「ソフィーのアトリエ２〜不思議な夢の錬金術士〜」序盤プレイレポート。可愛いキャラとシームレスのバトルで，快適＆派手なプレイを楽しめる

　コーエーテクモゲームスのガストブランドから2022年2月24日に発売される「ソフィーのアトリエ２〜不思議な夢の錬金術士〜」（PS4/Switch。PC版は2月25日発売）の，序盤のプレイレポートをお届けしよう。可愛らしいキャラクターとテンポ良いバトル，シリーズの良さを引き継いだ錬金術システムを体験できた。

プラフタを探すため新たな冒険へ

　2022年に25周年を迎える「アトリエ」シリーズ。そのアニバーサリーイヤーの最初を飾るのが，本作「ソフィーのアトリエ２」だ。「２」とあるとおり，2015〜2017年に展開された「不思議」シリーズの1作目，「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」の続編となる。錬金術士の少女・ソフィーと，人形の身体を持つ相棒・プラフタの新たな冒険が描かれるのだ。


　物語の時期としては，「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」と，2作目「フィリスのアトリエ 〜不思議な旅の錬金術士〜」の間となっている。2人で旅を続けていたソフィーとプラフタは，不思議な渦に吸い込まれて離ればなれになってしまった。ソフィーは夢幻世界「エルデ＝ヴィーゲ」にたどり着き，プラフタを捜して奔走する。
　そんなソフィーの前に現れたのは「プラフタ」と名乗る錬金術士。名前こそソフィーが捜すプラフタと同じだが，こちらのプラフタはソフィーのことを知らないという。混乱するソフィーだが，彼女と共に，プラフタを捜すための旅に出ることに。町をまとめる錬金術士・ラミゼルを始めとする仲間たちの力を借りて，エルデ＝ヴィーゲを探索していくのだった。

主人公・ソフィーと，夢幻世界「エルデ＝ヴィーゲ」に住むプラフタ。ソフィーが行方を捜す相棒であるプラフタとはどのような関係なのだろうか

「エルデ＝ヴィーゲ」の町をまとめる，錬金術士のラミゼル

　プレイを始めてすぐに気付くのが，ガストブランドのタイトルの特徴である，イラストが動いているような3Dグラフィックスが本作でさらにパワーアップしていることだ。とくに，ソフィーやプラフタのコロコロと変わる表情が本当に可愛らしく，イベントシーンやバトルでは，喜んだり，どや顔をしたり，呆れたり，真剣になったりと，見ていて飽きない。

ロード時間ゼロのシームレスバトルと，アニメを見ているかのような合体技で，快適＆派手なコマンド選択バトル

　フィールドでは錬金術に用いる材料を採取できる。近辺をうろついている魔物はシンボルに接触するとバトルが始まるが，本作では，快適性を大きく高める「シームレスバトル」が採用され，フィールドからロード画面なしでバトルにつながるため，ストレスを感じない。敵がいても「まあ，ロードもないし，避けるよりはちゃっちゃと倒してオマケの素材も手に入れるかな」という感じで，とにかくサクサクとゲームが進む。

フィールドのグラフィックスも美しい

　今回のバトルはターン制＆コマンド選択式だ。敵味方が入り乱れて行動する中，ターンがまわってきたときの状況に合わせてコマンドを選んで行動する。
　最大6人でパーティを組むことができ，直接戦うのは前衛の3人。前衛と後衛が協力し合う「ツインアクション」や「サポートガード」，2人で繰り出す必殺技「デュアルトリガー」といったシステムで，6人全員で協力し合って戦う感覚を楽しめる。


　ツインアクションは，前衛と後衛が交代しつつ行動するシステム。「前衛がアイテムで後衛を強化」→「後衛がスキルで敵を攻撃」といった連続アクションが可能だ。この時はスキルのMP消費が減少するのも特徴で，必要MPが低いものなら消費0で仕掛けられる。片方が補助スキルをかけつつ，もう片方が攻撃スキルを放つという組み合わせも可能で，独特の戦術を組み立てられそうだ。


　サポートガードは，後衛の仲間が前衛の仲間をかばうというもの。仲間の頼もしさを感じられるシステムで，キャラクターへの思い入れがより深まるのではないだろうか。

プラフタが敵に狙われている

「サポートガード」で，後衛のラミゼルがプラフタと交代し，ガード状態に

　2人が協力しての大技がデュアルトリガーだ。こちらはキャラクター2人の組み合わせに応じた専用技が発動する。例えばソフィーとプラフタなら，2人が巨大な剣を召喚し，プラフタの武器である巨大な手に握らせて一閃，敵全体に大ダメージを与える。これがソフィーとラミゼルなら，味方全員を全回復するというように，それぞれが異なった強力な効果を持つ。デュアルトリガーはとにかく派手で，まるでアニメのクライマックスのような演出が楽しめる。

ソフィーとプラフタのデュアルトリガー。巨大な剣を召喚して敵全体に大ダメージを与える

ソフィーとラミゼルのデュアルトリガーは味方を回復

　もちろん，これらの技を使うにはリソースが必要だ。本作のリソースは，技を使うと段階的にゲージが溜まるような仕組みになっている。「攻撃」や「ガード」といった通常のコマンドを使うと，ツインアクションやサポートガード用のゲージが蓄積していく。そして，ツインアクションやサポートガードを行うことで，デュアルトリガーに使うゲージが溜まるのだ。
　ボスとのバトルではこうしたリソース管理も重要になっていくはずで，強敵との戦いが楽しみに感じられた。

　錬金術のシステムは「ソフィーのアトリエ」でお馴染みの「調合パネル」式だ。パズルのピースのような形をした材料（錬金成分）を，パネルにはめ込んでいく。パネルの盤面には「特定の属性を持つ錬金成分をはめ込むと，効果が多く上昇する」マスが存在し，うまく使えば高い効果を持ったアイテムが調合できる。いろいろな形をした錬金成分を回転させたり，動かしたりしつつ試行錯誤するのは，ちょっとしたパズルゲームっぽくて楽しい。おまかせで錬金成分を配置していくシステムも存在しているので，手っ取り早く調合したい人も安心だ。

※画面はすべてPlaysStation 4版の開発中のものです

　発売まであと5か月ほど。「どんな仲間が出てくるのか」「少女のプラフタは何者なのか」「町のまとめ役の『ラミゼル』って……？」などと，旧作のおさらい＆新作へ想像を巡らせつつ，続報を待とう。