エムツーは2021年9月15日,配信番組
“エムツーショットトリガーズ 生放送#9”にて,10月28日に発売を予定しているシューティングゲーム
「究極タイガーヘリ」(
PS4 /
Switch)の
最新情報を公開した。
今回披露された内容はダウンロードコンテンツの家庭用版「究極TIGER」と「タイガーヘリ」,そして東亜プランが手がけたアクションゲーム「ゲットスター」の実機プレイ映像などだ。本稿では,番組で発表された内容をまとめてお届けする。
今回の配信で紹介された9作品はすべてダウンロードコンテンツだが,パッケージ版には最初からすべて付属されている
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配信にはM2STGシリーズのディレクター,久保田和樹氏とエムツーの代表取締役,堀井直樹氏が出演。各機種版の「究極TIGER」と「タイガーヘリ」の特色を語った。久保田氏はゲームプレイも担当
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DLCで家庭用の歴史もフォローする「究極タイガーヘリ」
ダウンロードコンテンツの紹介は,まず
ファミコン版「究極TIGER」と
NES版「TWIN COBRA」(究極TIGERの海外版タイトル)のゲームプレイからスタートした。
こちらの2タイトルに対し堀井氏は,「アーケード版と比べるとハード面の差もあり落差があるが,8ビットコンソールへの移植としてはかなりがんばっていたのでは」と評価。ゲームスタート時からボムを7個所持している点や,ホーミング性能が高い黄色ショットといったファミコン版ならではの特徴,さらには「究極TIGER」と「TWIN COBRA」の微妙な差異が紹介された。
ファミコン版「究極TIGER」。スタート時に抱えているボムが多いほか,アーケード版では出現しない場所でパワーアップアイテムが現れることもあり,久保田氏は「アーケード版より難易度が抑えめな作りになっているのでは」とコメント
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弾の軌道が独特なファミコン版「究極TIGER」の黄色ショット
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こちらはNES版「TWIN COBRA」のゲーム画面。基本的なゲーム内容はほぼファミコン版「究極TIGER」と同じだが,自機の移動スピードは「TWIN COBRA」の方がわずかに速いようだ
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続いて紹介されたのは,
メガドライブ版「究極TIGER」と
Genesis版「TWIN COBRA」の2タイトル。ここでは縦画面シューティングを家庭用ハードに落とし込んだ際に起こりがちな現象である「画面の左右が広くなる」「自機ショットの射程が短くなる」「敵との出会い頭の接触が多くなる」といった話題が中心に語られた。
とくにメガドライブとGenesisはその傾向が顕著なようで,久保田氏,堀井氏ともに「アーケード版より難しいかも」と語っていた。
急に画面外から敵が出てきたと感じやすいメガドライブ版「究極TIGER」。移植ハードごとの微妙な仕様の違いもダウンロードコンテンツでは再現されている
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アーケード版と比べると弾が発射される角度が微妙に広いという青ショット。これに堀井氏は「4:3の画面向きに調整を入れたのかもしれない。でもその代わり複数の弾を同時に当てにくくもなっている」とコメント
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Genesis版「TWIN COBRA」。日本国内版と海外ハード版の目立った差異はセガハード移植の両作にはないようだ
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PCエンジン版「究極TIGER」は,久保田氏曰く「画面を縦から横にしつつも,縦風のプレイフィールになるよう調整している」とのことで,発売当時から優れた移植作として評価が高かったタイトルだ。さまざまなハードの「究極TIGER」が収録されている本作だと,その差をより分かりやすく感じられそうだ。
PCエンジン版「究極TIGER」。プレイする久保田氏は「メガドライブと続けて遊ぶと弾の遅さにびっくりする」とコメント。弾速自体はメガドライブ版のほうがアーケード版に近いが,画面比率の関係でプレイフィールはPCエンジン版のほうがアーケード版に近いとのことだ
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ファミコン版「タイガーヘリ」と
NES版「TIGER HELI」だが,これらは「究極TIGER」より前に発売されたタイトル。ファミコン版の「究極TIGER」と比較して画面のチラつきや処理速度の遅さなどが印象に残る作品となっている。
しかし,それらの要素を加味しても「タイガーヘリっぽさは十二分に再現されている」と久保田氏は話す。ボムの使いどころや隠れキャラの出現パターンといった攻略パターンもアーケード版から流用可能とのこと。敵機も「ファミコンのチラつきもお構いなしで出てくる」ということなので,十分遊べるゲームにはなっているようだ。
