現在,Steamで早期アクセスを実施中の「
Zoo Seeker」。本作は,のんびりとした雰囲気を味わいながら,簡単操作で誰でも楽しめる“探し物ゲーム”だ。プレイヤーの仕事は,イラスト風の可愛らしいステージをじっくりと眺めて,いろいろなモノや動物に変身して隠れている,魔法の絵の具から生まれたスライムを見つけ出すこと。PC版のほか,Nintendo Switch版も2022年5月に発売予定だ。本稿では,そんな本作の魅力を紹介しよう。
誰でも「あっ,見つけた!」の快感を味わえる
メルヘンチックな世界観が魅力の探し物ゲーム
本作の大きな魅力となっているのが,ウサギやクマ,パンダにトラといった動物達が人間のように暮らしている,メルヘンチックな世界観。あちらの畑ではウサギが農作業に励み,こちらの池ではクマ達が並んで釣り糸を垂らし,そっちの広場ではパンダやツルが武術の練習をしている……といった具合で,画面を眺めているだけでも面白い。タッチも可愛らしく,まるで絵本のようだが,動物達をクリックすると手を振ってくれたりするのが,ゲームならではの楽しさだ。
神様が絵を描いている時にいたずら好きなネコがぶちまけた魔法の絵の具が,スライムになって絵の中の世界に逃げ込んでしまったから,さあ大変! さまざまな姿に変身して隠れているスライムを見つけよう
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のどかな田園風景は,見ているだけでも楽しい(上段)。画面をアップにすれば,動物達の暮らしぶりを眺められる(下段)
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このステージは中国風で,色鮮やかな建物と大きな池が美しい(上段)。中庭をアップにすると,パンダとクマが武術の練習に励んでいる(下段)
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遊び方はとても簡単で,画面を拡大/縮小したり,視点を動かしたりして指定されたモノや動物を探し,マウスでクリックするだけ。Nintendo Switch版でもJoy-Conに最適化された操作が用意されるので,普段はあまりゲームを遊ばないという人でも心配ご無用。遊び始めればすぐに,動物達の暮らしを楽しく眺めつつ,ゲームに没頭している自分に気づくだろう。
探し物は,旗のように大きく目立つものや,コインなどの小さな品物,そしてカメやキツネといった動物など,さまざま。どれも大きさや特徴が異なるため,プレイヤーの注意力が問われるところだ。人間の目は不思議なもので,遠くからでも意外と簡単に見つけられたかと思えば,画面を拡大してじっくりと探したはずが見逃していたりもする。画面をあちこち動かし,悩み抜いた末に「あっ,見つけた!」となった時のカタルシスがたまらない。クリックの回数には制限がないので,「これかな?」と思ったものはどんどんクリックしていこう。
実は,この画面には「小箱」が2つ,「キツネ」が2匹,「ネコ」が1匹,そして「コイン」が2枚隠れている
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やっと見つけた黄色い「ハチの巣」をクリック。簡単操作で探し物ゲームのカタルシスを味わえる
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どうしても見つからない時は,神様が一定時間ごとに出してくれるヒントに頼るのも1つの手だ。ヒントには,探し物がある大まかな場所と数を示してくれるもの,コンパスが現れて方角が分かるもの,探し物の周囲をアップにした写真を見せてくれるものというように複数のパターンがあり,自分で探す楽しみを邪魔しない形で場所を絞り込める。しかも,ヒントは何度でも無制限にもらえるので,プレイしていればいずれは必ずクリアできるのだ。
神様のヒントはいろいろなパターンで提示される。上段のヒントからは,画面を6つに区切った左下に3つの探し物があることが分かる。下段のヒントは,対象が隠れている場所をアップで撮影したもの。木箱がある場所を探してみよう
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腕に自信がある人は
「チャレンジモード」に挑戦してみよう。このモードではステージ上にランダムで探し物が配置されるため,何度でも繰り返し楽しむことができる。神様からのヒントは5回しかもらえず,探し物が小さめで物陰に隠れていたりと全体的に歯ごたえがあるモードだが,それだけに首尾良く見つけられた時の喜びも大きい。クリアまでの時間が短いほど高い評価をもらえるので,気合を入れて挑戦してほしい。
チャレンジモードでは,小さめのエリアに対象となる探し物がランダムで配置される
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どうしても見つからない時はヒントに頼るのも手だが,チャレンジモードでは5回の制限付き
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クリア時間が短いほど,評価も高くなる。筆者はなんと54分もかかってしまった……
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さらに
「エディットモード」を使って自分だけのステージが作れるのも注目ポイント。さまざまな動物や建物,地形を自由に設置し,その中に探し物を隠していくのだが,これが案外面白い。操作も簡単で,地形や動物をポンポンと置いていくだけでそれっぽい感じになってくれる。そして何より,「どんな風に探し物を隠そうかな?」と頭を捻るのは,本編とはひと味違った楽しさがある。
現時点では,自分で作ったステージを遊ぶことしかできないが,
今後はSteamワークショップに対応し,ほかの人が作ったステージをダウンロードして楽しめるようになる予定。手応え重視やデザイン重視など,どんなステージが登場するのか今から楽しみだ。
エディットモードでは,自分だけのこだわりのステージを作ることができる
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絵本のような可愛らしい世界観とシンプルな操作で,子供や女性も安心して楽しめる「Zoo Seeker」。家事や勉強の合間に,ちょっとした息抜きや気分転換として遊ぶのにぴったりだ。マップをあちこち調べて探し物を見つけた時の「ここにあったのか!」という感覚は老若男女の誰にとっても楽しく,ゲーム好きの人にもオススメしたい。