」が,彼女の母親を探すために人間の世界に向かうというアドベンチャーRPGだ。今回のデモ版はBitSummitのために特別に構成されたもので,メグとロイの出会いから2人(?)が一緒に旅を始めるまでの,ゲーム冒頭にあたる部分をプレイできた。
基本的なゲームの流れは,メグをただの食料としか見ていない魔物と戦いながら,母親の手掛かりを求めてあちこちを探索するというもの。ターン制で進行するバトルでは,敵はロイのみを狙ってくるので,メグが直接攻撃されることはない。しかし,ロイが攻撃を受けるとメグの心がダメージを負い,“心のHP”とでもいうべき「心ゲージ」が減少する。
「少女が泣くと世界が終わる」というキャッチコピーのとおり,メグには何か大きな秘密があり,心ゲージがゼロになる(=メグが泣きだす)とゲームオーバーになってしまうのがミソ。戦闘中にメグの心がくじけそうなったときは,おもちゃを使ってなだめることで,心ゲージを回復させることができる。
また,本作には経験値稼ぎやザコとの戦闘といった要素がなく,すべてのバトルがイベントとして発生するのも特徴的。デモ版では,魔物のロイが過去を回想する形でストーリーが語られており,戦闘よりも物語性に重きを置いたゲームになるようだ。
デモの冒頭とラストのシーンでは,ロケットに乗り込んだロイが未練を断ち切るように星を離れる様子が描かれており,その際の彼のセリフはとても切ない。2人の旅がどのような結末を迎えるのかは分からないが,きっと一筋縄ではいかない,しんみりとしたストーリーが描かれるのだろうと予感させられる内容だった。
「メグとばけもの」公式サイト
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「BitSummit X-Roads」公式サイト
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