ダウンロードコンテンツではハードスペックの問題で生じる画面のチラつきなども忠実に再現されているようだ。ちなみに「タイガーヘリ」に関しては,ファミコン版とNES版でゲーム内容の差は「最初のタイトル画面ぐらい」しか見当たらなかったとのこと
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名人の1コインクリア+αで「ゲットスター」の魅力をプレゼン
久保田氏が計7本の「究極TIGER」と「タイガーヘリ」の紹介を完走すると,番組の話題は残された2本のDLCである
「ゲットスター」と
「GUARDIAN」(ゲットスターの海外版タイトル)へと移る。ここからは「ゲットスター」をこよなく愛する令和の新名人こと,
駒林貴行氏が合流し,「ゲットスター」と「GUARDIAN」のゲームプレイを披露した。
「ゲットスター」と「GUARDIAN」は,今回が家庭用ハードへの初移植となるタイトル。ステージクリア型の横スクロールアクションゲームだ
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駒林氏の名人の異名は伊達ではなく,敵の出現パターン,ボスの瞬殺方法,無敵アイテムを使用して乗り切る危険ポイントなどは完璧に把握済み。「ゲットスター」の開発スタッフが東亜プラン入社前に制作したアクションゲーム「バスター」の話や,本作のアナザージャケットを手がけた井上淳哉氏とのエピソードなどを披露しつつ,「ゲットスター」全6ステージの1周目を10分程度でクリアしてみせた。
名人の異名に違わぬ腕前で各ステージをクリアしていく駒林氏。そのあまりの手際のよさに堀井氏も「ゲットスターがどんなゲームって伝わってるかなぁ?」と心配していた
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敵のメカを破壊するとパイロットが脱出して逃走するという,井上淳哉氏お気に入りのワンシーン
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続いてプレイした「GUARDIAN」は,初期ライフが「ゲットスター」の半分,敵の攻撃パターンも駒林氏曰く「殺意むきだし」に変わっているようで,難易度が跳ね上がっているとのこと。その影響か「ゲットスター」のように一発クリアとはならなかったが,2度目のチャレンジでは見事1コインクリアを達成。「ゲットスター」よりも苛烈になっている道中の敵やボスの攻撃パターンをあますことなく配信に残すことに成功した。
1クレジット25セントでのプレイを想定していたためか,難度が高めに設定されている「GUARDIAN」。道中のザコ敵の移動がすばやかったり,ボスの攻撃が苛烈になっている
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攻略情報&東亜プラン史が詰まった特典小冊子
駒林氏の「ゲットスター」と「GUARDIAN」のゲームプレイが終了すると,「ゲットスター」好きなゲームミュージックの巨匠として,「究極タイガーヘリ」のパッケージ版初回生産特典に携わっている
古代祐三氏がビデオメッセージで出演。その流れから特典冊子,
“究極マニュアル 燃えよTIGER”の内容が一部公開された。
「究極タイガーヘリ」パッケージ版に初回生産特典として封入されている特典冊子,“究極マニュアル 燃えよTIGER”の概要。全32ページ
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この小冊子は駒林氏曰く,「東亜プランを語るうえでの一次資料になってくれれば」という想いがこめられた一冊だという。内容としては,「究極TIGER」「タイガーヘリ」「ゲットスター」の攻略情報を中心にしつつも,東亜プランが開発してきたアーケードゲームと同時期に他社がリリースしたシューティングタイトルを併記した年表,さらには東亜プランのコアスタッフだった弓削雅稔氏へのインタビュー記事などがまとめられているとのこと。駒林氏は「昔のシューティングを知らない人が歴史をさかのぼれる,東亜プランのことが分かる本になっている」とアピールしていた。
ゲーム単体だけではなく東亜プランそのものを振り返る記事も充実
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攻略記事は往年のアーケードゲーム雑誌「ゲーメスト」を意識したテイスト&レイアウト
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古代祐三氏や井上淳哉氏といった「ゲットスター」に思い入れのあるクリエイターの偏愛(?)が見られるのも,パッケージ版「究極タイガーヘリ」の魅力のひとつ
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番組の最後では8月31日まで行なわれていた“虎大喜利コンテスト”の結果発表も行なわれた
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なお,本稿で紹介した「エムツーショットトリガーズ 生放送#9」は,現在も
YouTubeで視聴可能となっている。映像で各タイトルの違いや「ゲットスター」の全貌を知りたい人は,そちらもあわせてチェックすることをオススメしたい。