スマホゲームのセルラン分析（2023年5月4日〜5月10日）。今週の1位は「崩壊：スターレイル」。韓国における四半期ランキングも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2023年5月4日〜5月10日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	2	崩壊：スターレイル	-32%	-18%
2	1	Fate/Grand Order	1%	-44%
3	3	モンスターストライク	26%	-36%
4	7	ウマ娘 プリティーダービー	-19%	25%
5	4	勝利の女神：NIKKE	12%	-41%
6	16	ヘブンバーンズレッド	-18%	46%
7	11	原神	-6%	-2%
8	5	パズル＆ドラゴンズ	0%	-37%
9	21	Pokémon GO	4%	67%
10	20	ONE PIECE バウンティラッシュ	10%	26%
11	14	荒野行動	2%	-18%
12	17	LINE：ディズニー ツムツム	14%	-17%
13	10	ドラゴンクエストウォーク	-5%	-38%
14	13	あんさんぶるスターズ！！Music	-20%	-33%
15	8	プロ野球スピリッツＡ	-1%	-48%
16	23	eFootball 2023	-6%	16%
17	22	パズルサバイバル	12%	-2%
18	25	メメントモリ	84%	13%
19	12	ブルーアーカイブ	-26%	-47%
20	18	プロジェクトセカイ	7%	-31%
21	27	放置少女	19%	-6%
22	9	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-8%	-66%
23	6	雀魂	-4%	-70%
24	19	にゃんこ大戦争	4%	-49%
25	32	LINE ポコポコ	-34%	3%
26	30	ガーデンスケイプ	24%	0%
27	31	ホームスケイプ	22%	0%
28	24	ダークテイルズ	-33%	-26%
29	26	ドラゴンクエストタクト	-10%	-34%
30	35	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	-51%	-6%
31	28	信長の野望 覇道	-27%	-23%
32	29	ブルーロック Project: World Champion	-7%	-25%
33	39	ロイヤルマッチ	13%	0%
34	42	フィッシュダム	16%	7%
35	56	妖怪ウォッチ ぷにぷに	-5%	25%
36	15	三國志 真戦	10%	-69%
37	72	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ	0	35%
38	43	マフィア・シティ	-11%	-9%
39	57	日替わり内室	35%	10%
40	51	リネージュW	-24%	-5%
41	36	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚	-21%	-37%
42	47	Age of Origins	32%	-13%
43	141	ディズニー ツイステッドワンダーランド	-7%	159%
44	74	トップウォー	92%	10%
45	71	タウンシップ	30%	5%
46	53	ダダサバイバー	5%	-17%
47	49	アース：リバイバル	-56%	-19%
48	72	Evony	16%	16%
49	76	トゥーンブラスト	31%	4%
50	55	乃木恋	-34%	-17%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　ゲームメーカー各社がゴールデンウィークに向けたキャンペーンを開始したことにより，前回の集計期間内は上位タイトルの収益が全体的に上昇していた。それから1週間が経過した今回は，一時的に上昇していた収益が元に戻っている。


　そういったなか，今回はHoYoverseの「崩壊：スターレイル」が首位となった。しかも全世界における本作のセールスは2位で，あの「王者荣耀（アリーナ・オブ・ヴァラー）」に迫っているのだ。ちなみに本連載ではスマホの収益のみを集計しているが，本作はWindows PC向けにも展開されているため，もしかするとトータルでの収益は王者荣耀を上回っているのかもしれない。

全世界を対象とした収益グラフ。1位は王者荣耀，2位は僅差で崩壊：スターレイルである

韓国における四半期ランキング

（2023年1月1日〜3月31日）

　今回は前四半期（2023年1月1日〜3月31日）における，韓国の四半期ランキングを紹介しよう。以下に掲載するのは，スマホゲームのセールスランキングと，パブリッシャ別のランキングである。

●韓国のセールスランキング（2023年1月〜3月）

順位	タイトル	DL数の 前四半期比	収益の 前四半期比
1	リネージュM	7%	61%
2	オーディン：ヴァルハラ・ライジング	-9%	-1%
3	リネージュW	-1%	-23%
4	リネージュ2M	-21%	12%
5	FIFA ONLINE 4 M	0%	80%
6	FIFA Soccer	-11%	125%
7	原神	11%	29%
8	HIT2	35%	-35%
9	ダダサバイバー	-55%	-36%
10	勝利の女神：NIKKE	-75%	-26%
11	Roblox	81%	40%
12	Devil M	-	-
13	Eversoul	-	-
14	RO仙境傳説：新世代的誕生	-	-
15	ブレイドアンドソウル レボリューション	31%	18%
16	クッキーラン：キングダム	-28%	48%
17	アラド戦記モバイル	-26%	-41%
18	メイプルストーリーM	44%	60%
19	ハンゲーム ポーカー	43%	25%
20	空の勇者たち	-47%	-25%
21	Rise of Kingdoms	-12%	12%
22	ガーデンスケイプ	97%	70%
23	リネージュ2 レボリューション	-16%	7%
24	Valor Legends	-81%	12%
25	ArcheAge WAR	-	-

前四半期における韓国のスマホゲームの収益トップ25

●韓国のパブリッシャ別ランキング（2023年1月〜3月）

順位	タイトル	DL数の 前四半期比	収益の 前四半期比
1	NCSOFT	-5%	20%
2	NEXON	73%	23%
3	Kakao	213%	17%
4	Netmarble	-34%	-7%
5	miHoYo	8%	28%
6	Tencent（Level Infinite）	-42%	-20%
7	NHN	38%	28%
8	HABBY	-42%	-33%
9	37GAMES	27%	-8%
10	Playrix	36%	33%
11	Roblox	81%	40%
12	Century Games	-9%	72%
13	Com2uS	-22%	-6%
14	37 Mobile Games	-	-
15	Devsisters	-27%	33%
16	Lilith	324%	13%
17	WEBZEN	30%	10%
18	Long Tech	-10%	-16%
19	4399 Games	86%	13%
20	Activision Blizzard	28%	-7%
21	Neowiz	7%	9%
22	Supercell	-16%	-13%
23	Zlong Games	-90%	-6%
24	SPGame	191%	27%
25	Wemade	-17%	17%

今回首位となった「リネージュM」は，日本でのサービスも4周年を迎える（関連記事）

　NCSOFTの「リネージュ」シリーズが上位を占めるなか，Kakao Gamesの「オーディン：ヴァルハラ・ライジング」が2位に食い込むランキングとなっている。RPG系のタイトルがひしめく韓国市場において，オーディン：ヴァルハラ・ライジングは長期にわたってランキング上位に位置付けており，新規IPであることも含めると，そのクオリティには期待が持てるだろう。
　そんな本作は，いよいよ日本でのサービス開始に向けて動き出している。見るからにコア向けなRPGの本作が，現在の日本市場でどのように受け止められるか気になるところだ。


　今回の集計期間内に初登場したタイトルは，「Devil M」「Eversoul」「RO仙境傳説：新世代的誕生」「ArcheAge WAR」の4作品。いずれもジャンルはRPG系である。
　ちなみに「RO仙境傳説：新世代的誕生」は，ラグナロクオンラインのシリーズ作だが，これはいったい何作品目になるのだろうか。筆者は以前，韓国のゲームショウG-Starを取材した際，開発会社Gravityの担当者から「我々はラグナロクオンラインのIPを100年先まで展開する」といった話を聞いたことがあるが，あれは冗談ではなく本気で言っていたのかもしれない。

「Devil M」

「Eversoul」

「RO仙境傳説：新世代的誕生」

「ArcheAge WAR」

Sensor Tower 日本語公式サイト

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